GOKIGENRADIO

バーボングラス片手のロックな毎日

甲子園決勝 ブラスバンド対決

2019-04-03 22:56:24 | Talk is Cheap

第91回春の高校野球甲子園大会。通称選抜甲子園。

東邦高校が優勝した。

おめでとう。

東邦高校は春のセンバツ大会30回、夏の甲子園17回出場の超名門校。春の優勝は30年ぶりで5回目の優勝(これで春最多優勝校になった)。30年ぶりってことは平成元年の1898年にも優勝してるってことだから、平成の最初と最後の優勝校ってことだ。

 

習志野は、今大会が始まる前にお客様との会話で甲子園の話題になって、私立校の強みと公立校のデメリットなんか喋ってる時に「あそこも市立やで」って教えてもらってビックリした。

宦官贔屓じゃないけど、広大な予算と充実した環境。専用球場とか最新器具・設備の整った練習場、部員の収集が幅広くできる私立強豪より、何かと規制の多い公立校を応援してしまう。

実際公立校は市や県の教育委員会の指導のもと練習時間の制限(夜19:00まで)とか、グラウンドはサッカー部やラグビー部、陸上部と併用とか、部員は周辺の中学卒業生だ。だから公立校が強豪私立校を破ると歓喜してしまう。

 

その習志野の快進撃。ついつい応援してしまったよ。

 

1回戦の星稜戦ではサイン盗んだの盗んでないだの騒ぎがあった。4回表の習志野の攻撃の際、星稜のキャッチャーが習志野の二塁走者に不審な動きがあると主審に告げた。審判団は協議したがスルー。星稜ベンチに注意するわけでもなくすぐプレー再開、どうせ奴らは見えてなかったんだろうな。こんな時こそビデオ判定だろうよ。

試合後に星稜の林監督が習志野高控え室に直談判に行ったらしいが、このことがいかにも悪人のように報道されてる。マスコミも酷すぎるが、スルーした高野連や大会運営もひどいな。騒動を起こしたってことで星稜・林監督に謝罪までさせてる。NGTの運営みたいだな。事なかれ主義の頭の固い高野連のやりそうなことだ。習志野小林監督が星稜林監督に「星稜さんもやってるでしょ」と言ったとか言わないとか。事実は結局闇の中・・・。

 

美爆音と呼ばれるほどの習志野校ブラスバンドの応援は、「うるさい!」とクレームが入った。甲子園球場付近の住民からだそうだ。それ絶対ありえへんやろ。普段から馬鹿騒ぎする阪神ファンや、もう何度も高校野球選手権大会など経験して騒音には麻痺してる甲子園近隣住民が「うるさい!とクレームを出すとは思えないので、多分球場に来てた他の観客が、名を騙って通報したんだろう。

 

習志野高校の吹奏楽部は全日本吹奏楽コンクールや全日本マーチングコンテストなどで連続出場してる名門で、歴代成績でも全国トップクラスだ。148人の部員による甲子園の演奏の迫力は「美爆音」ってネーミングしてるが所詮「爆音」だ。他の高校の吹奏楽・マーチングバンドよりはかなりうるさいのだろうね。

 

 

一方の東邦も吹奏楽(ブラスバンド)部は全国大会常連校の名門。

野球部の選抜決定前にすでにアメリカでのコンサート遊演が決まってて、甲子園には準決勝まで残っていないと行けれないことがわかってた。そこで愛知近隣の高校に応援を頼むも断られ(そりゃそうだろ)、大阪桐蔭にダメ元で依頼。大阪桐蔭ブラバンも全国大会常連校。野球も甲子園常連校っていうか強豪。いつも甲子園でブラバン応援が鳴り響いてた。その大阪桐蔭野球部はまさかの春選抜出場できなかった。快く大阪桐蔭吹奏楽部は東邦の応援をOKしてくれたってのが大会前に報道されてた。いい話だね。

 

 

その大阪桐蔭ブラスバンド部120名の応援の甲斐あって、東邦は無事準決勝進出。

フロリダのディズニーワールドやユニバーサルスタジオなどでのパレードなどを終え、30日夜に帰国した東邦マーチングバンドの面々は甲子園に駆けつけ、準決勝からは東邦ブラバン選抜34人も合流しての迫力の演奏。大阪桐蔭とのれん数は3月17日に一度合同練習して以来だという。大阪桐蔭のメンバーは東邦のキレッキレの動きしながらの演奏もコピーしてた。さすが名門。

 

 

決勝では習志野148人対東邦・大阪桐蔭154人のブラバン対決。

野球の試合もそうだが、これも迫力あっただろうな。応援合戦っていうのにふさわしいか。

ここまで書いててなんだが、吹奏楽、ブラスバンド、マーチングバンドと色々表記してるが、違いはそんなにない。この際細かいことは無視してくれ。他にもシンフォニックバンド、ウインドオーケストラ、各校によってまちまちなのよ。

 

結果は6-0東邦の勝利。

習志野の飯塚くんは連投疲れかな。東邦の石川くんも連投疲れだろうけど、決勝戦は大活躍。2ホームランを放ち6回に安打無失点の好投。彼は大谷のような二刀流もいいのではないかね。

打撃センスのいい投手というのは多い。

桑田(巨人)は清原がいなければPL時代4番を打ってたはずで、実際プロでも投手最多本塁打を打っている。古くは西本(巨人)なんかもバッターとしてスカウトに上がってたし、イチローや松井稼頭央もピッチャーではなく野手(バッター)としてスカウトされたんだからね。あの王貞治も早稲田時代はピッチャーだ。他にも投手出身で名バッターってのは結構多いのよね。

 

この春から始まったNHK朝の連続ドラマ「なつぞら」(主人公:広瀬すず)に出演してる山田裕貴も東邦出身なのね。彼はV6の井ノ原くん主演の「特捜9」で、熱血がゆえに先走ってしまう若手刑事を演じてたのが記憶に新しい。ちなみに彼の父親は広島カープ一軍コーチの山田和利氏。

大好評のまま終了した前の朝ドラ「まんぷく」で、主演を演じた安藤サクラの父、奥田瑛二も東邦出身なのね。

伊武雅刀も実は東邦出身だ。

 

元阪神・掛布の出身校でも有名な習志野は1967年と1975年の夏の甲子園で2度の全国制覇を成し遂げた名門校だが、千葉県は関東勢唯一平成での優勝経験はない県だ。

平成だけに限って見れば、

東京では帝京が平成元年の夏制覇、4年春、7年夏と3回制覇。日大三高が13年夏、23年夏制覇。早稲田実業が18年夏制覇。

埼玉県は浦和学園が25年春、花咲徳栄が29年夏に優勝。

神奈川県は平成10年に横浜が春夏連覇し18年春も優勝。東海大相模が12年と23年の春、27年の夏に優勝してる。

茨城県は常総学院が13年春、15年夏に優勝。

栃木県は作新学院が昭和37年春なる連覇以来の平成28年に夏大会で優勝を果たした。

群馬県は11年に桐生第一、25年に前橋育英が夏を制覇している。

だから結構期待されていたのだが、残念。

 

愛知県は大会前は、中京大中京が133勝、東邦が78勝、愛工大名電21勝などだったが、準決勝で東邦が明石商に勝った時点で甲子園春夏通算300勝達成(春170勝、夏130勝)最多は大阪の375勝(春203勝、夏172勝)。

さらに東邦は決勝戦で勝利し春の選抜大会通算勝利数が56になり、中京大中京(55勝)を上回って春の大会勝利数単独トップに立った。(3位は48勝の県立岐阜商とPL学園、5位は龍谷大平安42勝(通算61))


なんかすごいなぁ。記録がどんどん更新されていく。

 

全然話変わるけど、甲子園を舞台にした漫画といえば?

ある人はドカベンや男ドアホウ甲子園、ある人は巨人の星だったりルーキーズだったり

最近なら大きく振りかぶってやダイヤのA、いろいろだろう。

従来のスポ根と呼ばれる汗臭いもの、泥臭いもの、努力、根性、血の出るようなトレーニング、さらに女なしという一切の定石を排除した野球漫画、ある意味「金字塔」のニュー野球漫画の世界を切り開いたあだち充氏。彼の描いた「ナイン」「タッチ」「クロスゲーム」などは名作だ。

 

アニメ化され伝説ともいえるヒットとなったタッチ、その続編とも言える「MIX」が今連載されてる

そのアニメに、なんとまぁタッチのヒロイン浅倉南をネタにしたギャグでブレークしたいとうあさこが、アニメキャラとなって毎回登場するらしい。すごいクロスオーバーだな。漫画には登場していなかったキャラだが、一体どこでどう登場してくるのだろう?

うーん、見たいような見たくないような・・・。

微妙。

 

ついでに言えば甲子園のスコアボードのビジョンは今年リニューアルされ、かなりワイドで鮮明で綺麗になった。

今年は是非球場に行こうっと。