山田さんの電話?

「もしもし。山田さんのお電話でしょうか」とはよく耳にするフレーズですが、ちょっと待て。「山田さんのお電話でしょうか」と誰に聞いているの? 電話機に「あなた、山田さんのお電話さん?」と聞いている様にも聞こえる。

 電話が個人の持ち物ではなく、家庭に一台であった時代には、山田さんのお宅の誰が電話を取るか判らないので「もしもし。山田さんのお宅でしょうか」とは云ったものですが、「山田さんのお宅のお電話でしょうか」とは云わなかった。

 一人ひとりが専用の電話を持つようになった今、山田さんが所有する携帯電話(スマートフォン)の番号を正しくダイヤルすればまず間違いなく山田さんが電話に出る(か出ないか)。だから山田さんのお宅であるか、山田さんの電話であるかの確認をする必要はないのです。その証拠に、「山田太郎さんのお電話でしょうか」と問いかけても、山田さんは「はい、山田の電話機です」ではなく、「はい、山田です」と応える。

 「はい、山田です」と云う返答が期待できる質問は「山田太郎さんでしょうか」であって、「山田太郎さんのお電話でしょうか」ではないのです。と云う訳で「もしもし。山田太郎さんのお電話でしょうか」は止めた方が良いように思えてならない郷秋<Gauche>なのであります。


 例によって記事本文とは何の関係もない今日の一枚は、今日が限りの秋に別れを告げる残りわずかとなった紅葉。と書きたいわけですが、実は写真は先週土曜日に撮ったものです。

 毎週撮影・掲載している「恩田の森Now」に、ただいまは11月26日に撮影した写真を4点掲載いたしております。晩秋から初冬へと移ろう森の様子をどうぞご覧ください。

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