たまには現場のお話をします。
マーサの近く(と言っても岐阜市民しかわかりませんよね)の現場の状況です。
鉄筋組みが終わりました。
ベタ基礎と言われる工法です。この工法は場合によっては布基礎(土台の下のみに基礎がある工法)よりもシビアに計画しなくてはいけません。というのも、ベタ基礎は地面から反力を受けるからです。
反力ってなに?と思いますよね。こんなイメージを持ってみてください。
20cmくらいの板コンニャクに割り箸を乗せて両端を指でグ~ッと押えるイメージです。そうすると、押えた両端は沈みますが中央部分は反対に反りますよね。それです。
この基礎には反力がかかりやすいのです。だから計算をして適所に地中梁を配置します。計算は面倒です。ですから、パソコンソフトさんに頼るのです。
ただし、杭を支持層まで打った場合は反力の影響は極端に減ります。
写真の真ん中に四角い鉄筋が組んでありますよね。ちょうど地中梁の上にあるのですが、その上には柱が立ちます。そうするとあら不思議、地中梁の強度が落とせるのです。普通力がかかるから太くしなくちゃと思いますよね。
これはなぜかというと、こんなイメージをしてください。
20cmくらいの板コンニャクに割り箸を乗せて両端を指でグ~ッと押えると両端は沈みますが中央部分は反対に反りますよね。その反った割り箸の中央部を奥さん(だんなさん)に指で押えてもらってください。反りが大きく減りますよね。この原理です。
構造の計算は難しく面倒くさいのですが、理屈を知ると面白いものです。
また機会があったらこんなお話をしていきます。