岐阜の住宅設計事務所の でいbyでい

岐阜の住宅屋 タマゴグミの日々の他愛もないことを綴ったブログです。

最近のタマゴと、ちょっとプラス

2017-07-20 | 日記

最近のタマゴグミです。

岐阜市の長良川沿いで平屋の建て方を行いました。広大な敷地に、21坪の平屋。これまた贅沢な造りで、南に大きな土間があったり、一段下がった寝室からは小さなお庭が見えたりと、ああ、住んでみたいと思える家なんです。

そしてそこからちょっと北へ行ったところでは

地盤調査を行いました。

途中で抜ける箇所(軟弱地盤)があるので、ちょっと微妙な感じです。

そして、新幹線沿いでは

 

地鎮祭を行いました。

伊吹山を眺める物見台があったり、トレーニングルームがあったりと結構楽しい家になりそうです。

この敷地の南には東海道新幹線が走っています。今後大阪方面へ行くときに、車窓から見るのが楽しみです。(といっても、結構なスピードで走る区間なので見れるかな??)

こんな感じでタマゴグミはボチボチと仕事をさせていただいています。

 

ちょっと話は変わり、設計屋らしい話を。

先日高山のお客様のところへ行ったついでに、吉島家住宅へ寄ってきました。

明治40年に建てられた建物です。写真の場所は光庭で屋根がなく抜けているところです。

南から入ってくる強い光が影をつくり、光が一種の嗜好品??のように感じます。

お庭です。

写真の部屋は本座敷で一番言い部屋とされているところです。

南向きの・・・・じゃなく西向きです。お庭は朝に正面になり(光が一番当たる状態)お昼過ぎから裏になる部屋になります。

 

このような住宅を訪れるとき、いつも思うのが

「南向きの部屋が本当にいい部屋なのか?」

ということです。

 

南向きの部屋はサンサンと日が入り、暖かい、冬なんかは気持ちいいばしょです。

けど、風景はいつも裏(影)を見ることになります。また、光の差が大きく くっきりとした影を作る部屋でもあります。

 

北向きの部屋は、柔らかい光が入ってきて、落ち着いた空間をつくります。そして景色は表(光が当たる方向)を見ることになります。

 

だから、北向きの部屋が良い、、というわけではありません。

すごし方によっては、部屋の向きは変えてもいいという柔軟な発想で設計をしていければと思います。

今日はここまでです。

 


里山の住宅は難しい

2017-07-06 | 日記

今日は、まだちょっと先ですが1年後に着工する里山に建てる家の設計契約でした。

距離が遠いので、施工は良く知っている工務店さんに依頼する予定です。

敷地はこんな感じ

ロケーション抜群です。道路の前には川が流れ、アユの友釣が行われていました。

敷地も広いし、近隣もないので街中よりはるかにやりやすい・・・と思われるのですが、結構難しいと思います。それは、この周りにはこんなすばらしい家が沢山あるからです。

例えばこの家

素敵なたたずまいですね。

シンプルな切妻屋根。 土壁にポツッとあいた窓。いい色になっている柱やはり。

それとかこんなお宅

いいですね。2階建てなのに押えられた高さ。深い軒、屋根勾配も絶妙です。

 

こんな家が沢山たつ里山に新しい素材を使って、この景色に溶け込ませるにはどうしたらいいんだろう。と考え込みます。

 

昔はいま街中といわれる場所にも、こんな家が沢山ありました。けど、我々建築屋がここ数十年で奇抜で個性が強い家を沢山造ったことで、景色を崩してきました。 もう元には戻せないでしょう。

里山にも奇抜なデザインが押し寄せてきています。

 

この景色、崩してはダメだと強く感じます。新しい素材を使って何とかこの景色になじむものを造りたいと考えています。