続 寂しんぼ

前に書いた、目が不自由な様子を装っている、狼？おばあちゃま。

この間、いつも行くスーパーで見かけました。スーパーのサービスカウンターで、そこの店員さんに構ってもらっていたのです。

私、無性にイライラしました。　というのも、そのおばあちゃまの住んでいるアパートから、彼女の足だと20分以上はかかると思います。しかも、信号のない比較的交通量の多い道を横切らなければ、そのスーパーにたどり着くことはできないのです。　暑くなってきたせいか小さな帽子を頭に乗せ、リュックを背負って例によっての白い杖。　あのね、確かにそれほどいい物は身につけていませんけれど、着ている物、それなりにちゃんといつも組み合わさっているのです。

こういう事書くと、ひょっとしたらかなり失礼かもしれないのですけど、お目の不自由なかたって、お洋服の柄なんか見えないでしょ？　だから、とんでもなく変な組み合わせしたっておかしくないじゃないですか？　でもね、柄ものに柄ものを組み合わせたり、縦じまと横じまを着ているなんて事はないのです。

やっぱり見えてるじゃん・・・と思います。

ところが、スーパーだって『お客様は神様』商売だから、目が不自由だと言い張られるとそれこそ、籠を下げて、彼女に付きっ切りになって買い物のお手伝いをするわけです。
で、レジを通って食品を袋に詰めてあげて、彼女のリュックに入れて・・・。

まぁ実はここでも彼女のお芝居は見破られているとみえて、カウンターのベテラン店員さんがご～く親切を装って・・・言ってました。
『お客様～、　お目がご不自由でいらっしゃいますので、お帰りが危険でございますわね。なんでしたらこちらからタクシーをお呼びいたしましょうか？』

はい、おばあちゃま大慌てでございました。
最近、東京では救急車をタクシーがわりにして、それほどの救急性のない人がただ乗り？で病院に連れて行ってもらう例が増えたと、救急トリアージ制を導入したそうですね？　で、普通の車で行ける人は運ばない・・・。

あのおばあちゃま、救急職員に構ってもらえるのが嬉しいようで、よく出動させていましたけれど、京都もまたトリアージ制が導入されたらどうなるんでしょう？
以前、脳梗塞かなにかを起こした男性が、ろれつの回らない口調で119に電話したのをいたずら扱いされて、救急車を出さなかった苦い経験のある京都では導入は見送られるかもしれませんが、彼女を見ていて、イライラする私は人でしょうかね？