帰宅する前に思いついたことをちょっと投稿です。
この写真、古墳です。 古墳なんて飛鳥に行かなきゃ無いと思っていたのですが、大垣にもあったのです。(てか、地元を知らなすぎ) お客様の関係でたまたま行った大垣の赤坂というところにあるのです。
これを見た瞬間、凄いなという気持ちと同時に「あ~いくら死んだからと言ってこんな土が山積みの下ではなんか閉じ込められたようでいやだなと感じました。
そして、思い出したことがあります。
設計事務所勤務時代に病院の設計を担当しました。救急室もつくったのですが、完成して院長とその部屋で話していたとき、先生が「この部屋でお亡くなりになる方もあるんだな」とボソッと話されました。
それを伺い私は天井を見上げ「しまった!」と思いました。
それはなぜかというと・・・
その部屋を明るくしようと思い天窓を設けたのです。そこまでは良かったのですが、その天窓の材質が乳白色のポリカーボネート(プラスチックの一種です)。
亡くなってうえに上がっていくときに通過するのがプラスチックか。。。。
せめてガラス、できれば木と和紙とガラスの組み合わせにすればよかった、と今でも思っています。
材料を選ぶとき、それには目的と意図が働きます。
タマゴグミは自然素材を多用しているので自然素材にこだわっているのかというとそうではありません。
合板も使います。人口大理石やステンレス、プラスチックなども使います。
目的にあっていて、ちゃんと意図があるものであれば、OKだと考えているからです。
タマゴグミの事務所の床は下の写真のものです。
構造用合板に荏油を塗ったものです。
キャスターつきの椅子引きずって傷が付いても気にならないもの、素足ですごしても快適なもの、そして安価であること。これらの条件にあったものがこの材料でした。
材料を選択するときに、是非目的と意図を考えてほしいのです。じゃないと「居間は普通ヒノキの無地床だろう。」という誰が作ったかわからない常識に縛られて、価格もどんどん高くなり選択肢も狭くなります。
さて、ここまで書いて気づいたこと。今回の古墳と病院設計と床板の材質の話、一見つながっているように感じてまったっくつながっていないじゃんということ。
ブログをサボりすぎて感覚が鈍っています。