はちの家造りドタバタ奮闘記(・ω・)

私のちょっとした日常や住宅にかかわるニュースなどをつらつらと…

構造計算

2018-08-07 09:18:59 | 日記
みなさんこんにちは。

当社の地球民家MIRAIモデルハウスには分厚い構造計算書が鎮座しています。

こんなにたくさん計算しているんですよ~。すごいでしょぉ~。安心安全ですよぉ~営業トークが炸裂します

実は木造二階建てまでは構造計算しなくてもいいのですね。

そこで今回は構造計算は必要か?という観点で見て行きましょう。

構造計算に関して簡単にお伝えするとすると、

•現況の家づくりにおいて、木造2階建てまでなら、細かい耐震性を見なくても一定の基準を満たせば、国がOKを出してる。

という話です。

その一方で、最近の家づくり、建築会社さんの中には、木造二階建ての家づくりでも構造計算を必ずする!といった所も少しづつ増えてきています。

と言っても、感覚的な話ですが、建築会社全体でも1~2割ぐらいの状況だと思います。

因みに、構造計算をしなくても、耐震等級は出せるので、

•“耐震等級が謳ってある=構造計算している”

ではありません。

•“ハウスメーカーさん=構造計算している”

でもありませんので、覚えておいて頂くと良いかもしれません。

、『構造計算ってした方が良いの?』

と聞かれれば、当然、“した方が良い”とは思いますが、上記からわかる通り、構造計算をしない場合でも、

国の建築基準として

•1.壁量の確保(壁量計算)
•2.壁配置のバランス(四分割法)
•3.柱の柱頭・柱脚の接合方法

の3つは見ます。

これらを見る事で、耐震等級1~3を取るつくりを求められます。

*最低でも耐震等級1以上の家づくりを求められます。

また、建築基準法で、

•1.基礎
•2.屋根ふき材等の緊結
•3.土台と基礎の緊結
•4.柱の小径等
•5.横架材の欠込み
•6.筋交いの仕様
•7.火打材等の設置
•8.部材の品質と耐久性の確認

の8つに対しての基準があります。

その為、これらを考えれば、構造計算をしなくても、家の耐震強度はある程度は大丈夫!

というのもご理解頂ける所かと思います。

国の基準で木造二階までであれば、簡易計算でも大丈夫となっていますので、木造2階建てで、構造計算は必要ない!となります。

中でも、
•総二階に近い家
•家のコーナー(四隅)に壁(体力壁)がある
•窓と窓の間に耐力壁(壁)がある

と言った、一般的に多くみられるような2階建ての家づくりであれば、国の基準を十分に満たせば、構造計算のような複雑な申請は要らない!とも言えます。

ハウスメーカーさんはそもそも申請が違う

因に、ハウスメーカーさん(プレハブ工法)に関しては、そもそも別けて考える必要があります。

木造や軽量鉄骨どちらにも同じ事が言えるのですが、プレハブ住宅は、各建築会社さん(ハウスメーカーさん)ごとに、構造は全て事前に決まっています。

住宅メーカー各社で、
•床にはどれを使って、構造体はこれを使う。
•天井高は2400㎜か2550㎜か2700㎜です。
•階段や吹抜けなどの部材はこれを使い、こういった規制をしています。
•窓に関しては、こういったものをつかいます。

と言った感じで、

構造に関係するものは全て!事前に何を使うのかが決まっています。

国に事前に使う部材を報告しておく事(プレハブ住宅と言われる所以です)で、構造計算をする必要をなくするだけではなく、通常の申請よりも簡易的な申請で済んだりします。

…その為、

メーカーの営業マンさん:『弊社(ハウスメーカー)の場合は、構造計算はしないけど、ウチの構造で建てれば、実大実験で何十回とゆらしても大丈夫!という実績あるので大丈夫なんです。』

という話が出来る、とも言える話です。

このハウスメーカーさんと一般の家づくりの違いは基本知識ですので、覚えておきたい所です。


では、構造計算って結局要らないの??

という話に戻りますが、結論としては、工務店さんや建築家さんでの家づくりで、お客様次第で必要な時がある!

と考えて頂くと良いかと思います。

イメージとしては

“攻める家づくり”

になる場合は、構造計算が必要な場合が出てくる!

と思います。

…“攻める家づくり”というのは、

例えば、
•連続した開口を設けたい!(開放感を出したい)
•兎に角、広いLDKを作りたい!
•坪庭のように、家に凹凸感を出したい!
•二階がせり出すような家が良い!

などのご要望がある場合、木造二階建てでも、構造計算をした方が良い場合があります

・建築家さんが建てるような家!
•人とは違う家づくりがしたい!
•木造でも、開放的な家づくりがしたい!

といった感覚の方は、もしかすると構造計算が必要かも!?

と思って頂くと良いと思います。

家つくりの進め方は千差万別ですね
コメント
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