斉藤菫の再現工作の続きです。上図のように、仮組みして全体のバランスをみながら、硬化固着したパテを少しずつ削ってゆくことにしました。イメージ的には、垂下させたパテの三分の二から半分ぐらいになる見込みでした。
後頭部はこんな感じで、両サイドのくびれ部を埋めました。全体的にストレートにまとめました。
削り成形中の頭部パーツです。だいたい九割ぐらいまで進めた状態です。
削った後にスポンジヤスリで表面を磨きましたが、あまり強く磨くとパテ部分の細い所が折れてしまう可能性があります。ほどほどにしておき、表面の削り跡も若干残しておきました。
側面観はこういう感じでまとまりました。髪の長いキャラクターは、頭髪パーツが両腕の動きを制約してしまいます。ねんどろいどの欠点の一つとしてよく指摘されていますが、そのために今回の改造においても、肩にかかる垂髪はなるべく前に逃がし、両腕の動きに干渉しないように小さくまとめました。
垂髪の大体の形が仕上がった状態です。両肩に垂髪がかからないようにしたので、腕パーツも自在に交換が出来ます。斉藤菫はドラム担当ですので、田井中律の腕パーツに換装してスティックを持たせてみました。
斉藤菫は日本に帰化したオーストリア人の娘で、頭髪は金色であるという設定です。アニメでは金髪は黄色系のカラーで表されるのが一般的ですので、ここでも黄色に塗ることにしました。ポスカの黄色を使用しました。
黄色は、一度塗っただけではムラが出やすいカラーです。ポスカも同じですから、何度か塗り重ねる必要がありました。
三回ほど塗り重ねた状態です。まだ各所にムラが残っています。頭髪のラインを描くように塗りましたので、多少のムラや濃淡はあっても良いかもしれません。
さらに二回塗り重ねて乾燥させた後、つや消しクリアーを吹き付けました。上図のような感じになりましたので、とりあえずこれで完成としました。
高校時代にやっていたにわかバンドのドラム担当だった友人に、数年前に会った際に土産として貰ったドラムセットの模型が手元にあります。BECKのドラマー・サクのセットの1/12スケールの模型です。その椅子に斉藤菫を座らせてみました。サイズはドラムセットの方が大きいですが、ねんどろいどは頭デッカチですから、あまり違和感がありません。
「わかばガールズ」における斉藤菫のドラムセットは、配置や形状は上図のBECKのドラマー・サクのセットと共通しています。1期第10話の「また合宿!」にて田井中律が別荘スタジオ内で叩いていたいたSONORのドラムセットとも同じ構成です。
原作コミックスでは斉藤菫のドラムセットも何度か描写されていますが、カラーイラストが皆無ですので、何色であるかが分かりません。ネット上で散見されるファンアートにおいては、赤色系が多いようですが、その元になる公式設定があるのでしょうか・・・。
ということで、斉藤菫の再現工作はこれにて完了です。奥田直と共に、明日19日に豊郷へ連れて行こうかな・・・。 (続く)