ラルくん 28

2022-01-14 07:57:19 | 日記
「あ~💦Bだ!」

と、いち早く叫ぶL子。

小さくガッツポーズをするS子。


「L子は『B』なんだね。あと、Bは?」

「私です。」

Y子が手をあげた。

「それじゃ、S子とM子が『A』だね。」

…やっぱり、M子は『A』か…。

と、先輩たちが顔を見合わせた。

まぁ、不正も見つからないし、二分の一の確率だし、あり得る。



「M子、やってるね。」

「え?」

その日の休憩時間に、先輩たちが集まる時に、話題は"くじ引き"のこと。

「そうだね、積極的なあのM子が、S子みたいに嬉しそうな表現もしなかったし…。」

「『A』に当たって当然…ってことだったんだね」

「不正をしてるとしたら、どんな?前回みたいに、何かしらの記しを付けたとか?」

「…M子が一番最後に残ったくじを取るワケだから、記しを付けていたとしても、それは無理じゃない?」

「…不正をするとしたら、どうやって?」

「絶対不正だよ。う~んだけど、どうやって『A』って書いたくじを残すんだろう…アンコ、何か気付いた?」

昔から謎解きが好きだった私に謎解きを求めてきた。