富田元治のブログ

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九州大学 ”ある研究者” の死。

2019年01月24日 | #デタラメ政治

昨夜、スポーツニュースを見ようとテレビをつけました。

21時のNHKニュースです。

スポーツニュースが始まる前に、九州大学 ある”研究者”の死を追って、

=非常勤講師の焼身自殺= のタイトルが数分間流れました。

 

【九州大学 ある“研究者”の死を追って】。

スポーツニュースはどうでもよくなりました。

早速、NHKニュース・九州大学 ”ある研究者” の死、を検索しました。

 

NHK・WEB 特集  九州大学 ある“研究者”の死を追って

画像は、非常勤講師が焼身自殺を行った解体予定の九大研究室。(サイトから無断拝借)。

生活場所(解体予定の研究室)にも追い詰められ、ついに自ら命を絶ちました。

 

 

2018年9月7日の早朝、

九州大学箱崎キャンパスの通称 “院生長屋” と呼ばれる1室で火災が起きました。

焼け跡から発見されたのが、九大大学院法学府博士課程の元院生の男性(46歳)でした。

 

自殺とみられています。

男性は移転・取り壊しが決定した研究室で、深夜一人研究を続けていました。

火災が起きた日は大学側による強制退去日でした。

解体が決定した研究室を、不法占拠した元九大院生による放火自殺事件でした。

 

しかし、事件後からSNSで 「他人事ではない」 という声が相次いでいます。

多くが40代の研究者たちです。

 

’90年代後半、政府の大学院重点化政策で大学院生の倍増が行われました。

ところが、2000年代に入ると、国立大学の人件費削減が行われました。

’90年代後半は大学院生の倍増、そして、小泉改革による人件費削減でした。

(竹中平蔵が唱える国立大学・民営化です)。

 

非常勤講師(非正規職員)が急増しました。

二つも三つも大学を掛け持ちし、月々の収入は15万円以下です。

九大院生長屋の放火自殺事件は、

時代に翻弄され、行き場を失った研究者たちの叫びなのです。

 

自殺した非常勤講師の男性は、親の事業破綻で中学卒業後、

自衛隊へ進み、苦労して九州大学に進学し、

大学院博士課程まで進み、憲法の研究に打ち込みました。

自殺した彼のどこが悪いというのでしょう~?

 

奨学金の返済に苦しみ、非常勤講師の職も雇い止め、

生活場所(解体予定の研究室)にも追い詰められ、ついに自ら命を絶ちました。

【生家に資産がないと、どんなに頑張っても報われない】。

これが真実です。

若者を死に追いやる社会が完成しているのです。

富の世襲、貧困の世襲、階級社会が完成しているのです。

 

奨学金の返済に苦しみ、非常勤講師の職も雇い止め、

生活場所にも追い詰められ、ついに自ら命を絶ったのです。


何を夢見て研究を続け、なぜ研究室で焼身自殺を行ったのか。

一人の男の死が問いかけているものを見つめる。(NHK)。

 

以上、検索した内容でした。

NHKの再放送を期待しています。

 

 

 


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