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実写化が大流行りだ4 7月クールのドラマ

2019-04-29 23:50:57 | BOOK/COMICS
もうなんでもありである。
有名無名にかかわらず本や漫画を実写化でドラマや映画にするのが大流行り。
スポンサー集めがしやすいからか、それとも客(視聴者/観客)に宣伝広報するのが楽だからか?
中には「無茶だろう」っていうのもあれば「えっこれ実写できるの?」ってのもある。
 
以前角川映画が「見てから読むか、読んでから見るか」とキャッチコピーで一世を風靡したが、最近の視聴者はどうなのかね。ドラマが面白かったから「じゃぁ今度は原作本を買って読んでみよう」と思う人いるのかな。ドラマ見終わった後に気づいたらamazonでワンクリックでポチっとしてしまってたとかね。
 
ベストセラーでもない限り、原作を読んでる人はそんなにいないと思うのだが、巷(特に SNSあたり)では、結構批評が飛び交ってる。不思議だなぁ。読んでないのに(またはドラマ開始前に慌てて読んだ)、キャスティングや構成に文句付けてる人が多いのよね。
 
これは海外ドラマのリメイクなどの時にもよく見られる傾向だ。日本版の『SUITS/スーツ』(主演:織田裕二)や『グッドワイフ』(主演:)常盤貴子など結構賛否両論。さて、その中に本当に向こうの(アメリカ版)ドラマを見た人は何人いたのでしょうか?SNSのつぶやき数と視聴率が連動していないのは、現代の七不思議と言っても過言ではないな。
 
そうはいっても今、漫画や小説の実写化は大流行りだ。
今クール放送されてるものでも
 
『わたし、定時で帰ります』(原作:朱野帰子/主演:吉高由里子)
 
 
『スパイラル〜町工場の奇跡〜』(原作:真山仁/主演:玉木宏)
 
『ラジエーションハウス』(原作:/主演:窪田正孝)
 
『集団左遷』(原作:/主演:福山雅治)
 
『きのう何食べた?』(原作:よしながふみ/主演:西島秀俊・内野聖陽)
 
『インハンド』(原作:朱戸アオ/主演:山下智久)
 
と多い。大流行りだ。
俺もこの中で原作を読んだのは『スパイラル』と『インハンド』、そして『きのう何食べた?』だけである。
『スパイラル』は綾野剛主演の『ハゲタカ』を見てハマり、シリーズいっき読みしてしまったのよ。
よしながふみは『大奥』で原作読んでハマった。『西洋骨董洋菓子店』などBLが好きね。『インハンド』はまだ1冊しかコミックス出ていないから、今後のドラマの展開に期待。ただちょっと気になるのは、変に社会問題(戦争でどうこう)とかいうの入れないでほしいな。山Pが義手(ロボットハンド)をつけるようになった原因とかはなんとなくで濁して欲しいんだけどな。実写化のダメなところはこういった伏線部分も欲張って描こうとするところだ。
 
 
7月クールも
『べしゃり暮らし』(原作:森田まさのり/主演:間宮祥太朗・共演:渡辺大知)
 
『監察医 朝顔』(原作:香川まさひと・木村直巳/主演:上野樹里・共演:時任三郎)
 
『Heaven?』(原作:佐々木倫子/主演:石原さとみ)
 
などが予定されてる。
 
『べしゃり暮らし』の森田まさのり氏は、佐藤隆太主演で大ヒットした不良高校生野球漫画『ROOKIES』の原作者だ。今回は漫才をテーマにした漫画を実写にするのだがどうなんだろう。笑いってのは漫画と実際のライブではちょっと違うものね。原作が面白いから笑えるのなら、古典落語なんか誰がやっても笑えるってことだもの。演じる役者(しかもお笑いの人間ではない)によっては見事にコケる可能性大だ。
 
『Heaven?』の佐々木倫子氏は、『動物のお医者さん』(主演:吉沢悠)や、つい最近北海道テレビ放送(HTB)開局50周年番組として実写ドラマ化された『チャンネルはそのまま』(主演:芳根京子)などの原作者だ。
この人の描くキャラクターは、いつもドジ(または空気が読めない)だけど、なんか憎めないあっけらかんとしている。そこが魅力なんだが、石原さとみに演じきれるのか?
今回の舞台になるレストランは、郊外に建てられた実はオーナーのためだけに作られたレストラン。そこを舞台に繰り広げられるシュールなドタバタを石原さとみがどう演じるのか。コケるか見事なりとなるのか。もともと当たり外れの多い役者なだけに不安。
 
佐々木倫子さんの漫画を実写化するのなら、『おたんこナース』を是非してほしい。
 
今やってる『白衣の戦士』(主演:中条あやみ・水川あさみ)が『ナースのお仕事』(主演:観月ありさ)のパクリみたいだと不評だそうだが、ナースものって難しいと思うのよね。
本来は病気や生死に関わる現場なんだから、看護師って忙しいしやることもいっぱいあるしとてもじゃないが笑いは起こらない。っていうかドジだった危険だもの。でもさ、漫画やドラマくらいはせめてこんなドジな看護婦(原作発表時代はこの表現だった)がいてもいいと思うのよね。リアルでいたら嫌だけど。
 
『監察医 朝顔』は法医学者の話で、主人公を上野樹里が演じる。原作では主人公は母親を阪神大震災で亡くしたのだが、今回のドラマ化では東日本大震災で行方不明という設定に変えられてる。
上野樹里は『のだめカンタービレ』(原作:二ノ宮知子)での怪演や、『ウロボロス』(原作:神崎裕也/主演:小栗旬・生田斗真)での好演など、実写化越えの演技を見せてくれる人なのでちょっと安心だ。
 
でも上野樹里って最近白衣率高いよね。
『アリスの棘』では復讐に燃える消化器外科新人医師。
『グッドドクター』ではサヴァン症候群のレジデント・山崎賢人を見守る小児科外科医。
そして今回は監察医。
 
監察医と法医学医の違いがよくわからんのだが、『科捜研の女』の若村麻由美、『特捜9』の原沙知絵、『刑事7人』の北大路欣也などを超える監察医を演じてくれるだろう。なんと言っても今回は、普段は脇の監察医が主役のドラマだものね。
 
 
なんやカンや言っても安心感のある実写化ドラマ。
『おたんこナース』もそのうち実写化してほしいものだ。
 
 


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