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桜木紫乃 著 集英社文庫 2023年 7月19日 2刷
久しぶりに桜木さんの本を読んだ。
ああ、この人はこんな感じの文体だったな~、こんな雰囲気の作品を書く人だったな~と、思い出しながら読んでいた。
はっきりと自信はないけれど、こういう色合いの作品が多いのは著者の生まれ育った北海道、という土地柄も影響してるのかな。
やっぱり寒くて冬の長い土地、雪に閉ざされる土地、そういう場所で生まれ育つと、あっけらかんと明るい人にはなれないような気がする。
どこか、大人っぽいというか、うまく書き表せないけれど、厳しいものを背負っているように思うの。
この作品も、離れて住む母親が認知症になった、という所から始まる。
5章に分かれていて、章のそれぞれに女性の名前がついている。
認知症になった母親の娘だったり、1章に出てくるその娘、長女の夫の弟嫁だったり何かしら認知症の母親との関係はあるけれど、4章だけは血縁関係も姻戚関係もない。
他人。
でも、一つ一つの章が短編として成立していながら、次の章へと繋がっていくから独立はしていない。
歳を取るって切ないよね。 ましてや認知症になどなってしまえば、介護する回りの者がものすごく振り回される。
結婚して子供を育てて、一生懸命真面目に生きて、家族に要らん負担や迷惑はかけたくないと思っていても、そうなってしまう悲しい現実があって、それは、他の病気もそうだけど避けられない(人がほとんどで)。
うちも、父が癌で母が認知症だったしなー。 なんかじわっとこたえる本だったわ。
私はいつまで『私』でいられるだろう。
久しぶりに桜木さんの本を読んだ。
ああ、この人はこんな感じの文体だったな~、こんな雰囲気の作品を書く人だったな~と、思い出しながら読んでいた。
はっきりと自信はないけれど、こういう色合いの作品が多いのは著者の生まれ育った北海道、という土地柄も影響してるのかな。
やっぱり寒くて冬の長い土地、雪に閉ざされる土地、そういう場所で生まれ育つと、あっけらかんと明るい人にはなれないような気がする。
どこか、大人っぽいというか、うまく書き表せないけれど、厳しいものを背負っているように思うの。
この作品も、離れて住む母親が認知症になった、という所から始まる。
5章に分かれていて、章のそれぞれに女性の名前がついている。
認知症になった母親の娘だったり、1章に出てくるその娘、長女の夫の弟嫁だったり何かしら認知症の母親との関係はあるけれど、4章だけは血縁関係も姻戚関係もない。
他人。
でも、一つ一つの章が短編として成立していながら、次の章へと繋がっていくから独立はしていない。
歳を取るって切ないよね。 ましてや認知症になどなってしまえば、介護する回りの者がものすごく振り回される。
結婚して子供を育てて、一生懸命真面目に生きて、家族に要らん負担や迷惑はかけたくないと思っていても、そうなってしまう悲しい現実があって、それは、他の病気もそうだけど避けられない(人がほとんどで)。
うちも、父が癌で母が認知症だったしなー。 なんかじわっとこたえる本だったわ。
私はいつまで『私』でいられるだろう。
「家族じまい」読んだ筈とノートを見返したら3年前に読んでたものの、内容はおぼろげ・・汗
認知症は、周りの家族が振り回されますね!
幸いなことに義母も実母の時も経験ありませんが、
自分自身はどうなるか、自信ありません!
思い切り娘たちを煩わせるかもね!
最近、落合恵子さんの「泣きかたを忘れていた」を読みました。
小説ですが、自宅での7年にも及ぶ実母さん介護の実体験の話で、経済力あるので周りのサポートもお願い出来るけど・・と思いました。
話題違いですが、徹子の部屋で拝見した彬子女王の「赤と青のガウン」を読みたくて図書館予約したら
26人待ちでした~汗
参考メモメモ。
「私はいつまで『私』でいられるだろう。」これ 考えると アッパラパーの私でも気持ち下がる。
どーしようも無いことだけど 私のままで この世を去りたい。
桜木作品、ほんと久しぶりでした。
でも、それまで読んでいたものとテイスト?は同じで、ぶれないな~と思いました。
父の癌、というのも辛いものでしたが、母の認知症に比べると最後まで父は父でしたから、やっぱり認知症の方がむごいように感じます。
自分が壊れていく過程が分かるのも怖いだろうな。
まじで(笑)ピンピンコロリをお願いしたい今日この頃。
落合さん、若い頃とすっかり風貌が変わられてお母さまのことで苦労されたのかなぁ。
彬子女王は、今でも京都住まいかしら??
10年ほど前でしたか、直木賞を受賞された『ホテルローヤル』からしばらく何作品か読みました。
官能的? なんと言ったらいいのか、艶っぽい??
ずっと前によく読んでいた森瑤子さんに通じるような気がします。
淡々と書いているのに奥底にあるドロドロした流れ、家族、血縁ゆえのしんどさ、いろいろ考えさせられました。
しませんね。
カルーセル麻紀さんをモデルにした小説は読みごたえありました。カルーセルさんが「何でも好きに書いて」と仰ってくれたそうです。
彬子女王は今も京都にお住まいで、某大学で教えてらっしゃるそうです。お父さんっ子だったのね。
『孤蝶の城』何かで、カルーセルさんがモデルだと知ったような気がします。
読んでないんですけどね。でも、kettyさんのコメントで俄然興味が湧いてきました。
彬子女王殿下が徹子の部屋に出て、お父さんの話で涙ぐんだ・・・というのをネットニュースで読みました。やっぱり通勤?には護衛の人がつくのかなぁ。
咄嗟に人の名前が出て来なかったり、2階にあがったものの、何のために上がったのか『はて?』だったり(笑) 買い忘れないようにメモった紙を忘れて行ったり。 そういうのは今や日常茶飯ですけど(笑) この程度のひとさまに迷惑のかからないものだったらいいんですけどねぇ。。。