努力で上流「無理だ」[岐路の資本主義」。
== 読売新聞・連載 ==
人生の大イベントを諦める。韓国の若者の間で、こうした風潮が蔓延している。
10年ほど前には、恋愛、結婚、出産の三つを諦める若者が「3放世代」と呼ばれた。
その後も就職難や不動産価格の高騰で諦める対象は増えた。
今では、「さらに多い」という意味で「N」を用いて「N放世代」と言われる。
韓国メディアによると、
20~30歳代の宝くじ購入への支出が増えているという。
ソウルに住む李相昊さん(30)も、その一人と言えるかもしれない。
昨年、半導体関連の中小企業に就職した。
名門大学を卒業後、弁理士を目指して勉強していたが、断念した。
「これ以上、年を取ると就職できなくなる」ためだ。
1年半かけて大企業を含む約50社に履歴書を送り、ようやく採用された。
年収は日本円に換算して約340万円。大企業の平均初任給の約7割だ。
ソウルのマンション価格は平均約1億2000万円で、この5年でほぼ倍になった。
李さんは「一生働いても家は買うのは無理」とつぶやく。
大企業に就職した友人たちは、すでに結婚し、ソウル郊外に家を構え、ベンツなど外車を乗り回す。
だが、大企業に就職できたのはほんの一握りだ。
韓国では結婚する際、男性は住宅、女性は家具をそろえるのが伝統的な考え。
李さんのある友人は、カップルでお金を出し合って賃貸マンションで暮らそうとしたが、
「経済力のない男」と先方の親に言われ、破局した。
韓国では暗号資産に投資する若者が多い。
李さんもチャレンジしたが、損が約20万円出たところでやめた。
代わりに週に1度、宝くじを500円分買う。
「もし1等が当たれば、ソウルでマンションを買って実家を出たい」そんな淡い夢を見る。
香港で営業マンとして働く専門学校卒のジェームズさん(31歳)。
月給は日本円換算で44万円ほど。香港の全世帯の月給の中央値(約40万円)を上回り、
この年齢にしては悪くない額だ。
それでも月給の4割、約17万6000円が家賃の支払いに消える。
これだけ払っても、住めるのは21平方メートル(6.35坪)のアパートだ。
交際している彼女と2人で肩を寄せ合いながら暮らしている。
中国政府の支配が強まっているとはいえ、
資本主義を体現してきた香港では不動産価格が高騰の一途をたどる。
今や「親の援助がない限り自分の家を持てない」のが定説だ。
ジェームズさんには妹が2人おり、親にも頼れない。
住居を買うことなど、はなから諦めている。
中国本土の若者の間では、家も買わず、
結婚もせずに最低限の生活ができればいいという「寝そべり主義」が広がっている。
ジェームズさんは「香港も中国も実家が裕福かどうかで住む世界が二分している。
『努力すれば成功して上流階級に行ける』という感じは全くない」と語る。
格差の拡大は一部の富裕層と大衆の間だけではない。
アジアの例のように一般の会社員の中でも広がり、社会に閉塞感をもたらしている。
努力で上流「無理だ」[岐路の資本主義」。 == 読売新聞・連載 ==
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日本社会の現実はもっと深刻です。
30年間賃金は上がらず、年収200万円前後の労働者が1,000万人以上もいます。
貧困層が納めた税金は、権力者たちが好き勝手に使い、
テレビマスコミは、デタラメな税金の使い方を報道もしません。
テレビ報道は、億万長者になったお笑いタレント達の花盛りです。
弱肉強食の自己責任社会を作り上げた「竹中平蔵」は、
お抱え運転手付きのベンツに乗って「大学教授の肩書」でテレビ出演です!!
テレビマスコミは、政治が創り出した自己責任社会の貧困層の実態を全く報道しません。
政治的圧力がテレビ報道各社にかかっています。
テレビ報道は、能天気なお笑い番組のみです。
政治が創り出した弱肉強食の自己責任社会の実態は報道禁止です。
再就職支援奨励金制度。
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労働法を破壊し、自ら派遣会社を経営し、自ら再就職支援奨励金制度を創り、
【再就職支援奨励金(60万円/1人)、早期雇い入れ助成金(40万円/1人)】
早期雇い入れ助成金(40万円/1人)を、手にした元人材派遣会社パソナの竹中平蔵でした。
安部元総理が派遣社員の山上徹也に狙撃されるや否や、
ビビったのか竹中平蔵は、人材派遣会社パソナの取締役会長を辞任しました。
名門進学校を卒業し派遣社員だった山上哲也。
労働法をぶっ壊し、弱肉強食、自己責任の格差社会を作り出したのが、「竹中平蔵」です。