「ストーカー?」
「なにそれ?」
「ストーカーって、ホラ、前に本にもなったじゃない」
当時は、「ストーカー」という本も話題となり、ストーカーという言葉が世間に慣れ始めていた頃です。
「どんな風に?」
「最近、誰かに追われている気がして…」
「気のせいだよ。」
「この前の日曜日に、買い物に出たら、"人影"というか"気配"というか、感じるんだよ」
「気のせいだよ!」
「お前、モテると思って!自意識過剰なんだよ~👊💢」
実は、それからというもの、どんどんと現実的になってきて、ラルくん顔が曇ることが増えてきた。