月収15万円からの株入門 数字オンチのわたしが5年で資産を10倍にした方法 | |
クリエーター情報なし | |
扶桑社 |
図書館本。
もともとは個人投資家として株式投資を行ってきた著者の経験をまとめた内容。今は株式投資関係のスクールの講師などもされているようです。
文系で、四季報好きで、会社にまつわるストーリーの解釈のところなども含めて、私自身のスタンスと似ているところもあり、共感するところも多いです。
が、全体として、著者としては成功してきた方法なのかもしれないけれど、かなりお気楽すぎると感じる点があり、重要な部分で異論もあります。
まず、シンプル投資のポイントは3つあるとして
・分かりやすい
・儲かっている
・小さい
この3つが揃っている株を選ぶ
という主張です。
「儲かっている」はいいですね。ただ、大事なのはどう儲かっているか、儲かってきたか、これから儲かるかというあたりの判断ですね。
「分かりやすい」というのはどうでしょうか。別に分かりやすいかどうかということそのものはそんなに問題ではないでしょう。一般の人にはわかりにくく
ても自分には分かるということもありますし、また、最初は分かりにくかったけれど、調べたらわかってきたということもあるでしょうし。
だから、ここはバフェット的に「理解できる」とするのがいいかな。
「小さい」はどうか。これは小型株ということです。まあ、小型株の方がうまくいけばハイパフォーマンスになることはあります。
が、小型株でなくてはいけないかなー。ここね、大型株は情報量豊富な機関投資家さんたちの主戦場であり、そのプロと戦わなくていいというのを理由にあげてます。
別に大型株を買っても、戦わなくてもいいですよ、プロと。一緒に歩いていけばいいだけです。
どうも著者の株式投資は買って、売って、利益を上げるということに、いわば「特化」しているような感じがあります。
そうではない、別に大型株でも割安と判断したら買って、そして持っていたらいいと思います。
ちょっと前にあれこれ書いてましたが、重要なのは「安く買う」ということです。それはカンタンなようで難しいですが、少なくとも極端に割高なものは
通常は避ける、ということはできます。
なので、私流に訂正すれば、これは
・理解できる
・うまく儲けている
・割高すぎない
この3つがそろっている株を選ぶということかな。
長くなったので、続きは次回に。