「あ~💦Bだ!」
と、いち早く叫ぶL子。
小さくガッツポーズをするS子。
「L子は『B』なんだね。あと、Bは?」
「私です。」
Y子が手をあげた。
「それじゃ、S子とM子が『A』だね。」
…やっぱり、M子は『A』か…。
と、先輩たちが顔を見合わせた。
まぁ、不正も見つからないし、二分の一の確率だし、あり得る。
「M子、やってるね。」
「え?」
その日の休憩時間に、先輩たちが集まる時に、話題は"くじ引き"のこと。
「そうだね、積極的なあのM子が、S子みたいに嬉しそうな表現もしなかったし…。」
「『A』に当たって当然…ってことだったんだね」
「不正をしてるとしたら、どんな?前回みたいに、何かしらの記しを付けたとか?」
「…M子が一番最後に残ったくじを取るワケだから、記しを付けていたとしても、それは無理じゃない?」
「…不正をするとしたら、どうやって?」
「絶対不正だよ。う~んだけど、どうやって『A』って書いたくじを残すんだろう…アンコ、何か気付いた?」
昔から謎解きが好きだった私に謎解きを求めてきた。