止まらない女子大・女子短大の閉学

 3月23日に「四年制大学も閉学の時代へ」と題して恵泉女学園大学(東京都多摩市 大日向雅美学長)が2024年度以降の募集を停止することについて書いたが、神戸海星女子学院大学が、2024年度から学生募集を停止し2027年3月に閉学、上智大学短期大学部が2025年度から募集停を停止し2026年3月に閉学との新聞等の報道。

 神戸海星女子学院大学(神戸市灘区 石原敬子学長)はローマ・カトリック系で1951年学校法人設置。神戸海星女子短期大学1955年設置、1965年大学設置。一学部二学科。

 上智大学短期大学部(神奈川県秦野市 山本 浩学長)は難関校として知られる上智大学を設置する学校法人上智学院(カトリック・イエズス会系)が設置する女子短期大学。一学部一学科。

 いずれも2022年、 2023年4月とも定員を大幅に下回る入学者となり。今後も受験者・入学者の増加を見込めないことから閉学を決断。海星女子学院が経営する初等・中等学校は継続。上智も法人が設置する他の学校についての影響はない。

 いずれも単科の女子大学、女子短期大学であり、上智については神奈川県とは言え新宿から小田急線で一時間、更にスクールバス利用という地理的条件はかなり厳しい。上智大学短期大学部については「上智」のネームバリューから意外だとする向きもおられるかもしれないが、その地理的状況からすると、地方所在の単科女子短大そのものであり、閉学の判断は止むを得ないものを思われる。

 恵泉女学園大学、神戸海星女子学院大学そして上智大学短期大学部と2023年春に3校続いた閉学の知らせだが、同様の決断が次年以降も女子大、地方所在の大学・短期大学から届くものと思われる。まさに「大学冬の時代」の到来なのである。

 例によって記事本文とは何の関係もない今日の一枚は、かなり緑がかってはいるけれど大手毬?

【参考】最近書いた大学経営・行政関係の記事
他人事とは思えない 〜大学の生き残り戦略  2023-03-24
https://blog.goo.ne.jp/gauche7/e/f32008688ea3ff24d7094e292cca269f
四年制大学も閉学の時代へ  2023/03/23
https://blog.goo.ne.jp/gauche7/e/0c1edf810856aa2b87617fd3cc3ae0c3

 横浜の住宅地の中に残された小さな里山の四季移ろいを毎週撮影しているblog「恩田の森Now」に、ただいまは4月16日に撮影した写真を7点掲載しております。春爛漫となった森の様子をご覧いただけたら嬉しいです。
https://blog.goo.ne.jp/ondanomori/e/6116dc383b6f8c127a55495158d0b1e1

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#大学淘汰の時代 #経営が厳しい女子大 #経営が厳しい女子短大 #女子大・女子短大の閉学

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