黒野真一 著 小学館文庫 2019年 7月27日 12刷
軽い斜視があるばかりに、人付き合いがあまり上手じゃない竹本京子と、78歳になる杉田万寿子との話。
就職をして住みだしたアパートのすぐそばに万寿子の住む家があった。
万寿子は一人暮しで、いつも庭の花たちの世話をしている。
でも、引っ越してきて会社に向かうために家を出た京子が朝の挨拶をしても無視するか、寄り目だのブスだの言う。
最初はとんでもないばあさんだと思って読んでいた。
京子も暇な職場でなんとなく日々を過ごし、気になる同僚がいてもうまくお喋りもできないような有様。
アパートの近くには後に一流会社に勤めているエリートだと分かる男性もいる。
人づきあいがうまくないから、なんとなくギクシャクした人間関係しか作れない京子が、、、頑固でヘンコで、認知症気味の万寿子とまるで小学生の喧嘩のように渡り合って距離を縮めていく。
万寿子ばあさんは、認知症が進んできて民生委員のおせっかいおばさんにも専門の人に任せた方がいいと言われるようになるのに、京子はなんとか最後までお世話しようと奮闘し。。。
先日の、内館牧子の『すぐ死ぬんだから』に続いての・・・人生後期の終活物語的なお話。
笑っている読み進んでいるうちに、ほろっとしてしまう。
軽い斜視があるばかりに、人付き合いがあまり上手じゃない竹本京子と、78歳になる杉田万寿子との話。
就職をして住みだしたアパートのすぐそばに万寿子の住む家があった。
万寿子は一人暮しで、いつも庭の花たちの世話をしている。
でも、引っ越してきて会社に向かうために家を出た京子が朝の挨拶をしても無視するか、寄り目だのブスだの言う。
最初はとんでもないばあさんだと思って読んでいた。
京子も暇な職場でなんとなく日々を過ごし、気になる同僚がいてもうまくお喋りもできないような有様。
アパートの近くには後に一流会社に勤めているエリートだと分かる男性もいる。
人づきあいがうまくないから、なんとなくギクシャクした人間関係しか作れない京子が、、、頑固でヘンコで、認知症気味の万寿子とまるで小学生の喧嘩のように渡り合って距離を縮めていく。
万寿子ばあさんは、認知症が進んできて民生委員のおせっかいおばさんにも専門の人に任せた方がいいと言われるようになるのに、京子はなんとか最後までお世話しようと奮闘し。。。
先日の、内館牧子の『すぐ死ぬんだから』に続いての・・・人生後期の終活物語的なお話。
笑っている読み進んでいるうちに、ほろっとしてしまう。
実家は母がなんでもかんでもバカみたいにたくさんストックする人だったうえに、何も捨てない人だったので一歩間違えればゴミ屋敷みたいなものでした。
そういうのを見てきたので、私は何も残したくないんです。 後片付けする人の事を考えたらモノは少ないに越したことはないと思います。
突然死しても平気なぐらい断捨離しておきたい、、、というのが理想なんですが。。。
私の大学のポン友で、埼玉県で一番の呉服屋のボンボンが居ました。彼は50代早々で、突然亡くなりました。脳内出血のようでしたが、奥さんは見舞いにも行かせてくれませんでした。たぶん、植物人間の醜い姿を見せたくなかったのでしょう。
私は、母が脳内出血で1年半くらい植物人間でしたから実態を知っていましたが、無理押しは出来ませんでしたね。
それ以来、私は終活に励んでいますが・・・人って、なかなか死ねないもんなんですよね。(^-^)