新しいエチュードが出来た。
前回のエチュードのように、出演者が多いと、見せ場にムラが起こる。
皆が次回公演に向けてのアピールをしたいと思うと、出演者は3人程度の方が良さそうだ。
「どんなエチュードなんですか?」
L子がやって来た。
『Aは、主人公(女)
Bは、主人公のライバル(女)
Cは、主人公の彼氏(男)』
「これなんですね~!」
私が手にしていた台本を見て声をあげた。
その声にS子もM子もやってきた。
「主人公が女子。それと、主人公のライバルと主人公の彼氏…ですって!」
「わぁ、面白そう!」
「主人公は、セリフ多いかな?」
「エチュードだから、そんなに長くないし、セリフは多い方がやりがいがありそう!」
彼女たちは、はじめから主人公を演じるつもりの会話だ。