「ちなみにストーカーだと思える事って、何が起きてるの?」
「最初に気づいたのは、買い物中なんだ。家を出た時に、誰かに追われている気がして…、足音っていうか…。その帰りにも…。」
「偶然だよ。」
「うん。そう思いたいんだけど、この間、変なことがあって…」
「変なこと?」
「オレって、わりと神経質で、家の中のモノを同じ場所に置いて置かないと嫌なんだ…。
例えば、テレビのリモコンとか、エアコンやオーディオのリモコンたちと、大きい順にテーブルの右側に並べる…とか、
冷蔵庫の中も、種類関係なく、賞味期限順に並べたり…」
「それが、どうしたの?」
「それが、順番になってないんだ…」
「……それは、ヤバいね…」
その話しを聞いた仲間が、ヤバいと思ったのは、モノが動いている事実もそうだか、ラルくんの変なこだわりに、かなりヤバさを感じて顔を見合わせた。