森喜朗が辞任するそうだ。
「関係者の話によると」って報道は、普段なら信憑性は薄いが今回はたぶん本当だろう。
森さんの代わりはいないとか、功績がとか言ってた人もいたけどさ。舛添とか高須とかこぞって褒めてたのが気持ち悪い。
森善朗の代わりは川淵三郎がなるとのことだそうだ。
83歳の暴言老人の代わりに84歳の老人を持ってくるってどれだけ人材育っていないねん。本来女性登用についての失言で一気に炎上した今回の騒動。幕引きして再スタートするなら、女性の委員長ってのもアリだったのだが、橋本聖子も小池知事も野田聖子も貧乏クジ引きたくないからダチョウ倶楽部状態だったのかもしれない。どうぞどうぞってね。
もはや東京オリンピック・パラリンピックの2021年開催を諦めたからかもしれないが、なぜ川淵三郎。
「老害はあんまり好きじゃない言葉だ。まがりなりにもこの国を支え、作ってきた人たちに対してちょっと失礼だよね。」と依然書いたことがある(2020年の2月15日だからもう1年前だ。早いなぁ)が、その時にこの三人は老害と呼びたいと書いた。
老害三人衆 森善朗 川淵三郎 テドロス
森善朗、川淵三郎、テドロス・アダノムの三人。トリオ・ザ・ロウガイだ。
1年前の2月中旬といえば、新型コロナウイルスが全世界で猛威を擦り始めた頃。それでも平気で「(新型コロナウイルスの影響で)大会の中止や延期は検討されてないことをあらためてハッキリ申し上げたい」と言ったのが森。
ついちょっと前にも同じようなことを言ってたが、各国の選手が代表選考予選もできない状態だったり、移動もできないから練習試合も調整もできてない状態。無観客にも難色を示してたが、この人は本気で5ヶ月後に開催できると信じてたのか?
川淵三郎。
Jリーグ初代チェアマン、日本バスケ協会長を経て現在は東京五輪・パラ選手村村長。経歴や知名度としては森さんの代わりに大会組織委員長を引き受けるにふさわしい人とも言える。
しかしこの人は「いろんな情報を聞く限り、インフルエンザより強いウイルスじゃないと聞いてる」とコロナ流行当初に言っていた人だ。
さらに「ウイルスは湿気や暑さに弱い」「日本には『梅雨』というウイルスをやっつける最高の季節がある」などと、科学的や医学的な根拠全く無しに平気で語る、旧石器時代の頭の持ち主である。「日本の知識と経験があれば必ず克服できる」と公言したくらいだ、兎跳びは体を鍛えれると信じ、練習や試合中は水を飲むと体力が落ちるとまだ思ってるかもしれない。
2月21日のtwitterで「いろいろ考えたんだけど...感染を防ぐために人との接触を出来るだけ避ける。そのためにイベントの開催は中止する...という考え方はもっともだけど安易すぎない?」
とつぶやいたのに、4月10日のtwitterでは「
30年来の親しい友人がコロナウイルスで亡くなった。余りにも身近で同年代だけに悲しみよりも怒りのやり場がない」とつぶやいた。
周りが何と言おうが聞く耳持たないのは老人特有の頑固さと扁壺さだが、平気で前言を撤回できるのも老人特有の処世術だ。
最近では健康のために歩いてる、それが何万歩になった〜とかつぶやいてたみたいだが、どんだけ感染者が増えても、がら空き状態の選手村を医療施設や宿泊所として開放しなかった人。こんな人に五輪大会組織委員長のバトンを渡して大丈夫か?
テドロス・アダノムは世界保健機構(WHO)の事務局長。
最近はさすがに中国びいきの発言は少なくなったが、当初はひどかった。60か国がWHOを無視して中国からの訪問客制限措置をしたのだが、「WHOは移動制限を勧告していない」と反対してたくらいだ。
最近は落ち着いた(ように見える)テドロス・アダノムに変わって、トリオ・ザ・ロウガイに新加入したのが、二階俊博・自民党幹事長だ。
「謝罪したからこの話はもう終わり」と森擁護し、ボランティア辞退者が出てることについては「瞬間的」とまるで一時の感情で突発的に言ってるんだ。だから冷静になったら考え直すだろうと言わんばかり。さらに「どうしても辞めるってんなら新たに募集する」と、代わりはいくらでもいるんだぞと、日に油ではなくニトログリセリンを放り込むくらいの、空気全く読めない(読まない)老害である。
この二階氏、知っての通り中国大好き人間である。テドロス・アダノム以上かもしれない。
1998年の来日の際に、宮中晩餐会に人民服で出席し、天皇陛下に「日本軍国主義は中国および近隣アジア諸国の人民に大きな災難をもたらした」と言ってのけた江沢民の記念碑を和歌山県をはじめ日本数カ所に建立しようとした人間である。
2006年経産省大臣在任中は、中国の違法東シナのガス油田開発を擁護し、新型コロナウイルス発生地である中国からの訪問客制限措置を各国が取る中、日本が措置するのを最後まで反対してた。さらに6月〜7月中旬には早々と暖和させ、PCR検査も移動制限も免除という大盤振る舞い。
一応名目は「ビジネス上必要な人材などの出入国について例外的な枠を設置」だが、これによりなんちゃってビジネスマンが大量に日本にまたやってきた。中国からの訪日数は、なんと83万6千人。台湾64万7千人だから合わせるとかなりの数だ。(ちなみに韓国は43万3千人)
さらに11月ベトナムから、技能実習とか留学とかの名目でやってくる出稼ぎ(将来の不法滞在者)も快く引き受けてる黒幕も二階氏だ。
俺は新型コロナの第三波、緊急事態宣言まで出たのはこの入国暖和のせいだと思ってる。
それなのに今年1月5日の会見で、「(オリンピックを今年)開催しないということのお考えを聞いてみたいくらいだ」とまで平気で言う人間だ。
「スポーツ振興は国民の健康にもつながる。開催できるように努力するのは当然だ」と、昭和の「健全な肉体には健全な精神が宿る」ばりの時代錯誤なことを平気で言う人だ。
2月9日の会見では「我々は男女平等でずっと子供の頃から一貫して教育を受けてきた。女性だから、男性だからってありません」と言っていた。
嘘をつけ。
二階氏は現在81歳(誕生日が2月17日らしいからもう82歳)生まれたのは1937年、昭和12年だ。そんな頃の教育が男女平等のわけがない。どこの国だ?アメリカ生まれか?
当時の日本は男尊女卑が当たり前。「男子厨房に入らず」が美徳で、男子たるものという価値観、「女の腐ったようなやつ」と平気で罵ってたりする時代だ。
それを「我々は男女平等でずっと子供の頃から一貫して教育を受けてきた。」と言い切る二階。健忘症か認知症でないとしたら平気で嘘がつけるか記憶を書き換えることができるんだろう。
さぁ、長々と書いてしまったが、こんな老人が仕切ってる東京五輪2021。養老院かケアハウスにおられてもおかしくない高齢の委員長が、誰になろうが変わろうがもはや一緒のような気がする。
だって「やってほしい」とか「やろうよ」よりも「やれんの?」「やるの?」「それよりも」って声がこんだけ多いのだよ。ここらでいっちょ、潔く開催辞退とか断念宣言とかしませんか?
ね、川淵・新大会組織委員長。