GOKIGENRADIO

バーボングラス片手のロックな毎日

アラン・ドロンの引退

2017-05-12 05:25:13 | MUSIC/TV/MOVIE
今でいうイケメン。昔で言えばハンサム。二枚目ともいう。
その代名詞とも言えるアラン・ドロンが引退を決めたらしい。

アラン・ドロンなんて、今の若い人は知らないだろうな。SMAP×SMAPに出たこともあるから知ってる人もいるかもしれないがね。
俺も彼のリアルタイムはよく知らないのだが、ギャング映画にハマってた頃、タイトルに惹かれて映画:ボルサリーノを観て「なんてかっこいいんだ!」って一気にファンになった。この映画の冒頭で自分を売った奴への復讐するシーンがあるのだが、冷酷にそしてさりげなく火をつけるシーンがめっちゃかっこいい。
この映画からアラン・ドロンにハマって(もちろん帽子ボルサリーノも買ったよ)遡って彼の映画をいろいろ観た。(当時はビデオだ)


名作「太陽がいっぱい」はとてもいい作品だ。ニーノ・ロータのテーマ曲(ギターストリングス)が物哀しい、心に残る作品だ。
怪傑ゾロもアラン・ドロン版が一番いい。やはり二枚目じゃないとこの役はダメだ。

ビデオやDVDでは吹き替え版じゃなく字幕だったので気にしてなかったのだが、アラン・ドロンの声は低い渋い声だ。しかしある時テレビの洋画劇場かなんかで日本語吹き替え版を見たら、なんか甘い声で違和感を感じた。アラン・ドロンの声はほぼ野沢那智さんという声優さんが担当してるのだが、この人がが浸透してるようで、ドロン=甘い声がイメージされてる。この野沢さんはアル・パチーノの声も担当してるからちょっと複雑。

映画を見るならフランス映画さ。
甲斐バンドの「ポップコーンをほおばって」という曲の歌詞。この曲のイメージもあって当時のフランス映画をいろいろみたが、フランス映画は甘ったるく退屈なものが多い。しかし、ローマの休日のような秀作もあるから侮れない。

当時の日本音楽のタイトルは、ほぼこの時代の映画からのパクリが多い。
アランドロン主演の映画「地下室のメロディ」(甲斐バンド)「サムライ」(沢田研二)「冒険者たち」(佐野元春)、ボルサリーノでのもう一人の主役、ジャン=ポール・ベルモンド主演の映画「勝手にしやがれ」(沢田研二)など。
今は洋画のほとんど英題そのまま使われるのが多いが、当時は必ず邦題がつけられてた。この時代の洋画は邦題がとてもかっこいい。素晴らしいネーミングのものが多々ある。
沢田研二のヒット曲「時の過ぎゆくままに」も、名作映画「カサブランカ」の「アズ・タイム・ゴーズ・バイ」の邦訳だし。

古き良き時代とか言ってもしょうがない。
アラン・ドロンの引退も一つの時代の終わりなんだろうな。