気分はガルパン、ゆるキャン△

「パンツァー・リート」の次は「SHINY DAYS」や「ふゆびより」を聴いて元気を貰います

サンダース大学付属高校 シャーマンファイアフライ(劇場版仕様) 作ります!! その1

2016年09月04日 | ガルパン模型制作記

 サンダース大学付属高校のナオミと言えば、プラウダ高校チームのノンナと共に、ガルパンを代表するスナイパーの一人として有名です。命中率の高い砲手は何人か居るのでしょうが、行進間射撃で平然と的を射抜く、という練度に達している人はなかなか居ません。
 上図も、射撃直前の姿ですが、特に気負った様子もなく、平常時の挙動のままにさりげなく照準を合わせています。やや強く結ばれた口元のみが、命中への確信をただよわせます。


 その搭乗車、シャーマンファイアフライは、自チームはおろか、ガルパンの登場車輌のなかでも上位に属する強力な17ポンド対戦車砲を備えています。史実では、ミハエル・ヴィットマンのティーガーⅠをも遠距離から仕留めたほどです。その打撃力は、ガルパンにおいても常に発揮されており、頼もしい存在であり続けました。


 対大学選抜戦では、戦車の撃破こそ1輌にとどまりましたが、廃遊園地内のYO地点では観覧車に制御の一撃を当てて味方の活路を開き、終盤でのダージリン達によるT28撃破ではアシストを務めるなど、重要な活躍を重ねています。サンダース大学付属高校チームにおいては、最も勝利に貢献したメンバーです。


 そのナオミのシャーマンファイアフライを、上図のアスカモデルのキットにて再現してみることにしました。TVシリーズの段階では、劇中車の車体寸法はICファイアフライに近いのに形状はVCファイアフライに通ずるという謎仕様でしたが、劇場版の劇中車は色々と各所が修正されて車体寸法も形状もVCファイアフライに限りなく近づきました。
 アスカモデルのキットはVCファイアフライなので、ストレートに組んでも、劇場版の劇中車がほぼ再現出来ることになります。

 ですが、劇場版の劇中車は装備品の一部を外しているうえ、キットにある幾つかのパーツを付けない状態で描写されています。それに合わせて不要パーツを抽出してゆくと、キットのガイドの指示よりも少ない工程で組み立てられることが分かりました。改造箇所も少ないです。
 したがって、ガルパン戦車の適応キットの中では、割合楽に取り組めるだろう、と予想しました。


 中身はこんな感じです。ランナーやパーツは効率よく分割配置されていますが、タミヤだと一体成型になるであろう部分も複数のパーツで構成されているため、パーツ数は多めです。しかし、不要パーツも相当ありますから、制作で使用するパーツの量は全体の三分の二程度になります。


 日本のメーカーらしく、説明書類も行き届いています。組み立て説明書と塗装説明書があり、実車の解説文も詳しく載せられています。
 これに加えて、ベルト式履帯パーツの材質変更に伴う各種のお知らせ、VVSSサスペンションスペーサーの取付説明、があります。後者のVVSSサスペンションスペーサーは、今回の製作では必要と考えたので、組み立てガイドで指示されている発泡ゴムシートと交換して使用しました。


 組み立てに入る前に、上部車体パーツのH2の表面のモールドをチェックしました。実車同様の溶接跡の線などが各所に忠実に再現されています。また、車体上部前面の二つのハッチの間には、キット番号らしき数字もモールドされていますので、これは削っておく必要があります。


 ガルパンに登場するシャーマン系の車輌は、ケイ搭乗車もアリサ搭乗車もそうですが、溶接跡の線の大部分が省略されています。今回のナオミの搭乗車においても、上掲画像のように、車体前面上部にしか溶接跡の線がありません。


 したがって、車体の上面や側面にある溶接跡の線のモールドは、削り取りました。


 残すモールドの範囲は、上図のような状態になります。


 車体上面左側にはワイヤー留め具が二ヶ所にモールドされていますが、劇中車はワイヤーを装備していませんので、これらも削り取りました。
 以上が、組み立て前の作業でした。


 ステップ1ではベルト式の履帯パーツ、ステップ2ではドライブスプロケットつまり起動輪をCタイプにて組み立てます。ステップ3では、アイドラーホイールを組み立てますが、ロードホイールではB20を使用するので組み立てはありません。
 ステップ4では、サスペンションアームを取り付けます。


 今回のキットの履帯パーツは、珍しく四分割です。二ヶ所で貼り合わせて組み立てます。


 ガイドの指示では接着にプラモデル用接着剤を使用するとありますが、添付のお知らせにあるように、瞬間接着剤を使うのが正しいです。
 私のガルパン戦車製作においては、もともとベルト式履帯パーツの貼り合わせは全て瞬間接着剤で実施しています。古い時期のキットでは昔ながらの焼き止め法が紹介されていますが、失敗する確率が高いので、常に瞬間接着剤でくっつけています。薄く塗り伸ばしておいて、ピタリと合わせて押さえて密着させれば事足ります。


 ドライブスプロケットつまり起動輪は、キットでは三種類が選べます。ガルパンの劇中車はCタイプにて作ります。


 アイドラーホイールつまり誘導輪を組み立てます。上図の上が組み立て後、下の三つのパーツが組み立て前の状態です。


 組み立てを完了した、ドライブスプロケットとアイドラーホイールです。


 ロードホイールつまり転輪は、B20を使用します。グリスニップルが表されている面が外側になります。


 ロードホイールの全てに、サスペンションアームを取り付けました。今回のキットはVVSSも劇中車と同じ初期型ですので、パーツをそのまま組んでゆけばOKです。 (続く)

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