シングル・ベル

私達の若い頃には「女はクリスマスケーキと同じで、25迄は飛ぶように売れるけれど、26になったら、てんで売れない」なんて言われたものでしたが、今はどうなんでしょう？

それに代わって、昨今ではクリスマスを一緒に過ごす相手のいない人達のことを「シングル・ベル」なんて言うそうですね。いつの時代も、なかなか素敵なことを言い出す大バカ野郎はいるものです。

でも、結婚していても、子供がいても、私もここ数年、シングル・ベルみたいなものですよ。
子供がそこそこ大人になってからは、親とクリスマスなんて過ごしませんし、夫は夫で、仕事も忙しく帰りも遅いですものね。

一応は、それらしいしつらえもして、ケーキも買えば、ケン○ッキーのフライドチキンなんてのも用意するんですけどね、揃って食べる、みたいな事はなくなりました。　だいたい、甘いものが得意でない私は、別にケーキも要らないんですよ。でも、家人は好きですからね、買いますよ。ただ・・・いつからだろう。ちょっと箱開けて、分からないところのクリーム舐めちゃおう・・・っていう気持ちも消えたのは。　チキンもそうです。　大学生の頃なんて、2つはたいらげた上に、ポテトも食べてましたよ。今、絶対無理。　油で胸焼けしそう・・・っていうか、する。

家人でプレゼント交換もしませんしね、息子が小さかった頃、枕元にこっそり置いて、翌朝「欲しかった玩具をサンタさんがくれた！」と目をキラキラさせて起きてきた頃がピークでしたかね。

なんだか、つまらないです。

ちゃんと用意したクリスマスのご馳走？も、１人でさっさと食べて、時間差で帰ってくるDANと息子に「ケーキ食べる？」なんて聞いて、彼らにコーヒーや紅茶を入れた時分には、ダイエッターの夜は更けてゆく・・・わけです。

実につまらん！　まさに、飾った花もカードもみんなMerry Christmas for me.
今一度、わくわくした時間が欲しいものです。