ラルくん 19

2022-01-04 09:16:13 | 日記
『このエチュードは、このまま終わろう』

…と、なるのかな?

と思っていましたが、厳しい指導者は、20分程度の休みのあと、

「続けます!」

…となった。

どよんとした顔のM子。

何事も無かったかのように、M子の悲鳴の件に全く触れずに、再開した。

「キャー!」

悲鳴のシーンになると、無理やりそのまま芝居は続けられるが…。

「ちょっと、止めようか!」

指導者が渋い顔で芝居を止めた。

「このエチュードで克服できるかどうかM子次第だけど、公演の稽古が始まって、同じようなシチュエーションが当たった場合、その時になって克服できるかどうか…難しいと思う。」

「………。」

M子が固まってしまった。

「それじゃ、S子、『A』の役やってみて。」