徳丸無明のブログ

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明治 ブルガリアヨーグルト LB81 プレーン

2025-01-24 23:41:04 | 
今日は東の欧のトロッとしたやつです。




日本よ、これがブルガリアだ。甘味ゼロのシンプルヨーグルト。前は小袋入りの砂糖が付いていたと思いますけど、今はなし。
なんでも、1970年の大阪万博の際、ブルガリアのパビリオンで振る舞われたヨーグルトに、衝撃を受けた明治の社員さんが開発に取り組んだとか、なんかそんな話でしたよね、たしか。ヨーグルトを甘物やデザートではなく、食事のひとつ、あるいは健康食品ととらえるようになったキッカケがこれ・・・ですよね?曖昧な物言いばかりですみません。
甘味がほしい僕は、果物と混ぜたりします。蜂蜜なんかもいいですね。
しかし世の中はすっぱい。そう、なんてスッパイんだ大人のパラダイス的な話をしましょう。自転車に対する風当たりの話。
僕のおもな移動手段は自転車です。あまり遠出をすることはありませんが、基本的に自転車でどこでも行きます。それで特に不自由なく暮らしています。
そんな僕がちょいちょい感じるのが、自転車利用者に対する風当たりの強さです。
たまにあるじゃないですか、「自転車は歩道を走るべきか、車道を走るべきか」の論争。定期的に議論が起きますよね。最近じゃ「自転車乗るならヘルメットかぶれ」って圧力もあります。
「車道を走れ」って意見の人は、自転車は軽車両で、道路交通法により車道を走るべしと定められているからって言いますよね。
でも僕は、歩道を走ります。車道を走ることは、ほぼありません。
日本の車道は、自転車が走れるようには設計されていないからです。
これもよく言われることですが、車道のはじの、自転車用のスペースは、非常に狭い。隣を走る自動車と、充分な距離を保つことができません。
それに、よく自動車が停車してたりするので、それをかわすために、車道の中央に出なければならなくなります。けっこう危ない。
「道交法で定められているのだから自転車は車道を走るべき」と主張する人たくさんいますけど、ハッキリ言って、法律が間違っていると思います。
法律で定めているのであれば、自転車が安全に走れる道幅を確保すべきです。それができていないのに、「法律だから車道を走れ」と言うのは冷酷すぎます。
福岡じゃ自転車専用レーンが作られてる道もあったりするんですけど、そこを走ることもありません。やはり充分な道幅がないからです。
日本ならではの道路事情、もしくは土地事情のせいで、自転車が安全に走れる車道を設計できないのであれば、法律のほうを変えるべきだと思います。

ちなみに、一水会顧問で政治活動家の鈴木邦男さん(右翼なんだけど、右翼らしからぬところ多々あり)も、自転車について、著作の中で私見を述べています。鈴木さんは、国際シンポジウムに招待されて、ニューヨークに行ったことがあったそうなんですね。で、そこで日本とアメリカの自転車事情の違いに気づいたとのこと。


ダメだな。日本は遅れているよ、と思いましたね。(中略)
「暴走自転車」のことだ。これもやっと今になって「危ない」「取り締まれ」という声が出た。(中略)歩道を猛スピードで走る自転車のことだ。歩行者にぶつかっても「ドケッ!」と怒鳴って走っている。(中略)
セントラルパークなどでは自転車に乗って運動している人がいる。しかし、市街では一切ダメなんだ。いや、違うな。歩道を走ってはダメなんだ。歩道は文字通り、「歩く人」の道だ。自転車は車だ。だから車道を走れ。そういうことだ。でも自動車がいて、こわい。だったら自転車に乗るな、ということだ。
理屈はスッキリしている。簡単明瞭だ。日本だって、そうさせればいい。自転車も車だ。乗りたければ、車道を走れ。それがこわかったら乗るな。あるいは歩道では、降りて、車をひいて歩け。これは当然だろう。それなのに車道を走る勇気のないバカが、歩道を全速力で走って、歩行者に怪我をさせる。とんでもない連中だ。歩道を走った時点で逮捕したらいいのだ。
(鈴木邦男『愛国者の座標軸』作品社)


鈴木さんは非常に聡明な方で、僕が知的に信頼している作家さんのひとりなんですけど、正直この発言はいただけません。
先に言いました通り、日本の車道の自転車用部分は非常に狭い。もしすべての自転車が車道を走るようになれば、自動車との接触事故が頻発するようになるはずです。
すべての自転車が車道を走るようになれば、歩行者の安全は高まるでしょう。でもそのぶん、自転車の危険が高まってしまう。
つまり、自転車が歩道を走れば、歩行者と自転車の接触事故が起きるし、自転車が車道を走れば、自転車と自動車の接触事故が起きてしまうわけです。
ではこれ、どちらのほうが危険度が高いか。
歩行者と自転車の接触事故と、自転車と自動車の接触事故、どちらのほうがダメージが大きくなるでしょうか。
言うまでもなく、後者です。自転車と自動車の接触事故のほうが、重傷になりやすく、死亡にも至りやすい。
だから自転車は歩道を走るべきなのです。接触事故が起きたときのダメージが、歩道と車道では大きく違うのですから。
たしかに、歩道を走る自転車利用者に、マナーの悪い人が多いのは事実です。むやみにスピード出していたり、歩行者優先で道をゆずるべきなのに、強引に突っ切って歩行者をどかせていたりしますから。
接触事故を起こしてなくても、スピードの出しすぎで歩行者を驚かせたり、ストレス与えてしまってる時点でアウトですよ。歩道を走るには、それに見合った速度というものがあります。
でも、だからといって車道に追い出すのは違います。自転車が車道を走るのは危険です。
必要なのは自転車を車道に追い出すことではなく、自転車利用者の教育です。マナーの悪さを改善しなくてはならない。
歩行者優先を徹底させ、「自転車は歩行者の許しを得て歩道を走らせてもらっている」という謙虚さを身につけさせる。
そうすることによって歩道の安全を確保すべきなのです。歩道の安全は、自転車を車道に追い出すことによって確保すべきではない。
鈴木さんが自転車に腹を立てる気持ちはよくわかります。ほんとに、自転車利用者はマナーの悪い人が多い。
けれども、車道に追い出すべきではない。自転車を車道に追い出せば、歩行者の安全は高まりますが、その代わり自転車の危険が高まってしまう。
まさか鈴木さんは、「歩行者が安全になれば自転車はどうなってもいい」などと思っているわけではないでしょう。歩行者だろうが自転車利用者だろうが、安全は等しく大事です。
ですから、教育によって変えていくべきなのです。自転車利用者のマナーを向上させ、それによって歩道での事故を減らしていく。そーゆー方向で安全を確保していくべきなのです。
歩道を走る際の速度の上限を定めて、スピード違反を取り締まるのもいいかもしれませんね。自転車にスピードメーター取り付けるのも、技術的にそんな難しくはないはずです。

僕もね、同じ自転車利用者として、マナーの悪い自転車に腹を立てることがありますよ。
「お前らのせいで自転車に対する風当たりが強くなってんだよ」って思うんです。
最近じゃ、ながらスマホの運転ね。スマホいじりながら自転車こいでる人見ると、「単独事故起こして骨折れろ」って思いますよ。ほんと、あれはよくない。
歩道は歩行者優先。自転車は歩行者様から通行を許してもらっている立場なんだ。そのことをわきまえて謙虚に走れ!


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