大きな損失が出ても、昔ほどイライラしないのはどうしてだろう
ということで、ソフトバンク、ポート、自律制御システムのIPO3銘柄での損失は軽く100万を超える状態となっています。
昔であれば、これはすごくイライラした週末になったと思います。
若い(といっても、私が株式投資を始めたのは既に30代半ばでしたが)頃は損失が出るとすごくイライラしたり後悔したりしたものです。
寝る時も、「うー、なんで買ってしまったか、危ないと思っていたのに」とか「あそこでなんでスパッと売っておかなかったか」とか
いろんなことが頭に浮かんでなかなか寝られなかったようなこともあったかと思います。
日々の株価の動きもとても気になり、仕事が早く終わった時は夕方のNHKのラジオの株価放送を聞いて一喜一憂したり、ISDN(!)の
公衆電話にNECのモバイルギアというテキストの通信端末をつないで株価を確認したりしていました。
で、今はどうかというと、無論、そんなに平静でもなく、イラッと感はあるのですが、そのイライラ感が長く続いたり、憂鬱な気分が続いたり
するようなことはありません。
「あっ、損こいたから、新しいカメラを買うのはやめとこう・・」みたいなのはあります。やはり株価の下落は、こういうところでも景気変動
に影響はあるわけです。
なんで昔ほどのイライラ感がないのか考えてみましたが、、その理由の一つは
・慣れた
ということです。20年以上も投資をしてきていれば、いろんな経験をしたりいろんな場面を見聞きしたりしてきています。
株価4桁から唐突に投資企業が破綻をしたり、BBB格の転換社債がデフォルトになったり、過大なポジジョンをとったIPO銘柄で大きな損失が出たり、
個別で100万以上の損失が出たというのはこの3例のみですが、状況としては、リーマンショックも、ネットバブル崩壊も見てはきていますし、自分が経験
しなくても、いろんな話を聞いてきたりもしています。平均株価が1万円以下というような時期も長くあり、それはその時としてはごく「普通」のことでした。
だから、大抵のことには、そんなにものすごく驚くというようなことはなく、損失についても利益についても、比較的平静に受け止められるようになって
いるのだと思います。
ただ、大きな損失が出た時は、反省して次に生かすということはあったりします。今回の場合では、ソフトバンクの3200株は個別銘柄としてはやはり過大
すぎるポジジョンだったため、最初のところでかなりポジジョンを削減しておくのが適切だったということがあります。
ポート、自立制御システムについては、既に書いたように、結果論的には地合いなり銘柄についての判断というところはあるのですが、実はそんなに大きな
ミスが自分の側にあったという認識はないのですが。
もうひとつの理由は、
・資産が以前よりも増えている
ということです。
株式投資を始めた時、最初に証券口座に入れた資金は300万でした。これはもう20年以上も前のことです。
そこから、投資の利益があれこれあったり(多分、キャピタルゲインとインカムゲインの合計は7,000万円台かと思います)、退職金が夫婦で入ったり、遺産が
入ったりといったことがあり、金融資産は1.2億ぐらいにっています。
300万の資産の時の10万、20万の損失というのは比率的にも、多分気分的にも、非常にきついと思います。
が、資産が増えていると、その痛みの感じ方もさすがに鈍くはなります。別に損失が出たところで、それが何か自分の日常の生活に具体的直接的な影響が出たり
することはなく、なにかが脅かされるというようなこともありません。まあ、またいいこともあるわなー、という感じです。
利益の喜びよりも損失の痛みを大きく感じるのは、人としては普通、一般的な傾向のようです。これは行動経済学の基礎的な知見とされています。
だから、人類は生き残ってきたとも言えるかもしれません。
イライラしたり、後悔したりするのは当然のこととして受け入れ、単に引っ込み思案になったり撤退したりしてしまうのではなく、そこから学ぶ姿勢を大事にしたいです。
ということで、ソフトバンク、ポート、自律制御システムのIPO3銘柄での損失は軽く100万を超える状態となっています。
昔であれば、これはすごくイライラした週末になったと思います。
若い(といっても、私が株式投資を始めたのは既に30代半ばでしたが)頃は損失が出るとすごくイライラしたり後悔したりしたものです。
寝る時も、「うー、なんで買ってしまったか、危ないと思っていたのに」とか「あそこでなんでスパッと売っておかなかったか」とか
いろんなことが頭に浮かんでなかなか寝られなかったようなこともあったかと思います。
日々の株価の動きもとても気になり、仕事が早く終わった時は夕方のNHKのラジオの株価放送を聞いて一喜一憂したり、ISDN(!)の
公衆電話にNECのモバイルギアというテキストの通信端末をつないで株価を確認したりしていました。
で、今はどうかというと、無論、そんなに平静でもなく、イラッと感はあるのですが、そのイライラ感が長く続いたり、憂鬱な気分が続いたり
するようなことはありません。
「あっ、損こいたから、新しいカメラを買うのはやめとこう・・」みたいなのはあります。やはり株価の下落は、こういうところでも景気変動
に影響はあるわけです。
なんで昔ほどのイライラ感がないのか考えてみましたが、、その理由の一つは
・慣れた
ということです。20年以上も投資をしてきていれば、いろんな経験をしたりいろんな場面を見聞きしたりしてきています。
株価4桁から唐突に投資企業が破綻をしたり、BBB格の転換社債がデフォルトになったり、過大なポジジョンをとったIPO銘柄で大きな損失が出たり、
個別で100万以上の損失が出たというのはこの3例のみですが、状況としては、リーマンショックも、ネットバブル崩壊も見てはきていますし、自分が経験
しなくても、いろんな話を聞いてきたりもしています。平均株価が1万円以下というような時期も長くあり、それはその時としてはごく「普通」のことでした。
だから、大抵のことには、そんなにものすごく驚くというようなことはなく、損失についても利益についても、比較的平静に受け止められるようになって
いるのだと思います。
ただ、大きな損失が出た時は、反省して次に生かすということはあったりします。今回の場合では、ソフトバンクの3200株は個別銘柄としてはやはり過大
すぎるポジジョンだったため、最初のところでかなりポジジョンを削減しておくのが適切だったということがあります。
ポート、自立制御システムについては、既に書いたように、結果論的には地合いなり銘柄についての判断というところはあるのですが、実はそんなに大きな
ミスが自分の側にあったという認識はないのですが。
もうひとつの理由は、
・資産が以前よりも増えている
ということです。
株式投資を始めた時、最初に証券口座に入れた資金は300万でした。これはもう20年以上も前のことです。
そこから、投資の利益があれこれあったり(多分、キャピタルゲインとインカムゲインの合計は7,000万円台かと思います)、退職金が夫婦で入ったり、遺産が
入ったりといったことがあり、金融資産は1.2億ぐらいにっています。
300万の資産の時の10万、20万の損失というのは比率的にも、多分気分的にも、非常にきついと思います。
が、資産が増えていると、その痛みの感じ方もさすがに鈍くはなります。別に損失が出たところで、それが何か自分の日常の生活に具体的直接的な影響が出たり
することはなく、なにかが脅かされるというようなこともありません。まあ、またいいこともあるわなー、という感じです。
利益の喜びよりも損失の痛みを大きく感じるのは、人としては普通、一般的な傾向のようです。これは行動経済学の基礎的な知見とされています。
だから、人類は生き残ってきたとも言えるかもしれません。
イライラしたり、後悔したりするのは当然のこととして受け入れ、単に引っ込み思案になったり撤退したりしてしまうのではなく、そこから学ぶ姿勢を大事にしたいです。
「経験知」というのかかなあ?
イライラがだんだん減り出すのは、70代かなあ?
葛飾北斎とか伊能忠敬の境地?
運用に関しては長い間で自分のスタイルがしっかりしてきてはいると思います。