今日は一日新しい案をまとめていました。何とかプレゼンテーション資料まで出来たので、ブログをちょっと書いてみようかと。
今日のブログは、最初で最後の試みです。わたし、あまりインテリじゃないので、この内容でシリーズ化は出来ないのです。
さて、はじめます。
最近専門誌しか読んでいないのでだめだなと思いつつ実はもう15年ほど前から惚れ込んでいる本があります。そのページ数正味52ページ、私にぴったりな本。
この本、実は私の間取りの作り方のバイブルなんです。この本に書いてある方法をそのまま活用して 家の案をつくっています。
いわば、私の手法のたねあかし(と言っても誰も興味ないか・・)なんです。
で、ここでやっと紹介をと。
この本が家づくりに役に立つかって?
役に立つというか、手法はそのものなんです。ちょっと中身を、
「アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせでしかない」 ということなんです。
要はゼロから考えているわけじゃなくて、あっちのものとこっちのもで新しい組み合わせをすることがアイデアということなんです。
じゃあそのためにどうするのか?
それがたった50ページの中に全て書いてあります。大体じゃありません。具体的な方法が全て書いてあります。
全部ご紹介も出来ませんので、実例を元に部分的に紹介を。
我々の業界は、パクリの業界です。専門誌を色々見たり、よい建築を見たり、知り合いの建築屋さんの建物を見たり、そして「おっ」と思うものは、パクリます。
パクられるかたは、あまり気にしていません。それは、「物の組み合わせ」には意思が必要だと知っているからです。
まだ20歳代の頃、公共物件の設計をしていたとき、「よし、ここはベリーニでいこう。」とそのデザインを採用しました。 うまくいったものの、絶対にマリオベリーニさんの建築にはならないのです。
それは、そのデザインがなぜ必要なのかの意思が無く、「カッコいいからまねした。」だったからです。
上記のことも、この本に書いてあります。物と物との関連性を見つけ出して組み立てなさいと。
いくら格好良くても関連性が薄いものを持ってきてもダメだということです。
情報や知識は沢山あればあるほどいいです。それは組み合わせの数が増えるからです。けど、沢山知っていても、関連性を見つけ出して組み立てるには訓練が必要ということなんですね。
もうひとつ、活用しているのは「熟成」です。
ひとつの物件で、ある程度間取りを考えたら途中でやめてしまいます。根気が無いから? それもありますが、アイデアを熟成するためです。
その物件のことを意識の中に入れておけば、脳は勝手に考えているようです。
そして、プレゼンテーションの数日前に、また作業に入ります。
また、プランを考えるときはパソコンは使いません。手書きです。パソコンだと、線がしっかり見えてしまい考えられないのです。
鉛筆でグチャグチャと書いていると、はみ出した一本の線とか、何気なくシュッと書いた一本の線が「あっ、そうか。」というアイデアを引っ張ってきてくれます。
だから、プランニングを考えるときは消しゴムも使いません。鉛筆の線でぐちゃぐちゃになったら、赤のペンでさらに上に書き、最後にマジックで書く、てな感じです。
窓がどこにあるか、トイレがどこかなんて他人が見ても絶対にわかりません。かろうじて「あっ、これ階段かも。」というのがわかる程度です。
だからお客様にはその資料は見せれません。何がなんだかわからないからです。
そんなふうに、家の案は考えられていくのです。(私の場合ですが・・・)
こんな内容も全てこの本に載っています。
アイデアをもっとスムーズに出したい方、社会生活でアイデアをもっと活用したい方、絶対に役に立つ一冊です。ぜひどうぞ!
家を売らずに本を売る タマゴグミいてでした。
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こういう感覚は誰もが共感できると思うのは、あまり多くないかもしれませんが
自分はそうです。
生まれた瞬間…もしかしたら生まれる前の前世の経験も含めて今の自分以外の影響を受けない人はいないと思います。動植物からヒントを得ることは日常ですし。
いろいろなものが融合して、そこに思いが加わっていると思えばそれはそれでいいじゃない?と感じます。変な既得権みたいな縛りをする方がおかしいかもしれませんね。
2020東京オリンピックの問題も同じ類のような気がします!
オリジナリティーと差別化は違うので、住宅の場合 不快適なオリジナリティーより、スパイスのように味わえる少しの差別化で快適でワクワクする暮らしが手に入ると思います。
すみません、勝手なこと書きましたが、考え方には個人差があります!
勉強は大切です。情報を集めることも大切です。しかしそれを何かに集約させようとする意思が一番大切だと感じています。
コピー品でも作者に強い意思があって、「こうだからこれなんだ」といえれば、それはオリジナルになると私勝手に解釈しています