岐阜の住宅設計事務所の でいbyでい

岐阜の住宅屋 タマゴグミの日々の他愛もないことを綴ったブログです。

地震の確立

2012-03-31 | 日記

先日も東北で強めの地震がありましたね。

 

今日、設計のご契約を頂いたお客様より地震について質問を頂きました。そのときにお見せした資料です。

少し前の日経ホームビルダーに載っていた表です。これで見ると30年以内に震度6以上の地震が来る確立、岐阜は17%ちょっと。そうか、岐阜は安心安心。 けど、、確立があるということはゼロではありません。だから、80%以上だろうが5%だろうが確立がある時点で結局は同じということ。

だから備えは必要なのです。

 

よく地震に強い家の見分け方を教えてほしいという質問を受けます。

直下率を見る、バランスを見る、壁量を見る そんなことを昔は話していましたが、やっぱり建築をある程度知っていなきゃ解んないですね。

で、最近もっとわかりやすい見分け方を考えました。  それは・・・・聞くことです。

「この設計で地震に対して気をつけたことは何ですか?」

そう聞いてください。

そして、その答えをじっと聞きます。 内容は解らなくてもいいです。 対応いただいた方が矛盾なく自信を持って話されるかを聞けばいいのです。

話し方や表情を見るだけで、きっと何か感じ取れるはずです。

けど「うちはとにかく大丈夫なんです!」という答えはNGですが。

 

長良の家 タコが入りました。 このタコは室内の空気をきちっと入れ替えてくれる頼もしい、けれどちょっとお高いタコです。

ちなみに足は食べられません。


窓は偉大です

2012-03-28 | 日記

まずは本題の前に

現場に咲いた梅の花です。

長良で解体工事を行っています。初夏に着工する現場です。こうもきれいに咲いてくれると、なんか申し訳ないなと感じてしまいます。

 

美濃加茂の現場では、地盤調査を行っています。よう壁工事を行った部分の地盤がちょっとヤバそうです。

 

さてさて、題材の内容です。

今日、岐阜で床下点検を行ってきました。このお宅は、延坪17坪の家で、間口が狭い敷地に建っています。

設計段階で、それでも何とか自然の光と風をたくさん取り込みたいと思って、天井高を高くして上部に窓をつけました。

こんな感じです。

 

床下点検が終わり、テーブルでお茶を頂いていたとき、ふと西側を見ると少しあいた引き戸から、電気がついているように光が漏れているじゃないですか。

ええっ、と思い部屋に入ってみるとすごく明るいのです。

 

お客様が「いつも夕方になると、この部屋が輝くんです」とおっしゃっていました。

 

惑ってすごいですね。こんな小さな窓でも十分な光や風を部屋に持ち込んでくれる。

惑って偉大だから、設計のときにもっと窓のことを真剣に考えなくっちゃ、と思った今日です。

 

 


思いたったらコンベックスをもって

2012-03-26 | 日記

まずは題材の内容の前に、現場の状況です。

 

長良の現場、羊毛が入りました。これから壁に入れていきます。今日、ふと考えてしまいました。もし、これが羊の毛でなくて牛だったら? 黒いのとか、黒白まだらとかで作ってくるんだろうか? もしかしたら飛騨牛ブランドのA5等級高級断熱材なんていうことになるんだろうか? それよりも、何で私はこんなことを考えているんだろうか?  と訳がわからないことを考えていました。

 

もしご希望の方がいらっしゃったら、羊毛が入った段階で見学いただけます。遠慮なくご連絡ください。

連絡先は、058-253-6588 もしくは info@tamagogumi.comまで。

 

各務原の現場です。 地盤調査に入りました。 微妙な結果です。私の判断では不同沈下はしない地盤と思いますが、、保障会社がどんな判断を下すかはわかりません。

 

さて、本題です。

昨日の日曜日、昼からぽかっとあいてしまいました。なんか家にいるのもつまらないから、さとこさんでも誘ってどっかへと誘ったところ、寒いからと即行で断られ仕方がないから一人で明治村へ。

もう10年以上は行っていません。目的は、なんとなくです。ただ、なんかいいもの見つからないかと思ってです。

 

手にはコンベックス(小さな巻尺のことです) 小学生が騒いでいる隣で、天井高さを測って「お~2メートル切っている。」と感動している姿は、変な人としか感じませんよね。

 

写真は有名な帝国ホテルです。3層吹き抜けの空間。ダイナミックというより自然とつながっちゃっているという感じがいいですね。

何でかと私なりに考えだした答えは、大きな理由は階高にあると思います。低い階高 それに伴って手が届きそうな低い天井高。

多分この規模のホテルで、この天井高を採用する設計屋さんはいないでしょう。 

しかし、フランクロイドライトさんはこの高さを採用しました。その理由は本人に聞かなくちゃわかりませんが多分、彼はこれが日本と感じたのでしょう。

 

天井の高さ、家を設計させていただくとき、いつもいつも迷います。高くしておけば無難なんですが、そうすると間が抜けてしまいます。

私なりに、この規模の家ならこの高さかなと決めているのですが、絶対的な自信は有りません。 どこかに、これだ!という答えがあるとありがたいのですが、、

 

こんな空間も見つけました。 この開口の感じいいですね。 こんな窓作ってみたい。

 

 

 


疑問は解決しませんでした

2012-03-25 | 日記

昨日、今日とお客様と一緒に地縄の確認をしていただきました。

地縄張りとは、土地にこのような家が建ちますと縄を張ることです。

この段階では、お隣さんとの関係、車の止める場所や広さ、お庭との関係、景色との関係などを確認頂きます。

この段階を経て、地盤調査へと進みます。

 

さてさて、本題です。

お客様よりいただきました。関東地方で有名な鳩サブレ。 これを頂いてずっと前から疑問に思っていることがよみがえってきました。

それは、鳩サブレとはとバスは関係が有るのか? ということです。

そこで、東京に在住経験がある新人君に聞いてみた。

しかし残念ながら わかりませんとの回答。 そりゃそうですね。 残念ながら疑問は解決されませんでした

もしどなたかご存知の方がいらっしゃったらお教えください。

 


昨日のよるは

2012-03-21 | 日記

昨日の夜は、新人君と2人で倉庫にいました。何をやっていたかというと

机を作っていました。 私がお客様から依頼を受けた机を作るために倉庫に閉じこもるといったら。

「僕もいきます。」と新人、島田君。

彼の魂胆は、自分のアパートで使用する机作り。 こんな感じで懸命にやっています。

正直言いましょう。彼は、器用・・・ではありません。凡人です。 私も凡人です。

けど、凡人にはよいところがいっぱいあるのです。 上手くなるという楽しみがあるんです。

 

新人、島田君の作品。足があっちこっちに傾いています。 私が「ムカデ君」と名づけてあげました。

本人は嫌がっています。

 

私の作品。賢いお子様の勉強机として使われます。「TOUDAI君」と名づけました。

ちなみに、わたしも最初は島田君レベルでした。じゃあ、初期のころはどうしていたかというと、肝心な部材だけは大工さんや建具屋さんの工具で切ってもらっていました。

 

これら机は杉のパネルでできています。傷は大変つきやすいです。書類をボールペンで書くだけで字のあとが残ります。

けど、年数がたつといい色になってきます。そして、傷も装飾となります。たぶん傷などがないとつまらないものになってしまいます。

 

完成したお宅にひとつづつ置いてもらおうと、作っています。

 

タマゴグミホームオーナー様へ。

ご希望でしたら、作ります。けど、材料代だけはください。2~3万円です。 あと工期はたっぷりと半年ぐらいください。

また、作ってみたい方も遠慮なくお申し出ください。場所と工具はお貸しします。

ただ、丸のこ等切るのだけは、私が立会いじゃないとダメです。

 

一般の方への販売は、、、行いますよ。けど、高いですよ。。まあ、10万円ということで・・・(誰が買うかいな!!)

 

 

 

 


床下点検中です

2012-03-20 | 日記

今日は2件の床下点検と、現場周りです。

こんな感じで床下にもぐっています。 今日は平日ですので床下にもぐっていても業者さんから容赦のない電話が掛かってきます。仕方がないので床下で電話対応、まさか相手は床下に私がいるとは思っていないでしょう。

床下は、土地によって表情が変わってきます。床の下にどんな風が吹くかで、木も変化するみたいです。もぐっていて結構面白いです。

また、大工さんや業者さんの施工癖もあって面白いです。床下点検今年で6年目。 今のところ大きなトラブルは出ていません。

 

長良の現場です。外部に透湿防水シートを貼りました。 数年前からアルミ溶着のシートを使用しています。熱をはじくためです。

この段階のチェックが非常に重要です。写真のようなベタッとした平面部分はあまりトラブルはありませんが、角や入り隅、屋根と壁との取りあいのところなどは入念にチェック、場合によっては自分で防水テープを貼ります。

そんなことを毎回行っていると、大工さんも気を使ってくれるようになり今回はテープも完璧に貼ってあり、流石だと思いました。

それを形で表さなくちゃと思い、3時の休憩にコンビニシュークリームをつけてしまいました。(自分が食べたかったという理由もありますが・・・)

 

上の写真は先日お引渡しした瑞穂の現場です。

安価に庭をつくろうと、砂利を多用したのですが、車庫まで砂利ですと車の進行に問題が有ることがわかりました。

これは私の判断ミスです。申し訳なく思っています。

お客様に無理を言って、車庫までの間だけコンクリートを打設しています。

 


鉄骨の家の価値

2012-03-18 | 日記

昨日はリノベーションの相談を受けてきました。お宅にお邪魔したのですが、それはそれは立派な鉄骨造のお宅でした。

ちょっと専門的になりますが、鉄骨ラーメン造といって、数本の柱と梁のみで構造体を構成している家です。

 

タマゴグミは木造専門で行っていますが、木造信者ではありません(またお客様が減ったな・・・) いいものはいいという主義です。

重量鉄骨ラーメン造の家は、いいですよ。理由をちょっと説明しますと

鉄骨ラーメン構造のいいところは、もともと数少ない柱と梁で構成された建物ですので、間仕切りは基本自由。そして改装時も、どんな風にも間取りを変えることができます。これは大きな特徴で、将来的に改装するとき、また、他の方に渡すときでもその点は強い特徴です。

あえて欠点を挙げると、ちょっと揺れやすいことでしょうか。 もともと柱と梁だけでできた構造ですので仕方がないですね。

また、よく火事に弱いとかいわれますが、確かに鉄は500℃程度で強度が落ちだします。 しかし殆どの鉄骨作りが外部にALCなど燃えにくい外壁を使っていますし、内部もボートなどで囲んでいますので崩れてしまうという心配はないでしょう。

 

家の構造が、木がいいとか鉄筋がいいとかよく話題になりますが、すべてに長所短所があります。

その構造の持つ特性をまずきちっと理解することです。 その特性は、時には短所になったり長所になったりします。

たとえば鉄筋コンクリート。コンクリートは熱を溜め込む性格があります。冬の寒さ、夏の暑さを溜め込むと大きな欠点になります。しかし、冬に部屋内の暖かさ、夏にエアコンで冷やされた部屋内の冷たさを溜め込んでくれると、長所になります。

特性をよく知り、できる限り長所にまわしてやって、どうしても出てきてしまう短所はおおらかに認めてあげる。

そんな考え方ができたら、きっとよい構造の家に出会えるはずです。

 

そんなことを考え直させてくれた訪問でした。

 

さてさて、夜の事務所では

はい、新人島田君のトレーニングが行われています。今回は私が先に見本を見せたあとチャレンジしています。

ちなみに、回数は私が勝ちました。


地縄張りを行ってきました

2012-03-14 | 日記

今日は、春から着工予定の2物件の地縄張りを行ってきました。

 

縄張りは、お客様に建物の位置を確認していただくことを主目的としていますが、私たち作り手も位置の再確認のために行います。

縄場のあと、2人で図面片手にウロウロ・・  ここからの風景は間違いないかとか、お隣さんとの窓の関係とか、光の入り具合を感じてみたりとか、また、車を突っ込んでみて、車が止めやすいか確認してみたり・・・

 

縄張りを行っていると、回りの方がいらっしゃったりします。そのときは丁寧にご説明させていただいたり、逆に当方より周りのことを色々伺ったり。

結構面白い仕事です。

 

さてさて、事務所に帰ってきて

はい、新人島田君をしごいています。

より早くスマートに地縄張りを行えるようにまずは体力アップです。

階段スペースを使って懸垂をさせているところです。 

完全に・・・いじめですね。。

 

タマゴグミ事務所の夜はこんなことをしながらすごしています。

 


夢の破壊者 それは私です

2012-03-12 | 日記

最近のブログ、一番時間を使っているのは題名を考えることかもしれません。

今日も変な題材で始まりましたブログ、今夜中の12時、明日までに概算予算をと作業中です。

さて、まずは題名に関係ない話題から。

昨日お引渡しさせて頂いたお宅へ行ってきました。 大きな吹抜けがある家ですが、あまり寒くないですよとの感想を頂きホッとしています。最近のエアコンは能力が上がっているんですね。

そのお宅で見つけたお子様用キッチンセット。 タマゴグミのホームオーナーさんで他にも持っていらっしゃる方がいて、見つけるといつも「いいな~ほしいな~」と思いながら見入ってしまいます。

残念ながらうちでは買えません。これを手に入れる条件としては、10歳以下のお子様がいること、出来れば女の子。という条件。

うちは、女の子という条件はクリアするのですが、残念ながら年齢は19歳。これを買ってきても絶対にありがとうとは言わないだろうな。。

お伺いしたのは丁度夕食時、狙ったような時間です。 カレーを頂いてきました。

久々に食べる甘口カレー。 結構旨いんです。辛くないとカレーは旨くないというのは嘘ですね。今度ココイチで甘口を頼んでみようかな。

 

さて、本題です。

日曜日は、自宅(モデルハウスと呼んでいます)で見学の方が2組いらっしゃいました。最初にいらっしゃったお客様にいつもお話しするのはお金の話。

そして、私は結構厳しい資金計画をご提案しています。その理由は、私も重い住宅ローンを抱える一人であり、その大変さをひしひしと感じているからです。 うちのお客様からは破綻者を一人も出したくない、 そんな思いでお伝えしていますのでついつい厳しめになってしまいます。

今日もその話をしてしまいました。

せっかく夢と希望を抱いて見に来てくださるお客様を、現実に引き戻してしまい、申し訳ないことをしたなといつも思っています。

けど、多分 次にいらっしゃる方にも同じ話をしてしまうんだろうなとも思っています。

 

私としては、まず現実をシッカリおさえる。いやなところを全部見てしまえば、あとは夢の見放題。と考えています。

また、住まいを作る方法は色々あります。現実をおさえて、そこから色々考えばきっと良い答えが出てくるはずです。

 

こんな話をしていては、営業的には不利な考え方なんでしょうね だから、いつまでたっても大きな会社にはなれないんだと思います。(と、言い訳をしてみる)

 

追伸

今日は、震災から1年の日でした。テレビに基礎だけの家が映りました。 残っているボルトや材料から、多分この家は建ててから5年程度じゃないかな、きっとローンはまだまだ残っているんだろうななんて思うと いたたまれなくなります。

家を造るということは、そんなリスクも背負う行為なんですね。

 

 

 

 


建前が無事終了しました

2012-03-08 | 日記

長良の家、建前が無事終了しました。

32坪の面積で、3世帯が同居しながら、楽しい場所も作り出してしまおうという住宅です。

細長い建物ですので、見た感じ凄く大きく感じます。

 

写真はお昼の棟梁の様子です。

昨日「今年、50歳になっちゃうね。いやんなっちゃうね。」と私に言ってきましたが、

私は今年じゃない!ときっぱりと、否定しました。 それがショックだったのか、こっちを向いてくれません。

 

昨日はこんなにカメラ目線だったのに・・・

(嘘ですが)

 

ということで、長良の現場、大工工事が本格的に始動です。