なんと、Aの役が相手役(C)を決めることができる!
とにかく、いろんな意味で俄然Aがいいに決まってる!
…となると、くじ引きで絶対『A』を引かなくては!
ラルくん狙いのM、S、L子の勢いが違う。
少し後輩のY子は、ラルくん狙いかどうかは不明だが、いい役は欲しいはず。
「くじ引きできました。」
M子がノートを破いて作った簡易的なくじ引きをもってきた。
早速、先輩たちが、厳しい目付きでくじ引きをにらむ。
さすがに、何度も不正は出来ないだろう…。
前回は、不自然に『赤い点』が付いていたけど、偶然かも知れないし…。
しかも、M子は最後に残ったくじを取るワケだから、大丈夫でしょう。
くじを引くのは、S・M・L子と、Y子の4人。
そして、狙うは『A』なので、確率的は、2分の1。
S子、L子、Y子がくじを取った。
ん…?
なんとなく不自然にくじを重ねている。
確かに、くじ引きを入れる器が小さいので仕方ないと思うけど…。
器が小さいからこそ、頭を突っ込んで掻き回すのも憚られる。
なので、重なり合っていると、やむなく上から取る。
う~ん、考えすぎかな?
なんて、思っていると、それぞれが手にしたくじを開く。
「あ~💦Bだ!」
と、いち早く叫ぶL子。
小さくガッツポーズをするS子。