GOKIGENRADIO

バーボングラス片手のロックな毎日

嫁という字を嫌悪する茂木健一郎

2021-02-24 18:47:49 | Talk is Cheap

最近言葉狩りがひどすぎる。

五輪組織委員会元会長の女性蔑視失言からやたらと騒ぐ。言葉尻を捉えて女性蔑視だとか男女平等とか騒ぐ。

橋本聖子新会長の過去のセクハラ問題を擁護したら炎上。「男勝り」と言いたかったと訂正したら不適切だと炎上。朝日新聞なんて、女性議員はオブザーバーで参加ってのを、決定権がないことを発言権が無くただ参加するだけと捻じ曲げ報道し炎上を煽ってた。

もうコロナ禍でストレスたまりまくってるせいか、なんでもいいから噛みついて発散したいだけの状態である。野良犬よりタチが悪い。

 

そして極めつけ、またもや出てきたぞ、茂木健一郎。

日本のコメディアンはダメだとか、テレビは終わってるとかの批判を蒸し返ししたりするのは、個人の見解だから別に好きにすればいい。

なぜ彼がそこまで海外のスタンダップコメディを絶賛し、ジェンダーやエスニシティについての偏見や固定観念がどうちゃらこうちゃらと、理屈をこねて日本のお笑いを執拗に批判するのかはわからんが、もうダウンタウン松本さんをはじめ誰も相手にしないと思うから好きにしてくれ。石田純一の謝罪みたいなもんで、「あぁまたか」くらいなもんだ。

 

だからなのか、今度は「嫁」という言葉がネットで炎上してるのに便乗してきやがった。

相変わらず何でも飛びつき、わけのわからん見解とひどすぎるというか呆れるほどの稚拙な理論。

 

この「嫁」騒動、事の起こりはテレビの某番組で、松山ケンイチくんが「髪が伸びた時、自分で切ったり嫁に切ってもらってる」と発言したことが発端らしい。

この発言に美容師理容師が「自分で切らずぜひ店に来てくれよ」とか「呼んでくれたら家まで切りに行くよ」とかSNSで呟いたってのなら何の問題も無い。

しかしネットは、自分で切るとか小雪さんに切ってもらってるってとこではなく、「嫁」という言葉(字)に対して「けしからん」「不快だ」と炎上したそうだ。

「嫁という漢字は女が家に入ることをあらわす字だ」「この字は女性蔑視だ」「女は家の所有物じゃない」「今の時代にそぐわない」

なんだとさ。

 

ドラマ『相棒』で、杉下右京(水谷豊)の特命係にコーヒーを飲みにくる角田課長(山西淳)なら間違いなくこう言うだろう。「暇か?」と。

 

漢字にいちいち文句をつけてたらキリが無いだろう。

「嫁」とい漢字が女性蔑視だというなら「家内」もダメだろう。

「奥方」も「奥様」もダメだろう。

「妻」なんて女が毒を持ってるって意味だしな。

じゃぁなんて呼べばいいの?刑事コロンボのように「うちのかみさんがね」って言えばいいのかね。

 

これに便乗した茂木健一郎。

一応安全のために「言葉狩りをする気はないけれど」と前置きし、「正直苦手で嫌いな表現です」と。

別にこいつが「嫁」という字を嫌いだろうが構わないのだが、こいつは以前に「メタルスライムは俺の嫁」と、二次元オタの使う言葉をパクってツイートしてたことがある。

慣れないメールソフトを使うことに対し「遠い土地にお見合い結婚で嫁入りしていくナンチャラカンチャラ」って呟いてたこともある。

それでいて今さら「正直苦手で嫌いな表現です」って言える厚顔無恥さ。じゃぁ今までの「嫁」はなんだったんだ。健忘症かアルツハイマーの兆候か?脳学者なんだから自分で判断できるだろう。

 

しかもお得意の見当違いの見解もご披露。

「『嫁』という言葉は東京近郊ではあまり使われなかったけど、おそらく一部の関西の芸人の影響で、最近は東京の若者とかも使ってる」

こいつの言う「嫁」という言葉を使う関西の芸人が誰なのかはさておき、東京近郊では使われてなかったと言い切る根拠は何だ。お前は民俗学者か?脳学者だろ?

 

新沼謙治さんの「嫁に来ないか」(1976年)や、郷ひろみさんの「お嫁サンバ」(1981年)は東京では流れてなかったのか?

はしだのりひこさんの「花嫁」(1971年)での「花嫁は夜汽車に乗って〜」や、小柳ルミ子さんの「瀬戸の花嫁」での「瀬戸は日暮れて夕波小波〜」を、駆け落ちの歌だと勘違いして聞かなかったのか?

女偏に昏と書いて「婚」。昔は夕方に輿入れしてたのだよ。字や言葉にはそれぞれ由来や意味があるのだよ。

それでも最近は昼間に式を挙げるのだから「婚」という字はふさわしくないとか言うか?

文金高島田の「角かくし」は怒りを象徴する角を隠すという意味だぞ。嫉妬に狂ったら女は鬼になると言われることからきてるのだが、それも全否定するか?

だいたい「嫁」って字は女が家に入るって意味だとか言うのなら「婿」はどうなる。

 

女三人寄ればかしましいの「姦しい」なんかどうだ。「嬲る(なぶる)」とかなんか男女男だぞ。これらは女性を性の対象と見てる卑しい字ですとかクレームつけるか。それなら「婢」という漢字があるぞ。

女が子を抱いてるのを字にした「好」にもケチつけるか?女の人全てが子供を産むわけでもないし好きなわけでもないって。「奴」にもケチつけてくれ。

「息子の嫁に『姑』と呼ばれるが、古いってひどい!」と言い出す人が出てきそうだな。「姥」ならもっとやばいぞ。

良い子じゃないのに「娘」とか苦痛だとか、末っ子じゃないのに「妹」って変だとか言い出す人が出てきそうだ。

 

「娼婦のお姉さんが妊娠して、妖しいお嬢さんに媚び始めたから、嫉妬して嫌いになった」

全ての女偏の字に文句言ってくれ。

茂木健一郎よ、全否定してみろ。

 

 

家に入ると書こうが、姓が変わろうが、嫁ぎ先で女の人の方が強い家はいくらでもある。

女が鼻で笑うと書いて「嬶(かかあ)」って書くだろう?

亭主関白よりもかかあ天下の方がうまくいくっていうじゃないか。

 

最近、男女平等とかジェンダーなんとかとかに結びつけて言葉狩りしすぎだね。

それで女の人が喜ぶのかな?嬉しいのかな。