岐阜の住宅設計事務所の でいbyでい

岐阜の住宅屋 タマゴグミの日々の他愛もないことを綴ったブログです。

ビオソーラーの効果

2022-02-23 | 日記

お昼に現場にて打ち合わせをしていたら、垂井で建てさせて頂いたお客様から電話が。

「また、玄関前の扉やりました~」

お子さんが元気で、玄関前の框戸のツインカーボをぶつけて破壊したとのこと急遽直しに行ってきました。

垂井だから、雪が積もっているかと思って長靴持参で行きましたが、こんな感じです。

聞くところによると、1週間前の雪の時は80センチ近く積もったそうです。

ちなみに屋根の上に木の手すり他見えるのですが、これは新幹線と伊吹山を見るための月見台です。

 

伺ったついでですので、24時間換気の掃除と床下点検も行ってきました。

床下の様子です。配管の上に白く積もっているのはホウ酸です。

右奥に縦にダクトがおりていて、半分カットされていますね。 あれが、ビオソーラーの吹き出し口です。

天気の良い日は、屋根で暖められた温度40℃程度の空気がここから吹き出します。

ビオソーラーの詳しい説明はこちらを見てください。  ビオソーラーは快適商品です

 

このビオソーラーってやつは、なかなか厄介で1年目は全く効果を感じません。(断言していいのだろうか?)

それは、基礎コンクリートがまだ完全に乾いておらず基礎部分に温度がとられてしまうからです。2年目、3年目と徐々に本領発揮するようです。

点検が終わり、今年の調子を聞いたところ

「エアコン、相当寒いときじゃないと使っていませんよ。」とのこと。

「夏も相当暑いときじゃないとエアコンはいりません。」とも伺いました。

実はこの装置、夏は朝方や夜の涼しい空気を床下に放り込むようにできてるのです。

 

ビオソーラーという仕組みは、数年前までは特許がかかっていました。特定の団体しか設置できず、なおかつムチャクチャ高価なものでした。

今は特許も外れ、昔の半額、いや3分の1程度の価格で設置できるようになりました。

お薦めですよ。けど一年目は残念な結果になるけど。


温熱検討会開催中

2022-02-22 | 日記

羽島市で春より着工するお宅の温熱環境の検討会をしています。

温熱の先生に来てもらってソフトを使いながら検討中の様子です。

性能はUA値0.38 G2レベル。とこんな数値自慢しても仕方がありません。

目標は居室で冬は15℃以下に落ちる時間を5%以下、夏30℃以上にはしない これを決められたエネルギー量で実現することです。

そのために、近隣の気象情報を1年分入力して何月何日にこの部屋は何℃になるかを出していきます。

結果が思うようにいかなかったら換気の方法を変えたり、窓に位置を少しずらしたり、庇の長さを変えたりいろいろしながら何度もシミュレーションを行います。

 

と、あたかも私がやっているように書いていますが、私はカメラのこっちにいます。そして彼らのお茶が切れないようにお茶くみをしたり、結果にチャチャをいれて「窓はやっぱりここだろ!」といい加減なことを言っているだけです。

 

と性能を検討していることを書きましたが、性能を検討すると必ず付いて回ることがあります。

窓は何のためにあるの? 間取りは何のためにあるの?

 

タマゴグミの考えは、窓は外と中をつなぐ重要な装置と考えています。

窓の開け方ひとつで居心地がころっと変わります。

窓をここにつければ、窓の大きさをこの大きさにすれば温熱環境はよくなると解っていても、その窓の持つ意図が崩れるのであれば私たちは迷わず性能を削ることを選択します。

今まではそれを勘でやってきましたが、今は数値を確認しながら行うようにした、ただそれだけです。

このようなソフトで新世代の家ができるようになった訳ではありません。

今までやってきたことが、数値化して見えるようになったということです。

この結果も実は、鉛筆をなめなめ(しませんけど)して書く最初のプランで決まっていたことです。

重要なのは、その結果を数値的に確かめてそれを感覚的につけていくことなんですね。


椅子を一脚買いました

2022-02-16 | 日記

タマゴグミで建てられたお客様に 家具の設計をされている方がいらっしゃいます。

その方の会社から椅子を一脚購入しました。

凄く洗練されたデザインで、いい感じですよね。座り心地もよくておまけに軽い。価格もお手頃です。

この軽さなら、小学校高学年のお子様なんかにいいかもしれません。移動もお子さんで十分できるので一脚あればいろいろ使い勝手かあると思います。それに一生ものですので、ずっと使い続けることもできます。

アルダーという材料にこだわって作っていらっしゃる家具屋さんで そのこだわりを一緒にいらっしゃった工場長さんにしっかりと伺いました。

その工場長も以前は医療関係の仕事をしていて、ふと家具に目覚めてしまい専門学校に入りなおしてこの道に入ったとか、面白い方でした。

この家具屋さんは岐阜のikususuさんです。ikususuさんHP

 

家具と一緒にお客様から包みを頂きました。

「これ、家内から。」

おお~この時期、そして包み袋、さては・・・と考えていたら

「ああ、これチョコレートちゃうよ」と一言。

気になり、その場で開けさせてもらったら

一冊の本が。

そういえばこの前お宅にお邪魔した時、調子に乗ってピアノを弾いたんです。ついでに「わたし、楽譜一切読めません。音符がドレミで訳してある本を使っています。」と言っちゃったんです。

きっとその時奥様が私のことを不憫に思ったのでしょうね。

 

なんか気を使ってもらえるなんてムチャクチャ嬉しく感じています。ありがとうございます。

1年後には何とか楽譜が読める・・・といいなと思っています。

 

写真は西鶉の現場です。

3月中の完成を目指して進んでいます。

屋久島杉の外壁が結構いい味を出しいてます。

 


プランニング(間取りづくり)の完成は?

2022-02-15 | 日記

今日も一物件提案をさせて頂きました。

以前設計事務所ではよくやっていた分野の建物ですが、タマゴグミとしては初めての分野ですので提案を作るのにてこずりました。

べニアの価格がここ数ヶ月で倍になるというアホみたいな価格上昇の中、価格を抑えながらの間取りづくりは結構大変です。

何でここで写真かというと、文書だけでは何となく寂しいと思ったからです。それと・・・前回もいったようにポートレートという撮り方を覚えたので、使ってみたくて仕方がないのです。 写真は1週間ほど前に床下点検に伺った羽島の家です。

さて続きを

たまにお客様から「間取りってどうやって考えるの」と聞かれます。

その時は、「構造から考えます」とか「グリッドで考えます。」とか「土地が教えてくれるんですよ」とちょっと危ない話なんかをするのですが、まあ、本当は慣れです。

この仕事を何十年も繰り返しやっていますので、何となくできるのです。

 

じゃあ、敷地図と条件さえあればサッサとやってしまえるかというと、そうではありません。

実は間取りには完成がありません。こっちを建てればあっちが建たず、これをやればあれをあきらめて、そんなことの繰り返しです。

そして、全く鉛筆が進まないことも多々あります。 もしかしたら、私だけかもしれませんが。

 

間取りを作ってみたものの、それを見て「なんで、こんなもんしかできんのや!アホか。こんな家に住まわさられる人の身になってみろ!」と嘆くこともあります。いやいや、殆どがそうです。

で、途中2日ほど投げ出します。

そしてまた、方眼紙に向かいます。

以前書いた変なプランに、全く新しい線を一本二本入れてみます。

するとあら不思議、スルスルとまとまっていきます。そしてそのプランは「いいじゃん!」と納得できるものとなります。

もし、そうならなかったら、もう一度自分をののしって、また1日から2日ほど空けてから、間取りづくりに取り組みます。

 

昔、建築家の高松伸先生が「私の設計は、神が手を動かしているのです」と言っていました。

わたしもそうなんです。 ということはありません。これには理由があるのです。(高松先生は本当に神が手を動かしているんだと思います。じゃないとあんな設計できません。気になる方は「高松伸」とgoogleで画像検索をしてみてください)

 

私は実は脳の仕組みを利用しているのです。

まず、いいアイデアがなくてもとにかく思いっきり考えるのです。その時、しっかりと敷地図をみたり、ヒアリングさせて頂いた内容をみたり、今までやった物件をみたり、建築雑誌をみたり、とにかく真剣に一杯考えるのです。考える時には「絶対いいプランを作る」と思い続けています。

そして、その行為をやめます。

やめても実は脳は情報処理をし続けているのです。

その結果を得るために2日ほど後に、もう一度プラン作りに取り組みます。

その時、処理結果を導きやすくするために、変なところに線を入れて刺激を与えます。

 

なんか怪しそうな話ですよね。

けど、あなたも一度は経験しているはずです。ムチャクチャ悩んでいる問題が、トイレの中とかお風呂の中とかでフッと解決されたり、いいアイデアがわいてきたりしたことが。 それと同じです。

 

これは、私が考えた話でもなんでもありません。ある本から教えてもらったことです。

 

この内容の続きを今週のメルマガ「週間 家の言葉の勉強会」で送ります。

メルマガをご希望の方は タマゴグミに資料請求を頂くか、info@tamagogumi.comまで「メルマガ送れ」とお送りください。

資料請求はこちら

 

長い長い宣伝でした。

犀川の家の施工状況です。結構よい家になりますよ。

 

 


床下点検回り

2022-02-11 | 日記

今日も床下点検を午前中と午後 2軒回ってきました。

午後の部はなんと・・・私が予定を間違えてご迷惑をおかけしてしまいました。

床下に潜るのは、主に3つの目的です。

配管の老朽化による漏れの確認。白アリの発生の有無。そして結露の発生の有無です。

本日潜らせていただいたお宅は、1つは10年以上前に建てたお宅、もう一つは8年ほど経過したお宅です。

床下に潜ると、その当時どんなことを考えて家を建てていたのかがよみがえってきます。

 

点検の後に、いろいろお話をさせて頂くのも楽しみです。あの時のお子様がもう高校受験に挑まれるとか、大学に進学したお子さんが帰ってこないとか。。私も2人の子供の父親、共感しながらお話を伺いました。

 

写真は午後からのお宅のものです。片側2車線の広い道路の真ん前に建っています。

道路からの視線や音などを防ぐために、一枚の壁をたててプライベートな場所を作るというコンセプトで作りました。

ちなみに写真がこんな感じなのは、最近ポートレートという撮り方を教えてもらって面白くて使っています。

これが壁一枚隔てた中です。

木のデッキが広がる緑豊かなプライベート空間です。奥様が草木を色々育てていらっしゃいました。

コンセプト通りに使って頂いている様子をみると嬉しくなります。

そして部屋の中では

おお、ボスがいる。

8歳のボスが我が物顔でそこら辺中を闊歩していました。

もうひとり

人懐っこい子もいました。

この子たちにとって結構快適な家とのこと。良かったです。


設計のコンセプトをしっかり考える時代なんだろうな

2022-02-10 | 日記

久々の投稿です。

で、最初にお知らせ。

最近メルマガを続けています。1週間に一度、資料を請求していただいた方にはメルマガを送っています。「家の言葉の勉強会」という内容で、家づくりのことを深く解説しています。

けど、評判が高いのは本文の後の追伸欄。 私の失敗談やお恥ずかしい話を毎回書いているのですが、その部分に対しての感想が多くて・・・

そんなメルマガ ご希望の方は info@tamagogumi.comまで 「メルマガ送れ」と書いて返信ください。

 

さてさて、本日の話題

最近家の性能がグングン上がっています。かくいうタマゴグミの家も結構性能が良くなってきています。最近の物件はパッシブ計算を行い、太陽光の取入れを計画したり、365日の室内温度のシミュレーション、細かなエネルギーコスト計算まで行っています。

本日も半日ズームで家の性能勉強会に参加。さらなる知識をつけようとしています。

 

そんな勉強をすると必ず思うのが、

よし、次の段階だ。これをやろう。そうか、窓は太陽にあわせて開けよう。気密値をもっとあげよう。北になんか窓はいらないぜ!窓なんて開けないほうがいいんだぜ。

 

いかんいかん、また危険な方向に、と反省します。

 

家は性能が良いことに越したことありません。自然エネルギーをいっぱい使って、室内環境が安定した二酸化炭素を出さない家の方が良いに決まっています。

けど、それを突き詰めると、

じゃあ、南に大きな高性能窓をつけて軒をゼロにして、冬はいっぱい日を取り込んで、夏は太陽が邪魔だから、シャッターをピシャンと閉めて真っ暗にすりゃあ涼しいじゃん。いやいや、いっそのこと壁の窓を全部なくして、夏にふたが閉まるトップライトをつければいいんじゃねえ。

となるんですね。

 

そんなとき、私はいつもAmazonプライムでDistiny鎌倉物語を検索して 1時間35分35秒にあわせて、10分ぐらいぼ~っと見ます。

するとこんな風景が画面に映ります。

(これまずいか? 怒られたらすぐに消さなきゃ)

実は通しでは1度しか見ていませんが、1時間35分35秒からの5分間は20回いや30回以上見ています。

なんかその5分間に凄く惹かれるのです。

この風景のような家を作りたいわけではありません。風景の中で生活する人々を見て、家は誰のためにあるのかということを改めて思い出すのです。

 

わたしたちの仕事は貴方の思いを感じて、それをあなたの予算にあわせて作ることです。

いいものを私たちの感覚や知識だけで決めつけることほど恐ろしく傲慢なことないと思います。

だからこそ、お客様の話をよく聞きコンセプトをしっかりと作り上げる力が重要だと感じています。

 

「Distiny鎌倉物語」この映画、いい映画ですよ。ぜひ見てください。私は何十回とみました(部分的だけど)

これだけ宣伝しましたので、画像を使ったことをお許しください・・・

 

追伸

昨日、母校の柔道場に札かけ? を取り付けてきました。

2つ上の先輩から「つけてきてね」と連絡があり、上下関係は絶対なのでサッと取り付けてきました。

映画で思い出したのですが、わたしの一つ下の後輩がアニメの映画監督をやっています。昨年ほ中ごろに劇場で彼が監督をした映画をみて最後のテロップに彼の名前がで~~んと出てきたのには感動でウルっときました。

そして、ふと思ったのが「部活の時、しこたまジュースおごったったで、今度会ったらしっかりとおごってもらおう。」というセコイことです。

残念ながら連絡先知りません。 有名人には近づけないようです。