グリフォンの日記

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三菱東京UFJ銀行の尊厳

2007-05-22 22:27:18 | 犯罪

銀行員と言えど人の子なのか。銀行に入るにはコネ入社が当たり前と噂されていた時代があった。それ程、銀行に就職するのは、難しかった。多くの人が銀行に就職したい、そんな思いを利用して、言葉巧みに自分の欲望を満たすためだけに、銀行員それも面接担当者を名乗る輩がいる。
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(以下News24より抜粋)
 
 就職活動中の女子大生にわいせつな行為をしたとして19日に逮捕された銀行の行員が、別の女子大生を強姦していた疑いもあることがわかった。
 
 「三菱東京UFJ銀行」難波支社の行員 白石 真也 容疑者(24)は、採用試験を受けた就職活動中の女子大生を「自分がプッシュする」などと呼び出し、カラオケボックスでわいせつな行為をした疑いが持たれている。
 
 その後の調べで、別の女子大生から、白石容疑者に性的暴行を受けたとの被害届が出されていることが新たにわかった。ほかにも数件、余罪があるものとみられる。
 
 白石容疑者は採用面接の受付などを担当し、受験者の連絡先を把握できる立場にあった。警察では、極めて悪質な犯行とみて、白石容疑者を追及する方針。
 
http://www.news24.jp/84427.html

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 今でも、新卒を除けば、就職難な時代に変わりは無い。その時代背景を利用しようとする、こういった輩に対して激しい怒りを感じる。それこそ立場を利用した、セクハラ、パワハラはどの企業にもあるし、そうした横柄なる態度を取るクズはどこにでもいるものだ。しかし、この馬鹿のように「自分は偉い」と勘違いさせて、その権限を与えた奴の責任も重大だと思う。先日に起きた、ステーキハウス「ペッパーランチ」内で起きた強姦(輪姦)・強盗事件で逮捕された、その店長とその部下、及び他にも居たらしい数人。これらの事件も若気の至りで済まされる事例ではないだろう。結局、あまりに若すぎる人間に過大なる権限など与えない方が、企業のためだ。
 

 現在は、就職氷河期に正社員になれなかった人も多い。それは、企業自体がバブル氷河期にあり、そこからの脱却に時間が掛かった。だから、直ぐに正社員を雇えるわけでもなく、その部分については仕方がなかった。しかし、現在、経済も安定期に入りつつあるのに、”安く使える”、”物覚えも良い”からという理由だけで、若い人間しか選ばない企業はいつかしっぺ返しを食らうことになるだろう。ステーキハウス「ペッパーランチ」同店店長北山大輔(25)、店員三宅正信(25)が何をしたのか?そして三菱UFJ 社員の白石真也(24)は、何をしたのか?覚えておくが良い。
 

 そして、よく考えて見るがいい。企業が永らえてこれたのは、連続購買、つまり、途切れることなく商品の流動があり、売り上げもあった。しかし、20代前半は、就職先があるが、後半から30代前半にいたっては、氷河期世代だとしても考慮されやしない。その世代の人間には金も仕事も与えなければどうなるか。当然その世代の購買意欲は削がれ、労働意欲は削がれていく。それは、断続購買へと変化することを意味する。そこだけが空洞化するのだ。空洞化は何れ渇水をもたらし、せっかくの企業努力もまた、泡と消えることになる。無論、日本と言う国の存亡にも関わってくる。企業さえよければいいなんて考え方は、何れ天に吐いた唾の如く、自らの身に降りかかってくるだろう。10年先、この日本がどうなっているのか、今一度考えるべき時に来ている。