唐松林の中に小屋を建て、晴れた日には畑を耕し雨の日にはセロを弾いて暮したい、そんな郷秋の気ままな独り言。
郷秋<Gauche>の独り言
シリーズ方式ハイブリッドカー
日産が、「ノート」にシリーズ方式のハイブリッドモデル、e-POWERを追加した。トヨタのプリスなど既存のハイブリットカーは全てパラレル方式であり、シリーズ方式のハイブリッドカーは初登場と云っても良いと思います。その意味で、ノートにシリーズ方式のハイブリッドモデルが追加されたことは実に画期的な事と云えます。
ハイブリットカーにはシリーズ方式とパラレル方式がありますが、どこがどう違いのか、極々簡単に云うと、シリーズ方式は発電機を搭載した電気自動車で、パラレル式は減速時などに発電して貯めた電気を使ってガソリンエンジンをアシストすると云うものです。その成り立ちからシリーズ方式のハイブリッドカーはより電気自動車に近いと云うことができます。
しかしですよ、ノートe-POWERに搭載された発電用エンジンは水冷直列3気筒1.2Lと、これだけで十分走ることができそうなエンジンです。カタログデータを見る限りでは、エンジンだけで走るモデルのエンジンと型式が同じですから、同じエンジンを使い生産効率を高めようと云う作戦なのでしょう。しかし、発電用のエンジンとしてはオーバースペックな感を否めません。
マツダのお家芸はロータリーエンジンですが、燃費性能の悪さなどから、RX-8以降搭載車がない状態が続いています。が、そんな中でも密かにロータリーエンジンの開発が進められていると噂されておりますが、実はそのロータリーエンジンは、シリーズ方式ハイブリッド車搭載用のエンジンだと云われております。
回転数は負荷が常に変化する走行用エンジンとしては燃費性能が悪くこれを改善できずにいたロータリーエンジンですが、常に同負荷・同回転数で回れば良い発電用エンジンとして考えた場合には軽量コンパクト、低振動といったメリットを最大限に生かすことができ、このような一定の状態での稼働の場合には燃費対策も比較的容易であると云うことなのでしょうか。
PHVを含む電気自動車用の充電設備が全国隅々まで行き渡るまでは、現行のハイブリッドカーとノートe-POWERのようなシリーズ方式のハイブリッドカーが主流になることでしょうね。もっとも、充電設備が沢山できても充電時間が画期的に短くならないと、充電待ちの行列ができるだけで、電気自動車は結局普及しないのではないかと思うのですがね。
例によって記事本文とは何の関係もない今日の一枚は、姫蔓蕎麦。
毎週撮影・掲載している「恩田の森Now」に、ただいまは10月30日に撮影した写真を5点掲載いたしております。晩秋へと向かう森の様子をどうぞご覧いください。
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