湯之奥金山博物館のエントランスには、上図のように志摩リンのビーノが展示されていました。ここにもあるのか、と驚きました。下部温泉郷だけで下部ホテルと合わせて2台もあるわけです。すると、他にもどこかで展示されているのだろうか、と考えました。
よく見ると、実写版のドラマロケで使用された旨が表示されていました。ヘルメットもセットになっていました。これを実写版で俳優さんが使用したということでしょうが、私自身は実写版を全然観ていないのであまり感慨もわきませんでした。
このビーノも下部ホテルに展示されていたのと同じ、2020年からの現行モデルです。アニメ1期の志摩リンの愛車とは異なります。私自身が志摩リンと同じ2019年式の旧型ビーノに乗っていますから、違いがすぐに分かります。以前に身延山ロープウェーの駅にて展示されていたビーノはズバリの旧型モデルでしたが。
パッとみた限りでは現行型も旧型もあまり変わらないように思われるかもしれませんが、現行型は車体の曲面および曲線のカーブがあまり感じられないデザインになっており、とくに側面では曲面が減じています。それでも重量は増加していますが、旧型には無い機構や装備が追加されていますから当然です。エンジンは同じであるそうですが、重量が増加したぶん、乗り回しがやや重く感じるそうです。燃費も旧型より落ちたと聞きますが、それは乗り方次第で改善出来るでしょう。
私の場合、ビーノに買い替えた理由は京都市内を自在に走り回るためでした。渋滞や交通規制の多い京都市に住んでいると車より小回りのきく原付の方が便利なため、休日の市内巡りや社寺史跡巡礼には公共交通機関か原付を使います。それで、長いこと乗っていた車は手放しましたが、おかげで維持費用、車検費用、駐車場代などがゼロになって大変にスッキリしました。さらに歩く機会および距離が増えて、運動不足がかなり改善されたように感じています。
なので、ずっとビーノに乗っている志摩リンが、運動不足気味にならなければ良いが、と思ってしまいます。
湯之奥金山博物館にはきっちり二時間居ました。見学後に売店で土産を買い、コーヒーを飲んで一服した後、退出して足湯の横を通りました。
もときた道を引き返してメロディーブリッジを渡りましたが、このときはメロディーはなぜか響いてきませんでした。橋を南へ渡る場合にのみ鳴るのかな、と思いました。
帰りの列車の時刻は15時20分でした。その5分前に下部温泉駅に戻りました。
これで三泊四日の長い旅程が終わった・・・、ああ、やれやれ、という気分でした。疲れがどっと押し寄せてきて、最後の記念自撮りもなにか眠くて倦怠感につつまれるなかで辛うじて済ませました。とにかく眠い、眠くなってきてしまったのでした。伊豆伊東、河口湖、南部、市川三郷、身延、そして下部温泉と目まぐるしく移動してあちこち一生懸命に見て回ってきたのですから当然でした。
やがて北から列車の走行音が響いてきました。
15時20分発の特急ふじかわ10号でした。これで静岡まで行き、新幹線に乗り換えて京都へ帰るわけですが、京都着が18時37分ですから、約3時間かかるわけです。ガルパンの大洗へは5時間余りかかりますから、こちらのほうがうんと近いです。
列車に乗り込み、たまたま反対側の窓から下部温泉駅の駅名標が見えるのを記念に撮りました。これが今回の聖地巡礼旅行のラスト撮影でした。
その後は、静岡駅までの移動中も、新幹線に乗り換えてからも、ほとんど寝ていましたから、気が付いたら京都駅に着いていた、という感じでした。
以上で、「ゆるキャン△の聖地をゆく13」の記述を完了しました。これにより、今回のレポート四部作(伊豆伊東編、河口湖編、南部・市川三郷編、身延・下部温泉編)は完結となります。 (了)