徳丸無明のブログ

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人類のポジション

2015-09-28 23:06:18 | 雑文
前回、食物連鎖を用いて少子化を解読した。先進国は、食物連鎖の上位に位置しているのだ、と。
だが、人類という種全体は、食物連鎖の内部には配置していない、と小生は考えている。
人類と他の生物との違い。人類は道具を使い、技術を蓄積し、それらを使いこなすことで、本来備わっている以上の力を振るい、その力でもって、他の生物を圧倒するようになった。
通常生物は、自分の下位に位置する、数種類の生物をエサにするが、人類は、ありとあらゆる階級の生物を糧にする。食料にしない生物も、資源として利用する。
それに対し、人類が他の生物に食べられることは、ほとんどない。
生物界では、食べられることで生を終えるのが普通だが、人類はそうならないよう、武器や建築物、その他様々な手段を講じて防護している。で、生きたまま食べられないのであれば、死んでのち微生物に分解され、土に還ることになるのだが、柩や棺桶、骨壷を用いてお墓に埋葬を行う人類には――土葬、風葬、鳥葬など、伝統的な埋葬を行う一部の文明を除いて――そんな最期すらない。
なので、よく人類は食物連鎖の頂点に立った、と言われるが、小生はそうではなく、人類は食物連鎖を超越したのだと思う。
頂点に立った、というのであれば、あくまで連鎖の内部に位置し、他の生物と食ったり食われたりの関係にある。だが、一方的に食うばかりで、食われることはほぼ皆無の人類は、その内部にはいない。
人類は食物連鎖を超越した。これが小生の見立てである。


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