大阪の街もちょっと見ないうちに変わってることが多々あり。
あれ?この店なくなってるとか、新しい店ができてて前は一体何だったっけとかはザラ。
契約終了とか移転とか、不景気で廃業とかいろいろあって当たり前だけどさ。中には商業施設自体がリニューアルされてしまうケースもある。
難波のロケット広場がいつの間にかなくなってた時は「じゃぁどこで待ち合わせを」って思った。阪急梅田のビッグマンは未だ健在だが地下の三番街自体はかなりリニューアルされてる。
阪急三番街開業当時からあるソフトクリーム専門店「スウェーデン」。確かここは日世の直営店だったはずだが、いつの間にか店名が「シルクレーム」に変わってた。他にもいろいろ入れ替わり立ち替わり進展ができてたりするが、阪急三番街の地下二階の一番奥、噴水広場があったあたりは今かなり綺麗なフードコートとしてリニューアルされた。
そこを上がると阪急電車の茶屋町口。その先は「阪急古書の街」だったのだが全面リニューアル。ここにあった店舗はすべて紀伊国屋書店の横(地蔵横丁の反対側ね)にリニューアルされた「うめ茶小路」に移転してる。
その「阪急古書の街」は「茶屋町あるこ」に名称変更。「歩こう」と「アルコ(=弓)をかけた言葉らしいがまぁ好きにしてくれ。古い本や切手、楽譜などの店があった場所は今、「上質で洗練された飲食店街」というコンセプトのもと、わけわからん店がいっぱい。
台湾専門ティ「ゴンチャ」、アメリカのハンバーガーショップ「シェイクシャック」、スペインバスク地方料理の「エチョラ」、肉料理「CaoneSio)、麻婆麺の「蝋燭屋」、パン屋の「シティベーカリー」。もはやどこの国の何を、どこの国の誰に売りたいのかわからない。その国からの観光客は入らないだろうし、安くて美味いもんがいっぱいある大阪で「上質」とか言われても高いもんに行列並んでまで金出して入る大阪人はおらんやろ。
そしてその先の「かっぱ横丁」も以前改装してだいぶ綺麗になったが、ここのほうが安心していけるんとちゃうかな。それでも横文字の洒落た店、高い店が増えたけど。
観光客を恐怖に落としいれる「ダンジョン」として有名な梅田の地下街。その中の一部「ホワイティうめだ」も3分の1を改装するらしい。これやられると慣れた人間でも迷うのよね。未だにディアモールあたりは迷ってしまうもの。あれ?ハービスはどっちだったけとか、ここからイーマ(E-MA)はどう行けばよかったっけとか。
今回改装するのはその「ホワイティうめだ」の「泉の広場」を中心としたエリア。泉の広場は「迷ったときは、とにかくここまでたどり着け」「セーヴポイント」とも言われる場所。待ち合わせにも使われるが、丸ビルとここは結構変な人(やばい人)も待ち合わせ(受け渡し?交渉?)に使うことも多いので、大阪人はあまり利用しない。
この「泉の広場」の噴水も撤去されるらしい。
阪急三番街で以前あった「滝のある街」「川のある街」「噴水広場」とやたらと地下に水を流すのが好きな大阪人。水は気の流れを整えてくれるからいいのだが、そんな施設が無くなっていくたびにどんどん淀んでいるような気がするぞ。風水とかはよく知らんけど。付近の「英國屋」や「リーガルシューズ」「ブックファースト」などの老舗から、「ローマ軒」「福島上等カレー」「とんかつ豚晴」などはなくなるらしい。「古譚」は残るのかな。
最近は「それ何語?」ってくらいオシャレなんだけど言いにくい名前の付いた店やビル、施設が増えた。
恥ずかしいからやめときゃいいのに大阪地下鉄も「大阪メトロ」と名称変更した。大阪の人間は地下鉄を線の名前「御堂筋」「谷町線」「四ツ橋線」としか言わん。だから全然浸透してない気がする。いや、それ以前にメトロ、ちょっと恥ずかしくて口には出したくない。
自分たちに英語力ないのに「英語やフランス語っておしゃれだろ?」「これが国際的だ」って勘違いしてるもんだから、ホームページ外国語版なんかは翻訳ソフトに丸投げ。だから「堺筋線」が「Sakai Mascle(サカイマッスル)」とか天下茶屋駅が「Would Teahouse」などと誤訳されてても、外部から指摘されないうちは気がつかないと言う失態を犯す。
その大阪メトロは2024年までに15駅を全面リニューアルするらしい。300億円投じて順次改装するらしいが、そのデザイン案が「マジで?」っていうかんじ。心斎橋駅の布地をイメージしたというテキスタイル調、谷町四丁目は秀吉の金の茶室をイメージしたデザインなどはもはやギャグとしか思えない。淀屋橋は「歴史」、天王寺は「空」、堺筋本町なんか「船馬町人文化」だぞ。コンセプトも新大阪駅は「近未来大阪の玄関口」で中津駅は「プレゼンテーション」、本町駅は「クロスオーバー・ポイント」。もはや何のこっちゃよくわからん。
1933年にできた心斎橋駅を始め「世界に恥じない地下鉄駅をつくる」と意気込みが感じられるのだがね。淀屋橋、本町、北浜あたりにはまだまだ大正や昭和初期建築の素敵なビルが未だ健在で、中は少しリフォームしてギャラリーやカフェ・ケーキ屋、ワインハウスなどになっている。大阪メトロ、この駅リニューアルは100年後も「素敵だ」と愛されるデザインだと思ってるのかな。その辺りがちょと聞きたい。
JR大阪環状線も負けていない。
サンリオとタイアップして「ハローキティ環状線トレイン」を走らすそうだ。訪日外国人観光客はキティちゃん好きとか知名度あるだろうからって安易に飛びついてないか?阪急京都線の「京とれいん」とはえらい違いだな。
環状線鶴橋駅。ホームに焼肉の香り漂うこの駅直結のブックオフが知らん間になくなってた。この店は駅前とかどころではなく改札口から直結。確かJR大阪駅桜橋口付近にも改札直結の施設があったけどあれはまだあるのかな。
JR大阪駅の工事中はまるで迷路だった。上の改札出てしまったら谷町線に行きたくても阪急に行きたくてもぐるぐると。地上からヨドバシカメラまで行けない人もいた。グランフロントやうめきた広場なんてどう行くのが一番早いかちょっと考えた。そりゃ観光客のみんなスマホ見ながら歩いてるわけだ。
施設をリニューアルしたりするのはいいけどさ、名称変更するならもう少しわかりやすいのにしてね。じゃないと道聞かれても「それってどこ?」って地元人でも首かしげちゃうよ。
阪急とか大丸と阪神とか短いので慣れてるんだからさ。エスト、ファイブ、ナビオなんかに比べ未だに「茶屋町アプローズ」とか「ブリーゼブリーゼ」なんて知名度低いもん。
今度オープンした弁天町の温泉テーマパークは「空庭温泉」だってね。「スカイビル」にある「空中庭園」とかと同じく、何のどんな施設なのかわかりやすくていいよ。
ネーミングってそんなもんだ。
あっそうそう、次の元号が発表されたね。
「令和」かぁ。
いいじゃない。うん、いーネーミングだ。
なんかすでに「命令の“令”」じゃないかと文句垂れてる人もいるらしいけど、この字は「令嬢の“令”」です。こんな人は何に決まってもゴネるんだからほっておくに限るな。
ところで英語表記(ローマ字表記)は“REIWA”なの?“LEIWA”なの?
“L”なら小文字にした時「leiwa」になって“1”と紛らわしい。そう考えると「reiwa」なのかな。