事務所から5分の現場で基礎工事を行っています。
ちなみに地盤は地盤調査の結果、水面が高いのと液状化の恐れがあるとの判定で鋼管杭を利用して地盤改良を行いました。
これは何度も書いているので読んだことある方もいらっしゃると思いますが念のために。住宅の場合、鋼管杭でも柱状改良でもあくまでも地盤改良です。杭はビル工事のように基礎とも緊結(つなぐことです)しません。
よって、地盤改良したからと言って地震に強くなるとは言えないのです。ただ、せっかくお客様が費用をかけてやるので地震時もできる限り有効になるような手段をとっています。
これは鉄筋の背筋状況です。タマゴグミはホームズ君というふざけた名前(おいおい、お前が言うか?)のソフトを使用して許容応力度計算という構造計算を行っています。その結果に沿って地中梁を入れて鉄筋を配筋します。
まあ、私は一応一級建築士ですので計算機片手の手計算で。。。。やろうと思ったら多分2週間はかかると思います。それを入力込みで1日程度で結果を出す機会はたいしたものです。
そして、コンクリートを打設します。
打設前に、弊社島田がアンカーボルトの位置チェックと型枠の通り(まっすぐになっているか)と鉄筋のかぶり厚さをチェックして、当日は 生コン車が持ってくるコンクリートが設計通りの品質かを伝票でチェックします。今日は島田がお留守ですので、私が代理です。
タマゴグミでは基礎の強度と気密性能が上げるために基礎の立ち上がりの一体打ちを採用しています。ですので、ちょっと変わった打ち方をしています。
地中梁と立ち上がり部分の途中までを先に打ち、その後平たい部分、そして立ち上がりの残りを打つ方法です。
そして明日は恒例の水まき。
コンクリート打ちの次の日は雨が降らない限り水をまきます。それを水養生と言います。
コンクリートは水和反応といって、水を得て固くなっていきます。よって急激に乾かないように水を撒いて乾燥を防ぎます。
大手メーカーさんになると、専用の養生シートを持っていて「ガバッ」と基礎全体をくるんでいるところがあります。あれも大変有効なやり方です。
今回はちょっと真面目に技術のことを書いてみました。なんか技術屋みたいに感じませんか?
けど、業界人にとっては当たり前のことばかりなんですけど。