唐松林の中に小屋を建て、晴れた日には畑を耕し雨の日にはセロを弾いて暮したい、そんな郷秋<Gauche>の気ままな独り言。
郷秋<Gauche>の独り言
国家百年の計は教育にあり
http://www.city.chigasaki.kanagawa.jp/kyouiku/shogakko/shisetsu/1030266.html
今夏の異常な暑さを契機に、寒冷地を除く全国の小中学校へのエアコン設置の動きが加速しておりますが、神奈川県茅ケ崎市では市立の小中学校31校に設置するエアコンのリース料に充当するための寄付を同市のホームページで呼びかけております。
学校の運営経費については、学校教育法第五条において「学校の設置者は、その設置する学校を管理し、法令に特別の定のある場合を除いては、その学校の経費を負担する。」と定められております。つまり、茅ケ崎市立小中学校の運営経費は、エアコンのリース料を含めすべて茅ケ崎市が負担しなければならないと定められている訳です。
にもかかわらず茅ケ崎市は財源不足を理由に寄付によってこれを賄おうとしております。上手いことを思いついたものだと思わなくもないのですが、このようなことが全国の都道府県、市区町村さらには国においてまで行われるようになったら大変です。
すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有しています(日本国憲法第二十五条)。小中学校へのエアコン(冷房装置)の設置は、健康で文化的な最低限度の生活を営むための、今やごく普通の設備です。特段の贅沢品や特殊な状況での中で必要となるものは別としても、常識的な設備は行政が負担しなければならないことは自明です。
日本国民は国及び自治体の運営経費としてその所得に応じて公平に税負担しております。公教育の経費は税金で賄われるべきものであり、財源不足を理由これらの経費を寄付金で賄おうとする姿勢は安易に過ぎる。私には明らかな行政の責務の放棄に思えてなりません。
私は横浜市民ですので茅ケ崎市で行われていることに口を出す筋合いではないのかも知れませんが、同じことが横浜市で行われるようなことを認める訳にはいきません。国や全国の自治体において、安易に寄付金に依存するようなことにならないがためにも、私はここで「NO!」の声をあげておきたいと思います。
教育こそが「国家百年の計」であり、国と自治体にとっての最重要課題。それをないがしろにするような国に未来はないのです。
「恩田の森Now」 http://blog.goo.ne.jp/ondanomori に、ただいまは8月27日に撮影した写真を6点掲載いたしております。厳しい残暑の森の様子をご覧いただければ幸いです。
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