岐阜の住宅設計事務所の でいbyでい

岐阜の住宅屋 タマゴグミの日々の他愛もないことを綴ったブログです。

材料について考えてみた

2016-07-30 | 日記

帰宅する前に思いついたことをちょっと投稿です。

この写真、古墳です。 古墳なんて飛鳥に行かなきゃ無いと思っていたのですが、大垣にもあったのです。(てか、地元を知らなすぎ) お客様の関係でたまたま行った大垣の赤坂というところにあるのです。

これを見た瞬間、凄いなという気持ちと同時に「あ~いくら死んだからと言ってこんな土が山積みの下ではなんか閉じ込められたようでいやだなと感じました。

そして、思い出したことがあります。

設計事務所勤務時代に病院の設計を担当しました。救急室もつくったのですが、完成して院長とその部屋で話していたとき、先生が「この部屋でお亡くなりになる方もあるんだな」とボソッと話されました。

それを伺い私は天井を見上げ「しまった!」と思いました。

それはなぜかというと・・・

その部屋を明るくしようと思い天窓を設けたのです。そこまでは良かったのですが、その天窓の材質が乳白色のポリカーボネート(プラスチックの一種です)。

亡くなってうえに上がっていくときに通過するのがプラスチックか。。。。

せめてガラス、できれば木と和紙とガラスの組み合わせにすればよかった、と今でも思っています。

 

材料を選ぶとき、それには目的と意図が働きます。

タマゴグミは自然素材を多用しているので自然素材にこだわっているのかというとそうではありません。

合板も使います。人口大理石やステンレス、プラスチックなども使います。

目的にあっていて、ちゃんと意図があるものであれば、OKだと考えているからです。

タマゴグミの事務所の床は下の写真のものです。

構造用合板に荏油を塗ったものです。

キャスターつきの椅子引きずって傷が付いても気にならないもの、素足ですごしても快適なもの、そして安価であること。これらの条件にあったものがこの材料でした。

 

材料を選択するときに、是非目的と意図を考えてほしいのです。じゃないと「居間は普通ヒノキの無地床だろう。」という誰が作ったかわからない常識に縛られて、価格もどんどん高くなり選択肢も狭くなります。

 

さて、ここまで書いて気づいたこと。今回の古墳と病院設計と床板の材質の話、一見つながっているように感じてまったっくつながっていないじゃんということ。

ブログをサボりすぎて感覚が鈍っています。


久しぶりの更新です

2016-07-28 | 日記

本当にすみません。サボっていました。

更新をサボっていた間に、

細畑の家、もう結構なところまで出来ています。内部の珪藻土塗りも終わり、これから設備関連の仕上げと外構の工事になります。

そして、羽島では新しい現場が着工して基礎コンクリートまで打ちました。

タマゴグミでは久々の大型物件で、60坪ほどあるお宅です。写真は、基礎の半分を写しました。お盆すぎに上棟です。2日間かけて行う予定です。

そして、もうひとつの羽島では

ボードを貼っています。 ロフトのような2階は居心地よさそうな空間になっています。

コンパクトを得意としているタマゴグミの中でもさらにコンパクトな家ですが、自分で言うのもなんですがそりゃもういいんです。

 

 

こんなこともやってきました。

サンルームの増設です。深いバルコニーにゴソっと箱を詰め込む方法です。

なんとなく違和感のない箱が出来て満足です。

あと、岐阜市の現場では造成工事をと行っています。

 

さて、今日はちょっといえづくりのお話をします。

先日、シアトルの知り合いが岐阜に来てくれました。長野本社に立ち寄るついでに毎年来てくれて色々な情報をお伝えいただいています。

その方は、最近家を売って新しい家を購入しました。私がお付き合いしだしてからこれで3回目です。

最初は、カナダ国境近くに住んでいらっしゃいました。そして前回はシアトルに近い湖に、ゲートとクラブハウスがある小ぢんまりとした家に、今回はご結婚された娘さん夫婦と大きな家を購入されました。

さぞかしお金を沢山持っていて・・・

確かにそうかもしれません。けど、根本的に大きな違いがあります。

家が買ったときよりも高く売れるのです。今回は買ったときの1.5倍の金額、それもリフォームもせずに売り出したら次の日に買い手が付いたとのこと。だから、次の家が買えるのです。

なぜ価格が上がるのか?多分、利便性・ステイタス・安全などを加味した場所への憧れだと思います。 家がカッコいいからとかはあまり関係ないのじゃないかと思います。今回売れた家に一度お邪魔した事があるのですが、普通のアメリカの家でした。

岐阜では・・・・ありえないことです。戦後、町づくりをしてこなかったつけだと思います。東京でも買った時より高くなるなんて少ないのではと予想します。

いくら良い家を造ろうが、10年住めば土地代だけで取引されるのが現状です。

「けど、最近 長期優良住宅とか認定低炭素住宅とか耐震等級が高い家とか、昔と違うから高く売れるんじゃない?」

と思われるでしょうか?多分、変わらないですよ。今よりちょっと高く取引される程度だと思います。

むなしいですよね。

 住宅ローンに追われ、お金も残せず、これじゃ日本は貧乏な国になってしまいます。(もう貧乏か・・・)

 

こんな日本で家づくりをしている私たちが出来ること。それは、せめて次の代にわたせるものをつくることだと思います。

そのためにタマゴグミが実行するのは丈夫で長持ち、そして普通の家を造ることです。

注文住宅を希望される方は、唯一無二の自分の個性があふれた家を造りたいはずです。けど、個性あふれる家は一般から受け入れがたいものになってしまいます。特に時代がつくった流行でつくってしまうと・・・最悪ですね。

タマゴグミでは、単純な構造・四角を重ね合わせた形・単純な屋根を基本としています。そうすることにより、雨漏れが少なく、バランスの良い将来的に改装しやすい家になります。

構造や形はタマゴグミに任せていただき、お客様は内部で個性を出していただくというスタイルです。(けど・・・カフェ風とか シャープとか言うデザインはうちは苦手ですので・・)

 

丈夫で長持ちの家を作ることで、お子様に引き継いだり、知り合いに引き継げる家を造り、将来的には家賃をとってしまおうというのが狙いなのです。

将来的に引き継げる家にするには、上記の考えにあと、色々加味しなくちゃいけないのでご興味のある方は、一度タマゴグミのウェアハウスに遊びに来てください。

建築相談会随時受付しています。 建築相談のご案内

そうそう、その事務所ですが

こんな感じで改装中です。