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御存知、聖グロリアーナ女学院チームのルクリリです。歩兵戦車マチルダⅡの車長としてテレビシリーズから登場し、劇場版では名前が公表されるに至りました。
大洗での試合は、親善試合とエキシビジョンマッチの二度にわたりますが、いずれもアヒルさんチームの奇策にて撃破されています。
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その搭乗車、歩兵戦車マチルダⅡは、親善試合時には05の車番がマーキングされていましたが、エキシビジョンマッチでは消されています。
ですが、隊長ダージリンのチャーチルの直衛、というポジションは不変であったようです。マチルダⅡは親善試合では4輌、エキシビジョンマッチでは3輌が参戦していますが、いずれにおいてもルクリリは終盤近くまで頑張っています。
はじめは、05の車番からマチルダⅡチームの一員である、という程度の認識しかありませんでしたが、マチルダⅡの車長のなかでは、抜きんでて優れたメンバーであるのかもしれません。
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そうでなければ、対大学選抜戦にてダージリンが連れてくるはずがありません。クルセイダー隊のほうはリーダーのローズヒップが連れて来られましたので、この時期のルクリリは、ひょっとするとマチルダ隊のリーダーであったのかもしれません。
エキシビジョンマッチでは、ゴルフ場の対峙にて最後まで隊長車の護衛として堅実に生き残り、その後は単独での行動にも移って活動能力の幅広さを示しています。
対大学選抜戦では、ダージリンが戦列外に落ちた後もひまわり中隊に合流して戦い続け、相手チーム三副官の連携攻撃にて白旗を挙げるまで踏ん張っていました。言葉使いも割合にサッパリしているし、帰りの学園艦上ではノーブルシスターズの会話を横にして立ち寝していますから、落ち着きが無く奇妙なお嬢様言葉を連発するローズヒップに比べれば、なかなかの勇者だと思います。
その才能を、ダージリンも認めていたからこそ、聖グロリアーナ女学院チームの大洗支援作戦、というある意味晴れの舞台に連れてきたのだと思います。ダージリンからすれば、その試合経験が、ルクリリの戦車道にとっても得難き教訓となるのは確実でありましたから、教育の意味も兼ねて参加させたのでしょう。
そうであるならば、ルクリリの学年はいまだに公式でも明らかにされていませんが、おそらく三年生のダージリンやアッサムよりは下、一年生のオレンジペコよりは堂々としているので、二年生かもしれません。
よく考えてみますと、聖グロリアーナ女学院チームのメンバーで、二年生であると公式設定でも明らかにされている人は未だに居ないのです。ルクリリがもし二年生であれば、彼女は間違いなく次期隊長の有力候補と目されているはずです。
もしルクリリが次期隊長になったら、その搭乗車はたぶんチャーチルになるのでしょうが、そういうイメージはどうも湧いてきません。マチルダⅡの車長、という概念が強力過ぎるほどに定着してしまっている気がいたします。