ファンタジーになるのかなぁ。
疲れた人、心を病んだ人に薬ではなく「猫」を処方する不思議な病院。
読み進むうちに、この病院のかなりな謎にたどり着くわけだが、京都本大賞というだけあって、京言葉や時おり描写される場所が楽しい。
だいいち、この病院の場所が、中京区麩屋町通上ル六角通西入ル富小路通下ル蛸薬師通東入ル、というもので、京都らしい住所なんだけど、そして京都以外だとさっぱり分からないと思うけれど。
麩屋町通りと富小路通りは並行している南北の通りで、六角通りと蛸薬師通りも並行している東西の通り。
麩屋町通りを北側に行って、東西の六角通りにぶつかったら西側に行って、今度は南北に走っている富小路通りを南に行って、再び東西の蛸薬師通りで東に・・・ってことは、碁盤の目の通りを四角に歩いて元の麩屋町通りへと戻ってしまうという謎の場所。
病院もまた、あったりなかったり。
いわくつきのビルの5階で。。。
というもの。
病院のニケ先生と看護師の千歳さんのキャラクターも良い。
勿論、そんな病院ないのは分かっているけれど、中京区麩屋町通上ル六角通西入ル富小路通下ル蛸薬師通東入ル・・・あたりをうろついてみたいね(笑)
もし、私に自分でも気づいていないような思いや、悩みがあったら、病院へと向かう路地が見つかるはずだから。。。
きっと迷子になる?特殊な空間があるのかもしれませんね。
試しに行って来て報告、お待ちしています(笑)
もちろん後から市内略図で確認しましたけど、最初に読んだとき「ん?これって四角く回ってない?」と思ったほどには、市内図が分かってきたようです。 やっと(笑)
一度、本の通りと逆回りやってみましょうかね。
戻って来なければ、私は異界に行ってしまったものだと(笑)