フー・ツォン氏死去

 1955年のショパン国際ピアノコンクールで3位、その後ロンドンを拠点に欧米で活躍したフー・ツォン氏(Fou Ts’ong/傳聡/中国・上海生まれ。1934-2020)の訃報(享年86)。

(朝日新聞2031年1月1日)

 なぜフー・ツォン氏の訃報に目が止まったかと云えば、四半世紀前から資料収集しているGaspar Cassado(ガスパール・カサド。スペイン生まれのチェリスト。1897-1966)と共演したアルバムを残しているから。しかも1966年7月23日に録音されたこのアルバムはフー・ツォン氏とカサドが共演した唯一のものであり、カサドは本アルバムの発売前の同年12月24日に急逝しているのでカサドにとって最後の録音ともなっているから。翌1967年に発売されたアルバムにはメニューインによる追悼分が掲載されている。


 フー・ツォン氏については、メニューイン、カサドと云った大御所となぜ若い中国人ピアニストとが共演しているのか不思議に思っていたのですが、若いながらもその実力を買われての抜擢、録音であったのだなと訃報に記された経歴を見て納得した次第です。

 横浜の住宅地に残された小さな湯の里山の四季の移ろいを毎週撮影しているblog「恩田の森Now」。ただいまは12月26日に撮影した写真を7点掲載いたしております。今年最後となります森の様子をご覧いただければ嬉しいです。
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