岐阜の住宅設計事務所の でいbyでい

岐阜の住宅屋 タマゴグミの日々の他愛もないことを綴ったブログです。

土地を見る方法

2014-03-29 | 日記

またまた思いっきりサボってしまいました。すみません。

ここ1週間で現場に行ったり、土地を見に行ったり、お引渡しをしたり、作業をしたり・・・まあ、いつもと変わらぬ一週間でした。

ということで現場の様子です。

ウェアハウス着工しました。

どうですか、なんか貧弱な土台でしょ。

はい、貧弱です。こんなこと、お客様の住宅でやったら絶対だめです。

借り物の倉庫の中に作っていますので、あまり傷をつけない方法と、手間とコストを最低限にするため、通常使わない方法を多用しています。

事務所の床はなんと合板のまま、壁も仕上げません。(断熱はつけますが)キッチン棟の天井も仕上げなし、コンセプト室だけは、まともに仕上げます。

企業は、投資をしたら回収を考えなくては次がなくなります。

よって、このような建物は、10年ちょっとの限定期間、機能だけ果たせばいいので、これで十分です。

予算は、住宅展示場の10分の1以下です。

上棟という時期はありませんが、ある程度できたところで上棟日としてホームオーナーさんを招いて、どんちゃん騒ぎを企画します。

 

いちのくらの現場に材料が入ってきました。杉床です。タマゴグミとしては、40坪強の超大型物件です。

 

長良と岐阜市内の現場も、4月末完成を目指し仕上げ工事に入っています。(写真は・・・ありません)

 

さて、本題です。

見学会を終えて、土地調査の依頼を受け今週は2件回ってきました。

土地調査で重要なことは、法規的に建てられるかどうかとか、道路や水路がどうなっているかとか、隣の家との関係はとかいろいろありますが、私が重視するのは「感じ」なんです。

なんかいい加減な話ですが、本当なんです。いい感じだなとか、ちょっと暗い感じがするなとか、すぅ~っと通った感じがするなとか・・・

ちなみに、暗い感じとは日が当たらないとかではなく、そんな感じがするという意味です。

で、ちょっと暗い感じがするとか、直したい感じがあれば、どんな建て方をすればいいかその場で考えます。

 

改善したい感じがある土地の場合は、周りをぐるぐる歩いたり、ジーっと立ちすくんだり、ぶつぶつと独り言を言ったりして結構長い時間滞在します。

どんな風にすれば良いかがわからないと、お客さまにも報告ができないのでイメージがわくまで考えます。

要は、今までのノウハウや知識経験を その土地や周りを見ることで頭の中から引きずり出すのです。

 

たまに一部の建築家がその事を 「土地の神様が降りてくる」 なんていいますが、神様は降りてきません。もし、私のところに降りてきたら「おいおい、私より困っている人たくさんあるから、そっちへ行ってあげてよ。」と追い返します。

 

いい感じの土地、つまりどんな建て方をしても何とかなってしまう土地の場合は何を考えるかというと、なんか面白いところないかなと探します。

ここにデッキつけたらいい感じだろうなとか、ここから光を入れたらすごいだろうなとかです。

 

じゃあ、建築をやっていないあなたが土地を見るとき大切なことは?

私が思うに、やっぱり「感じ」です。

建て方や、面白さの発見はできないかもしれません。けど、土地に立ったときに絶対に何かを感じるはずです。そして、その感じは往々にして正しいです。

それは、あなたしか持っていない人生数十年の知識が、その土地に刺激されて出てきて、それらが作り出す「感じ」だからです。

 

お客様からたまに「土地ってどうやって選べばいいですか?」と聞かれることがあります。

そのとき、最低限の物理的条件・法的条件・お金のことをお教えして、そのあとは「感じたままでいいんじゃないですか。」とお伝えします。

それを聞いたお客様はきっと「こいついい加減やな」と思っていたかもしれません。

実は、上記のようなことをお伝えしたかったのです。

 

今日は、たまに私が言ういい加減発言の弁明をさせていただきました。

 

追伸

4月末の見学会ですが、ホームページにもあまり情報は載せず行います。

ご興味のある方でタマゴグミに登録していない方は、この機会に是非登録を。

http://www.tamagogumi.jp よりお願いします。


明日は見学会です

2014-03-22 | 日記

今日の昼からは、建築家の先生をお招きして完成した物件で検討会。ここをこんなディテールにしたらどうなるかとか、現場で3時間ほど討論。細部のチェックを行いました。

こんなことを毎回繰り返しながら、ちょっとづつ設計のクオリティーを上げていっています。

枠の見付を23ミリから大面をとって18ミリにしたらどうなるか、本当に細かい話ですので、毎回見学会に参加いただいている方でも気づかれないと思います。

ただ、そんな考えや取り組みで造られる家は、なんか違う空気感が感じられるはずです。

まあ、それと私たち造る側の自己満足っていうか エゴっていうか、そんな観点もありますが・・・

 

明日は見学会です。

ご登録いただいた方にはメールを送りましたが、万が一届いていないとか、知らないという方は058-253-6588まで、ご連絡ください。当日も受け付けます。

というのも、先日の夜に「メール届いていなんですけど・・・」という連絡があったのです。 すみません。

なお、毎度毎度ですが、現場の前に旗が一本たっているだけです。(それも、7年前に買った社名のない旗) 迷われた方は 本当に遠慮なくお電話ください。

 

さて、現場の様子です。

机、入りました。 ここ数ヶ月前から、机が変化しています。この机、私が作っているのですが作るとき部品点数を極力減らす意識をしています。

減らすことによって、素材が生きてくると気づいたからです。

 

しばらくこの方向で進みますが、この方に納得できたら、何かをつけるという方向に走ろうかと思っています。

 

上の写真は、職人さんが撮ってくれたものです。私よりいいカメラを持っています。 

2階の主要部すべてが写っています。 この写真を見た方はもうこれで、見学しなくてもOKです。(おいおい)

 

明日は10時から17時までです。 お待ちしています。

 

さて、ついでに。

ウェアハウスに材料の第一陣が入りました。柱です。

今回はプレカットせずに、大工さんの手刻みで作ります。

やっと、やっと着工します。

 

追伸

明日の見学会の連絡電話番号は058-253-6588です。今日は夜9時まで、明日は朝9時からつながります。

 


夜の感じもGoodです。

2014-03-19 | 日記

docomoの携帯メールでご登録の方へ日曜日の見学会の案内を送りましたが、届きましたでしょうか?

もし、届いていない方はお手数ですが、info@tamagogumi.comへメールをください。

 

さて、今朝は多治見で検査立会いをしてきました。

このようにブルーシートでベールに包まれていますが、この中では着実に工事が進んでいるのです。

今日は保障機構の構造の検査、主に金物の取り付け状況や施工の状況を調べます。当然合格です。

 

しかし、これって、自慢でもなんでもないんですね。

ちょっと恐ろしい話を。

検査は、図面どおり出来ているかどうかを第三者機関に確認してもらうのです。

じゃあ、図面は? 申請時に審査機関がチェックします。法律に沿って。

じゃあ法律は? はい、いまだ エッ? ということでも通ってしまいます。

 

そう考えると、検査の前に図面を作成する設計者の知識と良識が一番重要ということになるのですね。

 

昼からは岐南の現場で作業をしてきました。

床に荏油を塗ったり、植栽をしたり・・何でもやります。

 

写真は夕方の様子です。携帯の写真ではなかなか表現できないのですが、結構いい感じに仕上がってきています。

 

 


見学会の案内について

2014-03-18 | 日記

今日はお知らせのブログです。

今日、23日の見学会についてのメールを送りました。ただ、なぜかDocomoの携帯には送れていないので、明日再チャレンジします。

Docomoで登録の方は、少しお待ちください。

また、内容が白紙や以前の案内を送ってしまったメールもあります。すべて拾いなおして送りなおしましたがもし不明なメールが届いている場合はお教えください。

 

じつは、メールを送っているシステムは、私の手作りでたまにエラーを起こします。通常システムを外注したら100万円以上とかかかってしまうので、まだ暇なときに、数万円で買ったソフトで本を片手に作りました。

システムはファイルメーカーというデータベースソフトを利用しています。結構使えるますよ。ご興味のある方はお教えします。(といってもそんなにできないけど・・・)

 

ついでに報告です。

今日は、私の信頼する師匠よりいろいろ教えを請いました。

4月より本格的に倉庫を改造し皆さんが集まれるホールを作るのですが、その費用をタマゴグミの宣伝広告費と考えていました。

そしたら師匠に、「そりゃタマゴグミとして遺憾やろ、タマゴグミはお客様からもらったお金を無駄な宣伝広告費に使わないというのが理念じゃないのかい。倉庫を宣伝広告費で運営したらお客様への裏切りだぜ。倉庫で黒字にしなくちゃ。」と指摘されました。

ハッ、と目が覚めました。

ということで、ウェアハウスは当初タマゴグミからお金を借りて運営し、ここ数年で黒字化を目指す方針としました。

と簡単にいったものの・・・・・またいろいろ考えなくっちゃ。

 


たまには家庭サービスもするのです  と ご連絡

2014-03-15 | 日記

木曜の昼から金曜の午前中までお休みを頂き、さとこさんの誕生日ということで家庭サービス。

川のせせらぎが聞こえる図書室でさとこさんが何か一生懸命読んでいます。

その隣で私も「子供電話相談室総集編」のような本を読んでいました。これが結構楽しい本で、地球のなぞが手に取るようにわかりました。

 

ということで、お知らせです。

23日 日曜日に岐南町で完成見学会を行います。

お引渡しまでちょっとだけ間がありますので、日曜にご都合つかない場合も見ていただけます。

なお、タマゴグミの見学会は、会員制でチラシ等の宣伝は一切やっていません。

ご希望の方は、ホームページから資料請求等をお願いします。後ほど案内をメールにて送ります。

 

さて、今から申し込みフォームを作成して、明日かあさっては皆さんに案内メールを送ろう。

 

 

 


2日間の職人デー

2014-03-12 | 日記

ここ2日間はみっちりと職人をしていました。

まず昨日の成果は

ダクト作りです。

集熱装置を取り付けて、配線をちょっとして、その後写真の芸術的な(誰も言ってくれないので自分で言っておこう)ダクト作り。

一本の断熱ダクトを自分で作成した定規を使って斜めカット。それを、つないでアルミテープで巻いていくのです。

お昼からはじめて終わったのは夜でした。

 

そして今日は

荏油塗りです。

養生をはがして、まず枠回りや作り付け家具や棚に荏油を塗って、そして最後に床に塗っていきます。

コツは、薄くのばすこと。 べた付かしてしまうと、そこだけ汚れてきてしまいますし、乾きも悪いです。

ちなみに、タマゴグミでは溶剤などは一切入っていない純正の荏油を使用していますので、完全に乾くまで2週間以上かかります。

荏油を塗ると、、、、いつものごとく最悪の色や・・・・

 

個人的な好みですが、油を塗ると色がはっきりして杉床として一生のうちで一番最悪の色になります。

1年間我慢をすると、焼けてきて色が落ち着いてきます。3年すると、なんともいえぬいい色になり、5年くらいするとよく通るところにつやが出てきて微笑ましいほどいい感じになるのです。

たとえていえば、新入社員のスーツのようなものでしょうか。

いいものを着ているのに、なんか変。という感じです。

 

自然素材の家は、できてからじっくりとお客様に育ててもらう家ですので仕方がないですね。

 

 

 

 

 


上水と下水が2箇所から入っているとき

2014-03-10 | 日記

現場での出来事です。

土地を買うとき参考になれば幸いです。

 

大きな土地や2区画を買って敷地として家を建てるときですが、たまに水道や下水が2箇所引き込まれていることがあります。

今回施工させていただいているお宅もそうでした。

結果どうなるかというと、上水、下水とも使用しないほうを止めなくてはいけません。

 

止めることって簡単だと思いますよね。それがですね、大変なんです。

出てきた見積もりを見てビックリしました。なんと30万円オーバー。

何でやねん。

 

つまり、取り出しと同じ金額なのです。

たぶん、道路をほじくって、元から処理をするのでしょうね。

 

もともと、何で取出しとかに30万円も40万円もかかるのか不思議なのに、止めるのも同じ金額がかかるなんて。

また、私どもの調査不足で思わぬ費用をおかけしたことを申し訳なく思っています。知識不足でした。

 

ついでですが、水道には、加入金がある地域 ない地域があります。さらには金額もばらばらです。

岐阜市はなんと水道加入金がないのです。これだけでも10~30万円の差が出るのです。

お水はよく調べないと怖いですね。(反省)

 

現場の様子です。

屋根の下地まで完成しました。すごく大きく感じるのですが、前面の下屋は濡れ縁です。すごく贅沢なつくりになっています。

外壁ができたらこのシートも外れます。そのとき全貌がわかります。結構楽しみです。

 

長良で建てさせていただいているゼロエネ住宅の階段です。

この階段の手前は和室なんです。

どういうプランかは、できてからのお楽しみなんです。階段も部屋の一部として取り込んでみました。

 

 

 

 


あるお客様よりのメールより

2014-03-05 | 日記

今日は文書のみです。そして、むちゃくちゃなことを書くと思います、きっと。

 

ちょっと前からメールでやり取りしているお客様より質問がありました。この方は遠方なので、タマゴグミでは家を建てません。

けど、報酬としてお菓子とイチゴをいただいたので、契約までメールにてアドバイスをしています。

ちなみにアドバイスといっても、お考えになっている建築屋さんの評価などは一切しません。私にはそんな力はありませんし同業者の批判はしない派です。

 

質問は大体こんな内容でした。

「造ってくれた工務店が家をずっと面倒見てくれるのか心配です。」

 

この言葉、私にもズサッと刺さる言葉です。日々におわれて、メンテナンスが遅れがちになってしまってご迷惑をかけることが多々あります。

私の尊敬する工務店の社長が「やればやるほど苦しくなる」とおっしゃっていました。これは、資金繰りとか受注とかという問題でなく、メンテナンスのことが重くのしかかってくるということです。

その方は、規模が大きくなったとき、ある方法で見事に解決されました。私も将来的にはその方法を取り入れたいと考えていますが、もう少し規模を伸ばさなくては実現できないようです。

今は、自分たちが動いて解決していくのみです。

 

で、本題に戻ってずっと面倒見てくれるかです。

よく、工務店は「家づくりは一生のお付き合い」といいます。

けど、一生といいながら、バタバタと消えていく工務店。50年保証を打ち出していて10数年足らずで消えてしまったハウスメーカー。これが現実です。

一生って家の一生じゃなくて、あなたの(会社の)一生なのね、だから5年かもしれないのね。と言われそうですね。

 

大手なら大丈夫かというと、創業100年過ぎた大手はありますでしょうか? 

2002年には、住宅の超大手という会社が大きな負債を抱えて消えてしまったこともあります。

2009年には浜松最大の住宅会社が、問題を引き起こしながら消えました。

 

ネットで会社の寿命で調べると、30年とも22年とも 中には5年とも言われています。

となると、お願いした工務店がいつ消えてもおかしくないということが言えるわけです。

 

で、私がお返ししたアドバイスです。

 

私が家づくりで大切だと思うことは、丈夫で長持ち そして普通の家を建てることです。大きな欠陥が出ない家を建てることです。

孫子の代まで面倒を見てくれるというのは幻想でしかありません。

 

工務店としていってはいけない言葉かもしれません。けど、これが現実です。大手ハウスメーカーだろうが、うちのような小さな工務店だろうが、ずっと続くととは保証されていないのですから。工務店としては、まずは丈夫で長持ちの家を造ることが使命だと考えています。

 

タマゴグミは小さい会社ながら理念書を持っています。会社の行動指針です。

その中の一番上に出てきている項目は  継続です。

 

大もうけすることでも、年間100棟造る工務店になることでもありません。 継続こそが一番の目標であり、お客様にとっても私たちにとっても幸せへの道です。

 

ちなみに、タマゴグミ いまだ無借金ですので、まだ大丈夫ですよ。今後の課題は、次の人へつなぐことです。ここ数年の私の仕事です。これがうまくいけば次の波に乗れるわけです。

 

ああ~ 書いちゃった。  これでまたお客さん減るだろうな・・・・


今日は建前でした

2014-03-01 | 日記

3日前から、1時間おきに天気予報を見ながらその変化に一喜一憂していました。昨日の段階で50%の降水確率、予報では午前6時と 午後9時以降に雨が降るということで、実施することにしました。

朝の様子です。弊社島田も柱を担いでいます。普通現場監督は監督業に徹して作業をさせないというところが多いのですが、タマゴグミは作業をします。

自分が、プレカット屋さんと打ち合わせをして刻んでもらった柱や梁です。実際にどう見えてくるのか、どのように収まっているのかを作業をしながら感じてもらいます。

2階の様子です。南側の柱の高さはなんと1メートル70センチ程度しかありません。(そこから斜め天井になりますので、基本的には頭がつかえることはありません)高さを抑えることで、落ち着いた外観と、落ち着いた空間を作り上げるためです。このような提案をご理解いただき採用していただけたお客様に感謝です。

 

お昼前の様子です。前面に広い濡れ縁があります。贅沢なつくりになっています。

私が写真を撮っている頃、皆さんはお客さま手作りの弁当を食べていました。(お客様はカフェのオーナーさんです)

 

 

屋根を収めている様子です。

この段階で断熱材を入れてしまいます。屋根断熱の通気工法を採用しています。これ、屋根を2回作るようなもので、結構手間なんです。

 

その頃私は、

下でのんびりとホウ酸処理をしていました。

念願であったホウ酸処理にもシロアリ保障がつくようになり、昨年末から採用をしています。ホウ酸は半永久的な効果があり、害も食塩と同じレベルなんです。(食塩も一気に大量に取ると、死んでしまいます。そんなレベルの害だということです)

これは後処理もできますので、今まで建てていただいたお客様にも順次提案していく予定です。

 

そして、午後5時の様子。夕方から雨が降り出すという予報でしたので、少し早めに建物をブルーシートで囲みました。

この指揮をしたのも右端でしたり顔でたっている弊社島田です。

その頃私は、ごみ拾いをしていました。

月曜日も、建前の続きです。