おっさんとおばはん。
ジジイも嫌いだがこのおっさんとおばはんのグループも嫌いだ。特に酔っ払ったこのおっさんとおばはんのグループは最悪。
今夜、晩飯をどこで食おうか、何を食べようか、何が食べたいんだって自問自答しながら彷徨てた。
コンビニの前を通りすぎるとちらっと肉まんの棚が目に入る。肉まんもいいなぁ。小籠包食べたいなぁ。焼売もいいなぁ。餃子にビールがいいかなぁ。天津飯もいいなぁ。あぁ腹が減ってきた。今日は中華だ。
ありゃ、王将はいっぱいだ。残念。待つのは嫌いだ。あっちの大阪王将はどうだろう。いや待てよ、こっちにも中華屋さんあったぞ。ありゃ、休みだ。仕方がない戻るか。オッ!そうそう駅前にもう人中華屋さんがあったじゃないか。
暖簾をくぐると5人組(おばはん一人とおっさん4人)が一つのテーブルでワイワイってるだけであとはガラガラ。
ラッキーだ。(のちにこれがアンラッキーだったと知る)
壁に貼られた提唱や単品メニューを見てたら、麻婆豆腐がやたら美味しそうだ。これとビール、いやマーボードーフにはご飯でしょう。今日くらいはビール飲まなくてもいいや。空きっ腹だしね。行さや小籠包はどこへ行ったんだ。まぁいい。そんなもんだ。
頼んで待つこと数分、次第にそこの五人組の声が大きくなる。
酒が入ってるのか?みたらビールやチューハイや焼酎、紹興酒とチャンポン状態だ。
アテはもう冷えきってるに違いのないナムルとか焼売とかだが、もう触りもしていない。
飲むんだったら居酒屋とかに岸を変えたらいいのに。まぁお好きに。
麻婆豆腐とご飯とスープがきた。早速食おう。なんでご飯は茶碗に入ってるのかな、箸でご飯を食って、レンゲに持ち替えてマーボードーフ。さらにご飯食うのにまた箸に持ち替えて?面倒臭いなぁ。皿もらって移し換えるか。
それにしてもうるさいなぁこの五人組。ますます声が大きくなってないか。ここにも客はいるんだけどなぁ。気づいてないのか気付いているけど知らんふりなのか。
居酒屋や炉端など、飲み屋なら酒が入ってうるさいのは仕方がないし、そんなところで文句を言う方が野暮だろう。しかし中華料理屋でダラダラと飲んで大声で話すのはどうなのよ。
聞く気はないが、なんてってて大声だ。会話が全部丸聞こえだ。
酔っ払いの言うことなんてまともに聞く気もないがいやでも耳に入る。なんで今日に限って俺はヘッドフォッンを持ってきてないんだと後悔。
でもね、その会話がまともならここまでイラつかなかったのよ。
最初はどうやらゴルフに行ってきたみたいで今日のプレーの話から、パーティのいない人の悪口陰口。ここまではよくある話だ。
しかし間違った話を平気で物知り顔で語ったりしだしたのにはイラ!ときた。
その1、
あんまりうまくない奴が今日は混じってたみたいで、しょっちゅう「ファー!」って言ってたという話。ゴルフで隣に打ち込んだり前の組に打ち込んだりした時、危険を知らせるために叫ぶのよね。
5人組の一人の女(おばはん)が「ところでなんで『ファー!って言うの?」と聞いた。この答えを聞いてガックリっていうかビックリというかムカつくというか。
一人のおっさんが物知り顔で「あれはな、ファの音が一番遠くまで響くからだ」って。
なんじゃそりゃ。ファ=Fの音が一番響く?フザケンナ。そんな話聞いたことがない。
さらにおっさんは得意げに言う。「赤ちゃんの鳴き声もファ」だと。アホかこいつは。「赤ちゃん泣き声は『ラ』じゃ」。つい声に出して言いそうになった。ちなみにオーケストラもオーボエのA=ラで合わす。ラが基本ね。長調や短調を表すハニホヘトイロハでもイ=A=ラだ。
しかもおっさんの根本的な間違いはファの音が響くとかではない。だいたいゴルフはイギリス発祥のスポーツ。それでなんで日本語で叫ぶんだよ。
危険な時に叫ぶのは「ファー!」ではなく正解は「フォアー」(fore)だ。
おっさんに突っ込みたい。訂正したい。ウズウズっていうよりイライラしながら話を聞いてるとおっさんおばはんの会話は、次の話題に変わりやがった。フラストレーションだけ溜まる。
その2、
次の話題はどうもその下手なやつの話で、よくルールがわかってないみたいだ。それは一緒に行った同伴者が教えればいいのだが、それはしないで小馬鹿にしてる。それはまぁいい。奴らの人間関係に口出しをする気はない。
しかし問題はその後。
どうもその彼は肺を患って入院したことがあるみたいで、それが話題とされていた。
例によっておばはんが聞く「あの子、肺気胸で入院したって言うけど、どんな病気?肺気腫とは違うの?」
おいおい、ここにその肺気胸で両胸とも手術して入院したことがある奴がいるのだよ。肺気腫もおこしてるのだよ。まぁわからなくて当然だろうけどさ。
サァ物知りおっさん、今度は何と答えるか。答えは期待通り大外れのトンチンカン回答。
「肺気胸は肺がパンクすること。肺気腫は肺に水が溜まること」だって。
違うわバカやろう。灰皿投げつけそうになったよ。
肺気胸は肺に気泡ができてそこが破れて空気が溜まることだ。肺気胸で肺がパンクするのはスキューバーダイビングでパニックしていきなり浮上でもしない限りならない。
そして肺気腫は、肺の細胞が硬くなる病気で、これは肺気胸を起こした人は必ずなる。水がたまったりはしない。それは別の病気だ。
このおっさんはどこでこの間違った知識を覚えたのか?それともこの紅一点のおばはんに気に入られたくて知ったかぶって話してるだけか?
ここまでなら俺も許せた。無知な奴の会話にわざわざ「それ、違いますよ」って言っていくほど物知り博士じゃないしね。
でもさ、この後の会話がダメ。
別の奴が「肺気胸は痩せてて背の高い人がなりやすいんだって」これは正解。嵐の相葉くんや前川清、和田アキ子とかもなってる。でも会話はそう膨らまずおばはんの「じゃぁ栄養失調なん?」って。痩せてる=栄養失調ってこれまた短絡思考だなぁ。ここでまたもやさっきのおっさん登場。「あぁ、病弱なやつとか偏食の奴がなるらしい、奴も食が細いからなぁ」って。
おいおい、俺は病弱でもなければ、偏食でもないし、食も細くないよ。それと気胸って全く関係ないんだがなぁ。
挙句に「肺気腫になった奴は数歩歩くとゼーゼー言う」「肺気腫になると呼吸困難で酸素吸入器を持ち運ばないと危険らしい」だってさ。俺、そんなの持ち歩いてないけどさ?ここまで歩いてきたけどゼーゼー言わんし、ゴルフ行っても18ホール終わって平気な顔してるけど?
よっぽど突っ込み入れたいが、ぐっと我慢。
こいつらの視界に俺の姿は入っているだろうに、こいつらはその痩せ型で背が高い俺が気胸になったとか、肺気腫になってるとかの可能性は気にもしてないのか。
無神経というか傍若無人というか気を使わないというか周りを見てないというか。酒の入ったおっさんとおばはんのグループはタチが悪い。嫌いだ。
さらに焼酎などおかわりして話はエスカレートしていく。
もうここで限界だ。マーボードーフは食い終わった。とっとと帰ろう。これ以上ここにいてもムカつくだけだ。
ちょうど一人客が2人次々と入ってきた。かわいそうにお前らもこのオッサンとおばはんの騒音の中で食わなきゃけないんだ。ご愁傷様。
帰り際にレジで金払う時、わざとそいつらに聞こえるように店員に「普段からこの店こんなにうるさいのん?」っていうのが精一杯。
勝ち負けで言えば大負け。
悔しいなぁ。
ジジイも嫌いだがこのおっさんとおばはんのグループも嫌いだ。特に酔っ払ったこのおっさんとおばはんのグループは最悪。
今夜、晩飯をどこで食おうか、何を食べようか、何が食べたいんだって自問自答しながら彷徨てた。
コンビニの前を通りすぎるとちらっと肉まんの棚が目に入る。肉まんもいいなぁ。小籠包食べたいなぁ。焼売もいいなぁ。餃子にビールがいいかなぁ。天津飯もいいなぁ。あぁ腹が減ってきた。今日は中華だ。
ありゃ、王将はいっぱいだ。残念。待つのは嫌いだ。あっちの大阪王将はどうだろう。いや待てよ、こっちにも中華屋さんあったぞ。ありゃ、休みだ。仕方がない戻るか。オッ!そうそう駅前にもう人中華屋さんがあったじゃないか。
暖簾をくぐると5人組(おばはん一人とおっさん4人)が一つのテーブルでワイワイってるだけであとはガラガラ。
ラッキーだ。(のちにこれがアンラッキーだったと知る)
壁に貼られた提唱や単品メニューを見てたら、麻婆豆腐がやたら美味しそうだ。これとビール、いやマーボードーフにはご飯でしょう。今日くらいはビール飲まなくてもいいや。空きっ腹だしね。行さや小籠包はどこへ行ったんだ。まぁいい。そんなもんだ。
頼んで待つこと数分、次第にそこの五人組の声が大きくなる。
酒が入ってるのか?みたらビールやチューハイや焼酎、紹興酒とチャンポン状態だ。
アテはもう冷えきってるに違いのないナムルとか焼売とかだが、もう触りもしていない。
飲むんだったら居酒屋とかに岸を変えたらいいのに。まぁお好きに。
麻婆豆腐とご飯とスープがきた。早速食おう。なんでご飯は茶碗に入ってるのかな、箸でご飯を食って、レンゲに持ち替えてマーボードーフ。さらにご飯食うのにまた箸に持ち替えて?面倒臭いなぁ。皿もらって移し換えるか。
それにしてもうるさいなぁこの五人組。ますます声が大きくなってないか。ここにも客はいるんだけどなぁ。気づいてないのか気付いているけど知らんふりなのか。
居酒屋や炉端など、飲み屋なら酒が入ってうるさいのは仕方がないし、そんなところで文句を言う方が野暮だろう。しかし中華料理屋でダラダラと飲んで大声で話すのはどうなのよ。
聞く気はないが、なんてってて大声だ。会話が全部丸聞こえだ。
酔っ払いの言うことなんてまともに聞く気もないがいやでも耳に入る。なんで今日に限って俺はヘッドフォッンを持ってきてないんだと後悔。
でもね、その会話がまともならここまでイラつかなかったのよ。
最初はどうやらゴルフに行ってきたみたいで今日のプレーの話から、パーティのいない人の悪口陰口。ここまではよくある話だ。
しかし間違った話を平気で物知り顔で語ったりしだしたのにはイラ!ときた。
その1、
あんまりうまくない奴が今日は混じってたみたいで、しょっちゅう「ファー!」って言ってたという話。ゴルフで隣に打ち込んだり前の組に打ち込んだりした時、危険を知らせるために叫ぶのよね。
5人組の一人の女(おばはん)が「ところでなんで『ファー!って言うの?」と聞いた。この答えを聞いてガックリっていうかビックリというかムカつくというか。
一人のおっさんが物知り顔で「あれはな、ファの音が一番遠くまで響くからだ」って。
なんじゃそりゃ。ファ=Fの音が一番響く?フザケンナ。そんな話聞いたことがない。
さらにおっさんは得意げに言う。「赤ちゃんの鳴き声もファ」だと。アホかこいつは。「赤ちゃん泣き声は『ラ』じゃ」。つい声に出して言いそうになった。ちなみにオーケストラもオーボエのA=ラで合わす。ラが基本ね。長調や短調を表すハニホヘトイロハでもイ=A=ラだ。
しかもおっさんの根本的な間違いはファの音が響くとかではない。だいたいゴルフはイギリス発祥のスポーツ。それでなんで日本語で叫ぶんだよ。
危険な時に叫ぶのは「ファー!」ではなく正解は「フォアー」(fore)だ。
おっさんに突っ込みたい。訂正したい。ウズウズっていうよりイライラしながら話を聞いてるとおっさんおばはんの会話は、次の話題に変わりやがった。フラストレーションだけ溜まる。
その2、
次の話題はどうもその下手なやつの話で、よくルールがわかってないみたいだ。それは一緒に行った同伴者が教えればいいのだが、それはしないで小馬鹿にしてる。それはまぁいい。奴らの人間関係に口出しをする気はない。
しかし問題はその後。
どうもその彼は肺を患って入院したことがあるみたいで、それが話題とされていた。
例によっておばはんが聞く「あの子、肺気胸で入院したって言うけど、どんな病気?肺気腫とは違うの?」
おいおい、ここにその肺気胸で両胸とも手術して入院したことがある奴がいるのだよ。肺気腫もおこしてるのだよ。まぁわからなくて当然だろうけどさ。
サァ物知りおっさん、今度は何と答えるか。答えは期待通り大外れのトンチンカン回答。
「肺気胸は肺がパンクすること。肺気腫は肺に水が溜まること」だって。
違うわバカやろう。灰皿投げつけそうになったよ。
肺気胸は肺に気泡ができてそこが破れて空気が溜まることだ。肺気胸で肺がパンクするのはスキューバーダイビングでパニックしていきなり浮上でもしない限りならない。
そして肺気腫は、肺の細胞が硬くなる病気で、これは肺気胸を起こした人は必ずなる。水がたまったりはしない。それは別の病気だ。
このおっさんはどこでこの間違った知識を覚えたのか?それともこの紅一点のおばはんに気に入られたくて知ったかぶって話してるだけか?
ここまでなら俺も許せた。無知な奴の会話にわざわざ「それ、違いますよ」って言っていくほど物知り博士じゃないしね。
でもさ、この後の会話がダメ。
別の奴が「肺気胸は痩せてて背の高い人がなりやすいんだって」これは正解。嵐の相葉くんや前川清、和田アキ子とかもなってる。でも会話はそう膨らまずおばはんの「じゃぁ栄養失調なん?」って。痩せてる=栄養失調ってこれまた短絡思考だなぁ。ここでまたもやさっきのおっさん登場。「あぁ、病弱なやつとか偏食の奴がなるらしい、奴も食が細いからなぁ」って。
おいおい、俺は病弱でもなければ、偏食でもないし、食も細くないよ。それと気胸って全く関係ないんだがなぁ。
挙句に「肺気腫になった奴は数歩歩くとゼーゼー言う」「肺気腫になると呼吸困難で酸素吸入器を持ち運ばないと危険らしい」だってさ。俺、そんなの持ち歩いてないけどさ?ここまで歩いてきたけどゼーゼー言わんし、ゴルフ行っても18ホール終わって平気な顔してるけど?
よっぽど突っ込み入れたいが、ぐっと我慢。
こいつらの視界に俺の姿は入っているだろうに、こいつらはその痩せ型で背が高い俺が気胸になったとか、肺気腫になってるとかの可能性は気にもしてないのか。
無神経というか傍若無人というか気を使わないというか周りを見てないというか。酒の入ったおっさんとおばはんのグループはタチが悪い。嫌いだ。
さらに焼酎などおかわりして話はエスカレートしていく。
もうここで限界だ。マーボードーフは食い終わった。とっとと帰ろう。これ以上ここにいてもムカつくだけだ。
ちょうど一人客が2人次々と入ってきた。かわいそうにお前らもこのオッサンとおばはんの騒音の中で食わなきゃけないんだ。ご愁傷様。
帰り際にレジで金払う時、わざとそいつらに聞こえるように店員に「普段からこの店こんなにうるさいのん?」っていうのが精一杯。
勝ち負けで言えば大負け。
悔しいなぁ。