写真は昨日(2022年4月15日)の朝日新聞朝刊「ひととき」欄の一部です。1946年当時、樺太(サハリン)に住んでいた本間芳子さん(札幌市在住、89歳)が、14歳のワロージャさんが姉のワーリャさんを探しにはるばるウクライナから樺太にやって来たことを書かれています。
ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は、先の日本の国会議員に向けての演説で「両国の間には8193キロメートルの距離がある」と云いましたが、思えば当時のウクライナはソビエト連邦の一部であり、樺太の北緯50度以南は日本領土でしたので、日本とウクライナは国境を接する隣国どうしであったと云うことになります。
そして今、ウクライナはソビエト連邦を継承するロシア連邦による理不尽な攻撃により国民の命と国土を奪い取られる危機に瀕していますが、日本もまた77年前、日ソ中立(不可侵)条約を締結していたにも関わらず、日本の敗戦が確実になると同時に条約を破棄して侵攻して来たソ連(現ロシア)によって樺太の北緯50度以南および千島列島、択捉島・国後島・色丹島・歯舞群島を占領されたのです。
本間さんは、わずか480文字の中に14歳の弟が17歳の姉を探しにウクライナからはるばる樺太までやって来たことを淡々と書き記していますが、そこからは深い悲しみ、やるせなさと理不尽さが伝わってきます。
今、ウクライナで起きていることは日本に生きる私たちにとって決して無関係ではない、77年前の私たちに起きたことがかつて隣国であった国で、今まさに起こっているのだと云うことを強く認識し、理解しなければならないことを教えてくれた本間さんの480文字でした。
注:著作権の関係から「ひととき」の全文を読める形の写真を掲載することはできません。全文は2022年4月15日の朝日新聞朝刊でご確認ください。
横浜の住宅地の中に残された小さな里山の四季の移ろいを毎週撮影しているblog「恩田の森Now」に、ただいまは4月16日に撮影した写真を10点掲載しております。花盛りとなった森様子をご覧いただけたら嬉しいです。
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