ノーベル文学賞が、日本時間の今夜8時に発表になるようですね。
もう20年以上になるでしょうか、この季節になると村上春樹氏の受賞を願うファン(とそれにつられてマスコミ)が騒ぎ出すようになってから。
私が思うにノーベル文学賞は、所謂純文学作品に与えられるものであり大衆文学や娯楽作品、エンターテインメント、ライトノベルに類する作品の作家におくられるべきではないと。
私が思うに「純文学」とは、読後の読者の人生に何某かの痕跡を残すもの、つまり読者の人生に何某かの影響を与え、それがひいては世の中、つまり社会にも何某かの影響を与える可能性のある文学であること。読んで楽しい、面白いだけの作品は純文学作品とは云いません。
私が思うに村上春樹氏の作品は所謂エンターテインメントです。面白いです。読んでいてどんどん引き込まれていきます。読み終わった時に「あぁ、読み終わっちゃった。もっと読みたいのに」と思いますが、その後には何も残りません。私の人生を変えるような痕跡は何も残しません。もう一度書きます。氏の作品は所謂エンターテインメントであると。
ですから私が思うにエンターテインメント作品作家である村上春樹氏は、そもそもノーベル文学賞の対象外なのです。いや、私は氏の作品を過小評価している訳でも酷評している訳でもないのです。むしろ高く評価しているのです。エンターテインメントとして。
私は氏の作品をたくさん読んでいます。そして読むたびに書評擬きも書いています。ハードカバーの単行本だけではなく出先で読むための文庫本まで揃えてある作品もいくつかあるほどです。嘘だと思うなら
https://blog.goo.ne.jp/gauche7/s/%E6%9D%91%E4%B8%8A%E6%98%A5%E6%A8%B9
をご覧ください。はっきり云って私は、村上春樹作品のファンです。ファンなら氏のノーベル文学賞受賞を願うだろうと思われるかもしれませんが、私は願っても望んでもおりません。先にも記した通り彼はエンターテインメント作品作家ですので、ノーベル文学賞とは最初から住む世界が違うのです、残念ながら。
いや、考えてもみれば残念ではないのです。ノーベル文学賞はまったく別な世界の価値、出来事ですから。村上春樹作品にふさわしいのはノーベル文学賞ではないのです。そうだ、新しい文学賞を作りその賞を氏に贈れば良いのです。世界で最も優れたエンターテインメント作品作家に贈る「村上春樹文学賞」。最初の受賞者はもちろん、村上春樹氏です。
と云う訳で、例によって記事本文とは何の関係もない今日の一枚は、青葉山荘で咲いている秋明菊。
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横浜市青葉区の住宅地の中に残された小さな里山の四季の移ろいを毎週撮影・掲載しているblog「恩田の森Now」に、ただいまは10月6日に撮影した写真を7点掲載いたしております。季節が進み行く森の様子をご覧いただけたら嬉しいです。
https://blog.goo.ne.jp/ondanomori/e/2f8e969b8d33848c530d36cb3cdf9b16
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