古紙配合率偽装

 日本製紙製の再生紙年賀ハガキにおける古紙の配合率が大幅に下回っていた問題は、日本製紙製のみならず、北越製紙、三菱製紙、大王製紙、王子製紙といった製紙業界大手が軒並み同様の「偽装」を行っていた、業界ぐるみの不祥事に発展し、トップの引責辞任にまで発展した。その「偽装」ニュースから2週間、古紙配合率偽装問題がいきなり郷秋<Gauche>のところにも押し寄せてきた。

 今日の午後、郷秋<Gauche>のオフィスがコピー・印刷用紙を購入している会社の支店長と言う方がアポイントメントなしに訪ねてきた。用件は、これまで郷秋<Gauche>のオフィスが購入していた用紙の古紙配合率が正しい表示でなかったことが判明したが、引き続き購入いただきたいというお詫びとお願い。

 郷秋<Gauche>のオフィスでは「○○環境用紙100」(○○はブランド名)という、原材料100%古紙をうたう用紙を購入していたのだが、実は古紙の配合率は70%程度であった事が判明したと言うのである。件の支店長は、紙の製造元である日本製紙製から100%古紙原料の用紙であるということで仕入れていたので、「当社としても大変驚いている」のだそうだ。

 支店長の説明によると、日本中探しても古紙原料100%のコピー用紙は存在せず、最大でも70%程度の配合率とのこと。何故このような偽装が行われたのかと言えば、お役所が古紙原料100%の用紙の納入を求めたからだというのだ。「100%古紙原料のものでなければお前のところには入札させない」と言うことだったのであろう。

 そうは言われても、100%古紙原料では十分な品質のコピー・印刷用紙は製造できないから、70%古紙原料の用紙を「100%古紙原料」と偽装して役所に納品したわけだな。製紙会社・販売会社も「100%古紙原料では十分な品質のコピー・印刷用紙は製造できない」と説明すれば良さそうなものだが、求められれば偽装もいとわない企業倫理。その企業倫理も問題だが、その遠因となったのが、行政の、環境保護の名の元の無理な注文。ひどい話だ。

 例によって記事本体とは何の関係もない今日の2枚は、終わったはずの昨日の続き、「続・新春の鎌倉」。
 
 三椏(みつまた。和紙の原料となります)。丸く見えるには、漏斗状の小さな蕾の集合体。開花時には「漏斗」が多少ばらけて、口のところが黄色い花が現れます。(円覚寺にて)
 
 満作(まんさく)。春先に「ま(ん)ず咲く」ことから「まんさく」の名が付けられたとのこと。地味な花ですが、春の近さを感じさせてくれます。(円覚寺にて)
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横浜市青葉区、ただ今、雪

 ついに降り出しました。夕べの予報では霙、今朝になると雨の予報に変わっていましたが、雨でも霙でもない、白いものがふわふわと降りてきています。車の屋根は、もう真っ白です。
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