
ラストのステップ11です。ここでは1940年フランス戦線仕様か、1941年ロシア戦線仕様かを選んで作りますが、フェイズエリカ仕様は1941年ロシア戦線仕様に通じますので、2番の図面をみながら組み立ててゆきます。

背面に並べるガソリン缶を5個作りました。

並べて貼り合わせて、車体背面にセットしました。

続いて、車体前面のフックにワイヤーを巻きつけていきました。コミックの表紙カバーイラストを参考にしてそれらしく似せることにしました。巻き付け状況が分かりにくく、完全に再現しようとすると、キット指示よりも糸を長めにしないといけません。キット指示では130ミリとなっていますが、ここでは150ミリぐらいで余裕を見ておき、最後に調整しました。

こんな感じに仕上がりました。キット指示のイラストでは結構キツめに巻いてある感じですが、フェイズエリカ仕様ではややたるませてある感じです。

まあ、全体的に似ていれば、良しとしましょう。コミックの表紙カバーイラストでは白っぽく着彩されていますが、これはジャッキや工具なども白っぽく描かれていますので、黒鋼色のパーツが鈍く輝いている状況を表したものと解釈しました。

コミックの表紙カバーイラストでは、ワイヤーがこんな感じで描かれています。
さて、塗装に入りますので、車体色を決めることにしました。ドイツの車輌でガルパンに登場しているⅢ号突撃砲F型、38(t)戦車がジャーマングレー系でしたので、今回の35(t)戦車も似たようなカラーかな、と思いました。
ですが、あちらは大洗女子学園チームの所属で、こちらは黒森峰女学園チームの所属です。むしろ明確にカラーを分けた方が良いだろう、と考えました。それで、ミスターカラーの40番のジャーマングレーはやめておきました。

ここは、単純にコミックの表紙カバーイラストのカラーに似た色にしよう、と考えまして、似たようなカラーをドイツ軍系のものに絞って探したところ、上図の37番のRLM75グレーバイオレットというのが良さそうな感じでした。ドイツ空軍機の上面色であり、似たような色調の車輌も史実では存在したそうです。
それに、明るめのカラーの方が車外装備品などの色との区別もはっきりします。黒森峰のマークも目立つだろう、と考えてこの37番に決めました。

サーフェイサーで下地を作り、続いて37番の塗料で吹き付け塗装しました。乾いた時点で改めて色の具合を見てみると、Ⅳ号戦車のカラーである「大洗グレー」に近い色調になっていました。「大洗グレー」はやや青みがかかっていますが、こちらのカラーは正統的なグレーに近いです。もともとドイツ空軍機の上面色でありますので、あまり違和感がありません。

塗装後の状態です。履帯は28番の黒鋼色で塗装しました。

転輪および予備転輪ゴムのゴム部分は、ポスカの黒で塗りました。

上部転輪および予備転輪ゴムを車体に取り付けました。

転輪を全て取り付けました。

履帯パーツを組み付け、足回りの組み立てを完了しました。このキットの足回りはけっこうデリケートなので、転輪の組み付けや履帯のはめ込み等は慎重に進め、外れやすい転輪は全て接着固定し、履帯も繋ぐ際に折れたり剥がれたりしないように気をつけました。 (続く)