殺人犯はそこにいる。その2
冤罪事件の【足利事件】です。ノンフィクションです。
強要された自供と、1990年当時の初期のDNA型鑑定で、
無期懲役刑になった菅家利和さんの冤罪事件のノンフィクションです。
強要された自供と、あやふやな初期のDNA型鑑定で無期懲役が言い渡されたのです。
殺人犯はそこにいる。
== 隠ぺいされた北関東連続幼女誘拐殺人事件 ==
清水潔・著 新潮文庫
単行本についているカバーをスキャン。(下の画像2枚)
少女たちを殺した男がすぐそばにいる。あなたのそばに。平然と。
「桶川ストーカー殺人事件」で、警察より先に犯人に辿り着いた
「伝説の記者」が、冤罪の可能性を報じて菅家さんを釈放へと導き、
ついに「真犯人」をあぶりだした。
菅家さんは、DNA鑑定で有罪となり、DNA再鑑定で無実となりました。
事件当時、DNA鑑定は正しい、絶対である。これが日本人の神話でした。
日本人のDNA鑑定神話で、菅谷さんは無期懲役刑を受けました。
菅家さんが、DNAの再鑑定を申請しても、裁判所は認めませんでした。
菅家さんはDNAの再鑑定が認められず、17年半も獄中生活でした。
同じ頃、アメリカではDNA鑑定で無罪があきらかになり、釈放されているのです。
アメリカでは、受刑者が望めばDNA鑑定の再鑑定をしなければならないとの法律もあります。
そんな中、申請したDNAの再鑑定がやっと認められました。
事件当時(1990年)の初期のDNA鑑定に疑問を感じていた裁判官の判断でした。
勇気ある裁判官の判断で、2009年1月に、DNA再鑑定が開始されました。
2009年5月8日、DNA再鑑定の結果が、裁判所から発表されました。
【殺害犯と菅家さんのDNAは一致せず】の発表でした。
菅家さんは、1991年12月1日に逮捕され、2009年5月8日にDNA再鑑定で無実となりました。
2009年6月4日に、菅家さんは釈放されました。17年半後の釈放でした。
見に覚えの無い罪で17年半も自由が奪われたのです。
※ 同事件における初期のDNA鑑定は、現段階において証拠能力を認めることができない。
(菅家さん釈放の理由です)
当時の科学警察研究所(科警研)の初期のDNA鑑定がいかにお粗末だったかです。
菅家さんは、2009年6月4日に釈放されました。17年半の獄中生活でした。
この本は、DNA再鑑定までのドキュメントです。
そして、清水潔氏は真犯人にまでたどり着きます。
(殺人犯、真犯人はそこにいる)。
超おすすめです。
殺人犯はそこにいる。
== 隠ぺいされた北関東連続幼女誘拐殺人事件 ==
清水潔・著 新潮文庫
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