徳丸無明のブログ

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森永製菓 板チョコアイス

2019-11-23 22:12:06 | 
今回は森永の板チョコアイスです。




理由はわかりませんが、このアイスは冬季限定なんですね。お店でこれを見かけると冬の訪れを感じる・・・のは全然風流じゃないですね。
前回猫の話をしましたので、今回は犬です。猫ときたら犬!これ必然ね!
だいぶ前のことです。僕が学生時代の一時期に、よく行ってた公園があります。きれいに整備されただだっ広い公園で、木はほとんど植わっておらず、一面芝生が広がっていました。ところどころベンチと東屋があり、中央に人工の川と池がありました。
この公園に、いつも犬を連れて散歩にくるおじいさんがいました。犬はどこにでもいる雑種の中型犬でした。
一見よくある犬と飼い主の散歩でしたが、ひとつ気にかかることがありました。彼らの公園内の散歩ルートはきっちり決まっていたのですが、池の前までくると、犬がぴたりと足を止めるのです。それを、おじいさんが首輪をつかんで犬を池に向かってぶん投げていた。人工の池なので、犬でも足がつくくらいの均一な浅さで、たたきこまれた犬は10メートルほど水をバシャバシャいわせて池の中を横切り陸に上がる、というのがお定まりでした。
いいですか、犬は自分からはけっして池に入ろうとしなかったのです。いつもおじいさんに力ずくでぶちこまれていた。
僕ね、犬は池に入りたくなかったんじゃないかと思うんですよ。おじいさんに「泳いだほうが犬は健康になる」みたいな偏見があって、それで有無を言わさずダイブさせていたのではないかと。池は川につながっていたので、水の入れ替わりはありましたけど、それでも藻がけっこう繁殖してて、落ち葉やらゴミやら、ほかにもなんかヌメヌメしたものが漂っていて、けして衛生的とは言えません。犬にとっては臭い水かもしれないし、おかしな菌をもらったら病気になりかねない。
犬はいつもこう考えていたはずです。「あ~あ・・・今日もまたぶちこまれるんだろうなぁ。いやだなぁ、泳ぎたくないなぁ。でも逃げらんないからなぁ。しょうがない、ガマンしよう。ガマンして今日も乗り切るしかないよ」
おそらく、おじいさんは無理矢理池にたたきこむ以外は、普通の良い飼い主だったんじゃないかと思うんですね。ただ、犬を泳がせるという点だけが人とはちょっと違っていたというか、ズレた価値観だったんじゃないかと。普通に犬をかわいがり、よく面倒を見るご主人様だったけど、1点だけおかしなところがあった。そういうことだったんじゃないかと思います。犬の気持ちを慮るのではなく、自分にとっての「犬かくあるべし」を優先していた。
犬ちょっとかわいそうだな、と思いつつも小心者の僕は、おじいさんに物申すことができませんでした。あれからもう20年以上。犬はとっくに死んでるでしょうし、おじいさんもおそらくは・・・。おじいさんは天国でも犬を池にぶちこんでるのかもしれません。

犬の心と言えば、「いろはに千鳥」で離婚を公表した犬の心の押見は嫁の心がわかっていなかった・・・という話はどうでもいいですね。