はちの家造りドタバタ奮闘記(・ω・)

私のちょっとした日常や住宅にかかわるニュースなどをつらつらと…

長期保証の仕組み

2020-03-29 17:29:56 | 日記

みなさんこんにちは。

アフターサービス、保証関連のコメントをいただいたので今回は長期保証の仕組みについて書きます。

住宅の品質確保の促進に関する法律(略して「品確法」と言います。)と言う法律があって、その第94条、第95条において新築住宅の売買・請負契約については、10年間瑕疵担保保証するように規定されています。

では、何が保証の対象となるのでしょうか?

・構造耐力上主要な部分
・雨水の浸入を防止する部分

です。

構造耐力上主要な部分の例

・基礎
・壁
・柱
・梁
・屋根
・床
・小屋組
・土台
・筋交い
など自重、積載荷重、水平荷重を支える部分

雨水の侵入を防止する部分の例

・屋根
・外壁
・窓枠
・建具
・雨樋

しかも、瑕疵保証のため、引き渡し段階に存在していた瑕疵のみが対象です(地震などの自然災害、経年劣化などは保証対象外です)
その他は免責(自分で直すしかない。)となります。

ただ、住宅メーカーによっては、その他の部分についても保証してくれる場合もあります。

保証の範囲(対処部分・瑕疵)について相談時に聞いてみましょう。

これら以外の設備や内装などはメーカーや建築会社独自の保証で1~2年くらいの期間が多いです。

10年は法律で義務付けられているのでどこの会社でも保証があるのは分かりましたね。

では、60年保証など長期保証を謳っている会社の仕組みを見てみましょう。

最近は長期優良住宅が推奨されています。

この長期優良住宅の認定を受ける条件は様々ですが、耐久期間としては、おおよそ100年間もつ家と言われています。

そのため、住宅メーカーは、こぞって30年保証、60年保証と長期の保証を打ち出しています。

しかし、これには実はカラクリがあります。

10年目以降については、継続契約と言う形をとっており、継続の条件として、決められた期間ごとに点検を実施し、
その点検で不具合が生じた場合、実費でのメンテナンスが必須となります。

某60年保証ハウスメーカーのホームページを見てきました。

60年の保障を受けるにあたって最低7回有料メンテナンスが必要となります。

これ、家の規模にもよりますが1000万円は確実に超えると言われています。

リフォーム需要の囲い込みも目的の一つです。

人は権利の放棄に強い恐怖を覚えます。

このメンテナンスをしないと保証は終わりです、と言われると割高な見積もりでも他社でメンテナンスの選択肢を捨ててしまいます。

点検も無料と思いがちですが、大抵の会社は有料です。

点検する項目にもよりますが、一回当たり3~7万円くらいが相場です。

と、まぁ、ハウスメーカーを批判するような文章になってしまいましたが、そのような意図はなく、本当の中身を知った上でそれを選ぶも良し、この記事をきっかけに調べて、メリットを感じず選ばぬも良し。

だからといって工務店のアフターや保証がハウスメーカーより優れているということになるわけでもなく…

だたただ家づくりを検討している人に少しでもお役に立てればとの情報発信です。

経営基盤が盤石でアフターも保証もばっちりの工務店もありますし、赤字体質でメンテナンスの苦情が多いハウスメーカーもあるのも事実。

会社の規模や体系より、業績や姿勢で選ばれれば(アフターや保証の面では)失敗しないでしょう。

 

コメント
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